鋸製作・工程

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今日は大安で焼入れをしました。

引き続き焼き戻しをします。

まず焼入れでついた菜種油を落とします。鉄の酸化被膜も落とします。

焼入れに使った炭の残りをそのまま使い、元からゆっくり加熱します。色を確かめながら均一に戻るように加熱します。

色の変化が写真でわかるでしょうか。青くなるまで焼き戻します。この間5分ぐらいです。

やき戻す加減は切る木の種類によって変わります。堅木の場合は鋸が硬くなるように柔らかい木の場合は

鋸が軟らかくなるように焼き戻します。

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材料の鋼を切って、(2)荒打ち(熱間鍛造)し、(3)ミズナラシ、(4)キリバシでの切断、(5)コミツギ、(6)コミ伸ばし、(7)ヤキナマシ、の後(8)ナマナラシの工程に入ります。

生ナラシは冷間鍛造です。冷間といってももちろん冷やすわけではなく、あくまで熱間鍛造と比較して言うわけですので、常温です。

とにかく鎚で丁寧に隙間無く叩きます。
叩けば叩くほど鋼 (鉄と炭素の化合物)の分子構造が変わり、細かくなって、切れ味がよくなります。

鍛造した物と製鋼所でロールで伸ばしただけの鋸では、断面を切ってみるとその断面が違うそうです。
丁寧に熱間鍛造・冷間鍛造して作られた鋸は断面の構造がより細かくなっています。

この辺の事は、今のように顕微鏡で確かめられなかった昔から、経験的に言われていました。

そこでひたすら叩きます。叩けば叩くほど切れ味がよくなる。
一枚の鋸のこの工程だけに一日かかることもあります。

完成品の値段のことを考えると、やって行かれるわけ無いよね・・・・

それでもひたすら・・・叩きます。

鋸の製作はこの前も後も、ひたすら叩くことが多いです。
一枚の鋸を完成させるためには、何万回叩くか解らないそうです。

この後、焼入れします。

鋸製作・工程

鋸製作の工程は以下の通りです。
私の記事は、この順序の通りに書けないのですが、解り易いように順番をつけておこうと思います。

(1) 金取り     材料の鋼をたがねで切る

(2)荒打ち     熱間鍛造・2枚を一緒にして炭で赤め、叩いて巾と長さを伸ばす

(3)ミズナラシ   表面の酸化皮膜を除くため、赤めた鋸を水につけた小鎚で叩く 

(4)キリバシで寸法に合わせて切る

(5) コミツギ    鋸の柄の中に入る部分コミを首に鍛接する

(6) コミノバシ   コミの形を作る

(7) ヤキナマシ   ナマナラシの効果を上げる為、焼入れほどに赤めて灰の中で一晩徐冷し柔らかくする

(8)ナマナラシ   冷間鍛造・丁寧に隙間無く叩く

(9) 焼入れ     赤めた鋸を菜種油の入った銅壺に入れ焼入れする

(10)焼戻し     焼入れした鋸の油を落とし焼戻しする

(11)ヤキバナラシ  丸鎚を使って叩き、表面を平らにする

(12)ケズリ     薄くするため、最初グラインダーで削り、その後センで削る

(13)ミガキ     モロテという道具で表面を綺麗に磨く

(14) 歯をつける

(15) 色をつける   火であぶり色をつける

(16)アゲヒズミ   狂い直しする

(17)目立      歯をやすりでする

(18)アサリを出す

最後に銘を入れて完成します

鋸製作(9) 焼入れ

今日は大安
鋸の焼入れをした

なんといっても鋸製作工程のうちで、最も難しい所。
鋸鍛冶のこの一週間ほどのご機嫌の悪さときたらなかった。

いつも焼入れの前には緊張するのだが、こんなに緊張していたためしがない。
まあ4代目だった私の父も年中こうだったので驚くわけではないが。

この間の実験とは異なり、本当に真剣勝負。
この仕事だけは私が手伝う。

雨戸をすべて閉め、カーテンも引いて薄暗くする。
炭を熾す。

炭に近い所の炎の色はきれいな青・一酸化炭素が燃えている。
上の方にいくとオレンジ色の炎に変わる。
掻き起すとぱちぱちと線香花火のように火花があがる・鉄が燃えている。

ふいごの音がまるで呼吸しているかのように聞こえる。走り回った後の呼吸のようにせわしい。
よく熾った炭の中に鋸を入れて加熱する。
満遍なくあかむよう、何度もくり返し位置を変える。

ふいごの音がいっそう早くなるとその時は近い。
充分にあかんだ所で引き出し、菜種油に一気に漬ける。油の燃える炎がぱっと上がる。

私が挟みで受け取って平らな台の上に載せ、板で押さえて上に鉄の重りを載せる。
どうしてもねじれてしまうのでなるべく平らになるようにするためだ。

その日に焼入れする鋸の数だけ上に重ねていくので、その度にいったん重りをはずし、油から出したらすぐ重りを載せておかなければならない、このタイミングが結構難しい。

私は常に鍛冶屋の手元だけを見ている。

ブログを始めてからものの見方が少し変わり、今日初めて焼入れしているときの鍛冶屋の顔をみた。

取材や撮影で今まで多くの方が写真を撮ったり、ビデオに収めたりしていったのだが、あれはすべて本当の仕事をしている映像ではない、所詮はデモンストレーション。いかにももっともな顔をしているが、半分は演技。

本当の顔を見るのは私だけ、そしてそれを写真に撮る余裕は無いのだ。その顔は目の真剣さだけが違っていた。

そういうわけで今日は画像なし。
焼入れは思った以上に成功したようで、すっかりご機嫌が良くなった。
そのうちまた取材が入った時に、私も写真が撮れると思う。

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