妻籠宿
元治元(1864)年11月26日、天狗党は妻籠宿と馬籠宿、そして中津川宿に分宿。
妻籠宿本陣には武田耕雲斎が宿泊した。
この夏のはじめに木曽路の天狗党史跡に行くことを決め、
関連して急きょ読み始めた島崎藤村の「夜明け前」。
幕末の木曽路に生きた島崎藤村の父「青山半蔵」のことを綴った小説だ。
幕末の志士達の話もいいが、こういう庶民の話も面白い。
なぜだか、以下のくだりが一番印象に残っている。
小鳥の名所として土地のものが誇る木曽の山の中でも、あんな年はめったになかった。
(中略)
アトリ三十羽に、茶漬三杯食えば、褒美として別に三十羽もらえる。
もし又、その三十羽と茶漬三杯食えなかった時は、あべこべに六十羽
差し出さなければならないという約束だ。
「夜明け前 第一部(上)」島崎藤村著より
鳥がたくさんとれた嘉永二年に、鳥と茶漬けの大食い大会があったという話、
木曽の山を車で走っているときに、ずっと、その話ばかりが頭に浮かんでいた。
どうやって鳥を捕まえていたんだろう・・・
このあたりの主食は鳥だったのだろうか・・・
江戸時代へのタイムトリップを味わえた妻籠宿。
とてもいいところだった。
今度はゆっくり、のんびり訪れてみたい。
妻籠宿本陣
「いづれ浪士は清内路から蘭へかかって、橋場へ出て来ましょう。
あれから私の家(妻籠宿本陣)をめがけてやってくるだろうと思うんです。
もし来たら、私は旅人として迎えるつもりです」
「夜明け前 第一部(下)」島崎藤村著より
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