イワヒバの楽しみ

イワヒバ職人のブログです。改作などを中心に掲載します。イワヒバ栽培が益々楽しくなれば幸いです。なおコメント返信などは出来ません。

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満月の合体

平成29年登録の満月です。
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5.5号仕立ての満月ですが両方とも3芽株です。登録前年あたりから扱いましたがその頃は価格的に2株寄せたりすることが出来ませんでした。初めからもう少し芽数の多い株を作れば良いのになと思いますが新品種の常です。3芽株くらいの株が多かったようです。満月はゆったり円弧を描いて葉を下垂させるあたりが魅力ですので芽数の多い株ですと葉が詰まって満月らしくないのも確かです。ですが根茎が延びていった時のことを考えますとこのまま持ち込む気になれません。そこで合体作業となります。

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先ず鉢から抜いてみました。丈夫な品種ですので当然の如く良い根鉢になっていました。

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根をほぐしたところです。合体作業でなくても職人はこのくらい根はさばきます。丈夫な品種は直ぐ良い根張りになりますので根が良ければ良いなりにさばきますし、もし根が悪ければ後に禍根を残さないため悪い部分はすべて落とします。普段から根をほとんどいじらない植え替えをしている方が多いですがそう言う方達には職人のする合体作業は出来ません。盆栽の大改作も同じですが植物の生理をわきまえた上で行うことです。

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画像の上下の位置で合体させます。画像上の株の竹串が刺さっている頭をセンターにする予定です。寄せ植え作業をするのは単に芽数を増やすだけではありません。形も良くしたいわけですから当然センターを作ることは重要なこととなります。

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先ず画像下の株です。おくりの根茎の根際までくさび状に根鉢をカットします。中途半端ではいけません。あくまで根茎元までです。

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いつものようにノコバーの登場です。ノコバーで根茎元までくさび形に切り込みを入れます。ピンセットなどでこれをしようとしましても根茎元は堅くてきっちり根を落とせません。また余分に根を落としてしまいます。

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切り込んで根を落としたところです。おくりの根茎際までくさびの先端は行っています。
★「おくり」は奥の方という意味ですが群馬方言だそうです。普通に使っていると気付きません。

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力任せにぐいっと一直線になるまで引き裂きます。

次です。
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上下に並んだ画像の上のセンターを作る方の株です。こちらもセンターにすべく根茎元の際まできっちりノコバーで切り落とします。

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それぞれ一直線になった根鉢を手で合わせてみました。上々です。

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木綿のたこ糸で根元が一つになるようきつく結わえます。二つの株の内の一つは根元が針金で縛ってありました。おそらく一芽株と二芽株を寄せたのだと思います。針金が根に食い込んだ状態になっていましてなかなか取れませんでした。気付かずノコバーを使えばガリガリとなったでしょう。
ベテランの中には寄せる時にやがて腐食するから針金で縛れば良いと伝授する方もおりますが針金は2年や3年では腐りません。たこ糸は1年で腐食します。中には職人が密着させるときに使用する竹串の代わりに鉄くぎを使う方もいるようですがそれこそ半永久的に腐りません。そんなに簡単に腐るのならば鉄筋コンクリートの高層ビルも10年で崩壊と言うことになります。皆さんも後に残らないものをご使用下さい。(太めの竹串も打ち込まれた部分はいつまでも腐りませんがあくまで有機物です。鉄も竹も空気に触れたところは早く腐ることはご承知と思いますが)

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6号のプラ鉢に植え込みました。根下ろしも早い丈夫な品種ですので1年で一体化してしまうと思います。竹串でセンターの位置を微調整しています。
半月が立派な丸いお月様になりましたと言うところです。

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登録前年に嫁に出した満月です。10号くらいだったでしょうか。今回の改作満月もそんなに年数をかけずにこんな感じになると思います。




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