(注1)
詳細についての補足。
第1点では,時間非整合性の問題を避けるため,1%の「中長期的な物価安定の目途(price stability goal in the medium to long run)」は維持して,2%の「インフレ目標(longer run goal for inflation)」を導入する。2%の目標の呼称は米国連邦準備制度理事会が今年1月に設定したものと同じである。さらに平仄を合わせて,2%目標はヘッドラインCPIとする。
第2点では,財政ファイナンスへの懸念を抱かせないように,政府の財源とするための日銀の国債引き受けは今後おこなわれないことを確認する。また,第5条ただし書きによる借換債の日銀引き受けも2013年度予算から廃止する。「現在でも日銀は国債を引き受けている」ことを理由に財政ファイナンスへの誘導を図る声をなくしておくためである。なお,2013年度は同等以上の長期国債購入に振り替えることで,国債購入が減額しないことを担保する。
第3点での買入の具体的規模は私の提言では特定化しないが,例えばパッケージが導入されるなら,国債市場に混乱が生じないことを前提として,早々に目標額(2013年末で44兆円)を倍増するようなことが考えられる。
もう一つの手段として喧伝されている外債購入はすでに政府側が拒んでいるので,ここには含めない。