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23日に,年金の財政検証結果が社会保障審議会年金部会に報告された。名目運用利回りが4.1%と設定されたことなど,楽観的な設定が採用されたことが批判されている。物価上昇率は1%とされているので,実質利回りは3.1%になる。2004年の財政再計算の際には,名目運用利回り3.2%,物価上昇率1%,実質利回りは2.2%。実質利回りの実績値はこの5年間で大きく動いていないが,今回の財政検証で,将来の予測は0.9ポイント引き上げられた。 |
社会保障
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17日に日本経済団体連合会は,社会保障制度に関する提言を発表した。医療・介護への公費負担を高め,基礎年金は全額税方式化することで,消費税は2025年度には17%まで引き上げるという内容だ。「消費税率はどこまで上がるか」(http://blogs.yahoo.co.jp/iwamotoseminar/19492657.html )では,経済財政諮問会議や社会保障国民会議の想定するシナリオのもとでの消費税率を粗く推計したが,それよりも高い税率となる。 その記事でも指摘したように,2025年度以降も増加する社会保障費用の財源も考えなければいけない。2025年度までに消費税率を17%に引き上げたとしたら,その後にどれだけの引き上げ余地があるのだろうか。2050年程度までのことを考えて,2025年度はもっと低い消費税率で通過していく視点が必要ではないだろうか。 高齢者の給付の多くを現役世代の負担で支える財政構造だと,高齢者人口の比率が高まると,財政が苦しくなる。下は,65歳以上人口の総人口に対する比率を示したものである(2006年12月の国立社会保障・人口問題研究所による人口予測(出生中位・死亡中位)による)。 政府・民間ともに,社会保障の財政問題は2025年度までの視野で議論している。しかし,高齢化率はその後も上昇を続ける。この図を見れば,2025年度以降はどうなるのか,が当然に心配される。2050年のような遠い将来を正確に予測することはできないが,方向性とある程度の幅をもった数字は念頭に置いておくべきだ。 社会保障の将来に関する,いろいろな予測や提言が出されているが,「2050年はどうなるのか」を考慮していないものは,真剣な選択肢には入らないだろう。 (参考) 「国民全体で支えあう持続可能な社会保障制度を目指して」(日本経済団体連合会,2009年2月17日) http://www.keidanren.or.jp/japanese/policy/2009/011/index.html |
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8日の「高齢者医療制度に関する検討会」で,舛添厚労相が長寿医療制度と国民健康保険の一体化に関する私案を発表した。内容は,両者を一体化して県単位に再編,都道府県が運営し,被用者保険との間で財政調整をおこなうものである。 |
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先月,舛添厚労相が長寿医療制度(後期高齢者医療制度)の見直しに突然言及し,大臣直属の「高齢者医療制度に関する検討会」が9月26日に立ち上がった。この委員就任の要請が会議前日にあり,あわただしく出席することになった。 |
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西濃運輸とそのグループ企業が健康保険組合を解散したことが,新聞各紙で大きく取り上げられている。大規模な組合が倒産以外の理由で解散するという稀有の事例なことと,悪評高い後期高齢者医療制度がからんでいるので,不安を煽りそうだ。事態を整理するためのQ&Aをまとめた。 |






