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20日の経済財政諮問会議では「中期プログラム」が議論され,社会保障部門に安定財源を充てるためには2015年度に最大で消費税率8.5%増が必要という試算が出された。その根拠がおかしな点について,何回かの記事に分けて指摘していく。 |
一体改革
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10月31日の経済財政諮問会議に示された社会保障国民会議による試算では,2025年度までの社会保障・少子化対策のための追加所要額は消費税率換算で6%程度とされた(基礎年金の国庫負担割合を2分の1に引き上げるが税方式化しない場合)。2006年10月17日の諮問会議では,「給付と負担の選択肢について」(民間議員提出資料)で2025年度に至る財政運営の議論がされた。両者を比較すると,「給付と負担の選択肢について」では社会保障の国庫負担の増加分を消費税率換算すると,給付維持・負担増加ケースで4%程度,給付削減・負担維持ケースで2%程度と見積もられる(注)。それと比較して,社会保障国民会議の試算は給付増加・負担増加の方向に転換した。 |
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歳出歳入一体改革期間中の社会保障費は,当初目標通りの削減を続ける一方で,新規の課題には他分野のあらたな歳出削減で予算をつける方針となった。この部分だけを見れば,妥当な判断のように見える。しかし,一体改革の当初計画を変更した事実を正しく伝えていないことを,「『基本方針2008』の矛盾」(http://blogs.yahoo.co.jp/iwamotoseminar/12705863.html )において問題視した。もうひとつの問題は,諮問会議がリーダーシップを放棄したことである。 |
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6月27日に経済財政諮問会議で「基本方針2008」(以下,「骨太2008」)がまとめられた。焦点になっていた社会保障費の削減については,ややこしいことになっている。歳出歳入一体改革の当初の目標を実質的に変更したのだが,目標を堅持したという言い方を通そうとしているからだ。 |
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道路特定財源が一般財源化されることで新たな財源が生まれることを期待して,予算分捕り合戦が始まりそうな気配になっている。まずは道路への支出が削減されることが前提だが,削減されたとしても新たな財源が生まれるかどうかは微妙である。それは,歳出歳入一体改革の期間中だからである。 |





