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この三人のなかでは一番年下 1970年京都生まれの村田森さんは 画家の父を持つ。京都の北の里山に住居と工房を構えて作陶に励んでいる。 今回の展示会のDM撮影用に送ってくださった作品がこれ。 今回はあまり多くを語りたくありません。ぜひ見にいらしてください。 |
村田 森
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茶道においては殊更黒いうつわが珍重されることがあるが、 それは陶器屋をやっていてつくづく思い知らされることでもある。 焼き物の黒には、見ようとする者だけに見せる魅惑の景色があるからだ。 白い陶器が志野、粉引に代表されるように、 瀬戸黒 黒織部 黒楽と 黒も一応分類されるが、どれもそれぞれに奥行きが深い。 志野や粉引のように誰もが見える魅力でなく、切実に見ようとする者だけに その秘められた景色を露呈するように思えるのだ。そういった奥ゆかしさゆえに、 茶道で特に重んじられたのではないだろうか。 さて 私は実は茶道にはとんと疎いのだが、酒の道にはまだまだ興味が絶えないので、 抹茶碗よりぐい呑みの方がどうしても多くなる。 それでも黒いぐい呑みは、酒の色味が判別しにくいためか、あまり出回るものではないが、 昨年買った村田森さんの黒いぐい呑みは、格別の趣がある。 奥の六角の小付も、村田森さんの作。徳利は伊藤麻沙人さん作 左の杯は光藤佐さん作 左の光藤佐さん作の黒い杯は、高麗の黒を髣髴とさせる黒で、ここ数年のお気に入り。 右が昨年買った村田森さんのぐい呑みで、黒楽の風情を醸す引き出し黒。 さて・・・ 黒い“いいうつわ”で酒を飲んでいると、口ずさみたくなる名言が私にはある。 生れ生れ生れ生れて生の始めに暗く 死に死に死に死んで死の終りに冥し(クラシ) 盲目な衆生を嘆いた弘法大師空海の言葉だが、私はこの言葉を悲観的な句とはどうしも感じ得ない。 無限の暗さのなかに、無限の光の粒が潜む秘密を、逆説的に歌っていると感じるのだ。 黒いうつわは、ひたすら寡黙でありながら、この言葉のような逆説的な雄弁さがある。 さあさあ 何はともあれ 黒いうつわでいこう! |
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先日 陶芸家村田森さんの個展に行ってきた。 ひと目でかわいくて、飛びつきたくなるような器もあれば、 見ているうちに、じわじわ引き込まれるような器もあった。 とても繊細な作風でありながら、大胆なチャレンジ精神も ひしひしと感じられて、すばらしい個展でありました。 取引している作家さんの作品は、他店で買わなくても手に入るのですが、 個展にお邪魔したら、何か気に入ったものを買うようにしている。 お客様と同じふうに買って初めて、わかることもあるからだ。 それに、買って手に入れるワクワク感を楽しむのが、展示会の醍醐味だから。 私は、たとえ何十万円、何百万円するモノばかりでも、 どれを買って手に入れるかを真剣に悩むようにしている。 もちろんバーチャルな買い物ではあるが、そういう動機付け以外に 展示会を楽しむ方法を、私は知らない。想像はタダだし! 話は戻って、村田さんの作品。 買ったのは、これ。 ほんのりと薄い陽刻?の文様がたいへん美しい。 見逃してしまいそうな ほんとに控えめなコントラストだ。 こういう微妙さが、最近殊に私の琴線に触れるのです。 秘めた美しさこそ ほんとうの美しさかなって。 なぜか大病してから、そういう傾向が強い。 ちなみに私は濃い味でわかりやすい味も大好き! ファーストフードも、コンビニのスイートも大好き! それで胃がんになったか?(泪!泪!泪!) ファーストフードに代表されるような、濃い味のわかりやすい味ばかりに馴染んで
繊細なダシの味がわからなくならないようにしたいものです。健康のためにも! |
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春に大病した快気祝いは何にしようかと いろいろ考えたのだが、せっかくうつわ屋なんだから、 作家さんに特別に作ってもらえたら、幸せだなぁなんて 淡い期待をして、このところまた人気上昇中の村田 森(ムラタシン)さんに 私の大好きな亀の絵をお願いしたところ、気持ちよく引き受けてくださった。 (このような特注は、お客様のお願いでもお受けしません。うつわ屋のわがままと思ってください。) 図案や構図はもちろんおまかせだったのだが、六角のうちの四面に、 家族のような四匹の亀を描いてくださった。 もちろんうちの家族が四人家族を知ってのこと。 その絵も、森さんらしい かわいらしさ。 以前村田森さんの工房にお邪魔したのが三年半前、 きっとこのときの印象が、この亀に重なっているのだろう。 ただ、今は子供たちの方が、親たちよりずっとでかい。息子などは私より5cm以上はでかい。 とはいえ、いまだ“親亀コケたら皆コケル”に違いないから、私もさらに健康に留意しなければいけない。 そしてまた、
この“うつわ”がいった先でも、この亀たちが、健康祈念してくれることを祈る。 |
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