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そのなかで、真ん中の世代の光藤佐さん。彼は私たち(私と妻)と同じ歳。 村田森さんから見れば、京都精華大学の先輩だが、大学に入る前に陶工職業訓練校に 入っていたりしていて、陶芸への目覚めはなかり早い人だったと想像がつく。 しかも食と“うつわ”とのあり方にも貫徹した趣向があり、使い手を満足させる。 そんなわけで、老成した趣もなくはないが、“うつわ”から沸き立つ瑞々しい元気は隠せない。 濃い瑠璃や、三島手(化粧土の象嵌)は今回はじめて拝見させてもらった。 ちょっと今までのラインからすれば変化球だが、この変化球はより直球(粉引や黒釉)を生かしそう。 |
光藤 佐
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私を改めて黒いうつわっていいなぁって思わせてくれたのは 光藤 佐(みつふじたすく)さんの黒い陶器だった。 陶器店をはじめて間もない頃だった。 まだ黒いうつわにはほんとうの意味で目覚めていなかった。が、 光藤さんの作る頑強で繊細な黒い陶器に出会うとあっという間に夢中になった。 それは土もの(陶器)マニアが、ある日突然 石もの(磁器)に目覚めるようなものかもしれない。 それぐらいの衝撃があった気がする。 食材が黒いうつわに映えるはずがないだろう という先入観をものの見事に壊してくれた。 むしろ日本の食卓においては、黒いうつわの方が、食材をはるかに生かす場合が多い。 それを教えてくれた光藤さんは、きっと自分の食にも、古今の食文化にも 精通した人なんだろう。 下の画像の盛り付けが上手に食材を生しているかはちょっと疑問だが、 妻が最近作ってくれたものなので載せてみる。光藤さんの黒釉八角鉢だ。 同じ膳に、光藤さんの安南手の碗も使ったので、これもこの機会に紹介しよう。 ぼんやりした模様が、食材をはっきり見せるような気がする“うつわ”だ。 光藤さんはほかにも、粉引や独特の赤絵の手法をモノにしている。 どれも使うほど味わいが出てくるものばかり。 しかも大きさといい、形といい絶妙な使い勝手なのです。 |
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