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今日はバルトの楽園を観に行ってきました。
先月観たピンクパンサーの予告編で気になっていたのと,
最近妙に買い込んでる映画雑誌(もちろん上野樹里さん目当てで)なんぞに触発されて
観てみたいと思っていました。
第一次大戦中の国内の捕虜収容所でのドイツ兵への扱いが良好だった話は
前から知ってましたが,それを映画化すると聞いて,気になってました。
(ちなみに私の出身である千葉にあった習志野捕虜収容所でも,収容所内での
待遇や,地元民との交流も良好だったようです)
徳島の板東俘虜収容所が舞台ですが,主人公が移送される前の久留米での所長が
「板東」英二ってのは狙ったのかな。
本作の時代背景は,明治から昭和にかけて日本軍が右傾化していく端境期なのでしょうか。
日清日露での敗軍に対する対応では,世界を感銘させるエピソードがあったにもかかわらず,
太平洋戦争では「戦場にかける橋」に類するような扱いになってしまってますからね。
本作の時代には「死して虜囚の辱めを受けず」の戦陣訓は発出されていないはずなので,
体制として所長の考えを否定するには至らなかったのでしょう。
映画は少しの笑いと心温まるエピソードを絡めながら進んで行きますが,
涙腺の弱い私は数々の場面で涙しました。
戦死したドイツ兵との混血の娘「志を」のエピソードなどは,かなりキテました。
(志を役の子はかなり演技がうまいです。混血なため,いろいろ不遇な思いをしていたのだろうと
思わせるはかなげな雰囲気と,それでもしっかりと気丈なところを見事に演じていました。)
脱走の常習犯が怪我の手当てをしてもらい,自ら収容所に帰ってくるところ,
その者がパン職人であることから,脱走を不問にし,所長自らの勧めで製パン所働くことになったところ…
いろいろなエピソードもラストの第九でクライマックスに。
物語はもちろんハッピーエンドになりますが,暖かい涙とともに観終わることができ,
観て良かったと心底思える映画でした。
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