
【写真左から1〜3枚目:大漁の魚!これを3枚におろします。刺身、焼魚、ムニエル・・食べきれない量でした/4〜5枚目:現地の農家を手伝って野菜・果物をいただけました。食材ゲット!/6枚目:畑の傍らで食べられる木の実を採取/7〜8枚目:こうして得た食材の数々と天然調味料/9,13枚目:燃料もマキで煮炊き。火起こしから始まる自炊生活。ワイルド!/10〜12枚目:もちろん調理は班分けして分担しました。野菜を刻み、梅を練り、餃子の皮を粉からつくる。全てが手づくり】
ほぼ全食の自給自足。それも燃料確保から調理までを行う。それが、今回の我々のフィールドリサーチでした。
原発を拒否し、資源循環の中での地域経済のあり方を考えるというのが、大げさにいえば今回のフィールドリサーチの目指すものです。
祝島の暮らしは元々、資源を収奪しない、自然とともに生きてきた暮らしではありましたが、都会ほどではないにしろ加工食品の利用は当たり前になってきました。ここは元々あった島の暮らしを体験する中で、「本物の食」「自然とともに生きる暮らし」をよりリアルに体験し考えよう、ということからの企画でした。
毎日の朝は、朝食担当班の火起こしから一日が始まります。薪をくべ、火が落ち着いたところで鍋を火に掛ける。メンバーは代わっても、3日間それが繰り返されました。
学生も、キャンプ以外でこうした経験はなかったでしょうし、キャンプにしても最近ではこれほどの手づくりの食事はあり得ないでしょう。
そして食材を得るため私たちが毎日行ったのは・・・たとえば、農家の人たちの懐に飛び込み農作業を手伝って野菜をもらうこと。また、漁師さんとの交流の中から魚を分けてもらったり、釣りをして夕食のおかずとなる魚を得ることでした。そして、燃料の薪も農作業の時に自ら拾ってきたものを使うといった徹底ぶりでした。燃料に始まり、多くの食材を自分たちだけで調達して、食材のほとんど全てを島内産で賄うことによって、3日間のフードマイレージはほぼゼロという文字どおり「地産地消」の実践になりました。
もちろん、調理は班分けをして学生全員で行いました。島でとれた海藻や干しエビでダシをとって島の野菜で味噌汁をつくる。魚を3枚におろし、刺身・焼き魚・ムニエルをつくる。ご飯は薪を燃やし、地元産の5歩づきの美味しいお米を釜で炊くという徹底ぶりでした。そして洗い物についても、合成洗剤を使わずリサイクルの布できれいに洗うといったやり方でした。
もちろん調味料も含めて添加物ゼロ、文字どおりの自然食の食卓となりました。(つづく)
日大食品ビジネス学科:地域経済論研究室/高橋 巌
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