
【写真左から1枚目:柳井港から祝島へ。素晴らしい海の景色が続きますが、やがて原発建設予定が目に入ってきます/2〜6枚目:初日の講義・ヒアリング。/7枚目:地域住民の方へのヒアリング調査。熱が入ります/8枚目:島の人たちの熱意が伝わる原発反対の大看板/30年以上、1200回近くもの間毎週月曜に続けられる原発反対デモ/9枚目:初日の夜、公民館で地元との方々との記念撮影です】
教員です。
大変遅くなりましたが、2013年9月上旬に実施された当ゼミフィールドリサーチの報告です。
数回に分けて報告します。
我々のゼミでは、昨年に引き続き、今年も山口県上関町祝島を訪問しました。
祝島に行くようになったのは2011年度からのことです。この経緯については、昨年度、一昨年度の報告で詳細を記載しているので、お読みいただければ幸いです。
昨年度記事↓
http://blogs.yahoo.co.jp/iwashizemi/53367643.html
http://blogs.yahoo.co.jp/iwashizemi/53368252.html
http://blogs.yahoo.co.jp/iwashizemi/53377616.html
http://blogs.yahoo.co.jp/iwashizemi/53377695.html
http://blogs.yahoo.co.jp/iwashizemi/53377766.html
今年はゼミ所属2年生15人、大学院生と3年生引率学生2名で17名というメンバーでした。
祝島は、瀬戸内海に浮かぶ周囲約12kmの小さい離島で、瀬戸内のすばらしい自然環境の中、一本釣りや遊漁を中心とする漁業と、無農薬栽培のビワ生産など、島の人たちは農漁業を中心に生活を営んでいます。一方で、島の対岸約4kmの地点に中国電力上関原発の建設が予定され、一部で埋立工事が始まっていました。しかし祝島では、住民の約9割が原発建設に約30年間反対を続けており、原発に関連した助成金の受取りや漁業権放棄などを拒否しています。
私たちは、これまでと同様に、事前学習会(ゼミ)では、食と放射能問題、原発と再生可能エネルギーなどについて学び、その上で、祝島の概況を学習し、現地に入りました。
決して便の良いとは言えない(ゆえに自然の宝庫なのですが)離島において、今年も大人数でありがらも、現地の方々のご協力により、無事にすばらしい実習を終えることができました。
この場を借りてお世話になった現地の皆様に、重ねて御礼を申し上げます。
初日、まずは祝島に行く船の出る山口県・柳井港に現地集合しました。
夕方に島に着き、3か所に分散した宿舎に荷を置いて、まず1グループの宿舎である「みさき旅館」さんに集まり夕食を摂ります。
食後、祝島の概況を伺うため公民館に集合して学習会を行いました。「現地概況説明」は、祝島町内会長:元教員の木村力氏、「祝島の地理・歴史の概況」を上関町教育委員会:教育委員長の橋部好明氏にお願いしました。
そして、何より祝島にとってとても大きな問題である「上関原発反対運動の歴史と現況」については、地元で30年以上反対運動を続けている島の自治組織「上関原発反対祝島島民の会」会長・清水敏保氏から、また、翌日から実習でお世話になる氏本長一氏と、食事づくりでお世話になる「こいわい食堂」の芳川氏、Iターン者である堀田氏らから挨拶と説明を受けました。
今年のヒアリング調査は、全体の場だけでなく、宿に宿泊したメンバーは島の住民である宿の経営者の方にヒアリングをするとともに、食材調達などでお世話になった島民の方に積極的に話を聴くよう指示し、また調査票もそのように設計していました。さらに、毎週月曜日に行われ、1200回近くにわたり実施され実にギネスブックに掲載されるほどの、島民の方による原発反対デモの実態を学ぶこととしました。島の人たちが自主的に続けてきた、のどかでいて、しかし緊張感を漂わせたデモは、このような社会的事象を初めて見る学生たちの胸を打つものがあったと思います。
このように、大学の教室だけでは知り得ない実態的な学びは、明日からの実習でさらに深められていくこととなります。
(つづく)
日大食品ビジネス学科:地域経済論研究室/高橋 巌
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