
【写真左から1〜3枚目:朝食と夕食の一部。どれもこれも、本物の「食」を体験できる素晴らしいメニューでした!/4〜7枚目:3日目夜の報告会(反省会)。学生1人1人が感想を述べます。みんなそれぞれが、自分の言葉で素晴らしい感想を述べました。現地の方とも遅くまで意見交換が続きました/8〜10枚目:地元の方には大きな音でご迷惑をかけた?花火大会。申し訳ありません。来年はもっと離れたところでやります/11枚目:4日間とも晴れて気持ちのいい日が続きました。晴れた日は練り塀も特に美しいです/12枚目:想い出多き島を去る。また来年!】
いよいよ祝島報告も最終回です。
原発を拒否し、食を含めた地域資源循環の中で、地域経済のあり方を考えるというのが、大げさにいえば今回のフィールドリサーチの目指すものでした。
この取組みは、3年目になるものでしたが、これからの明日を担う学生諸君に、これだけ豊かな自然と、それを声を出してでも守り続け、土と海と風の中で助け合い生きる人たちの姿を見せられたこと、体験させられたことは最高の教育機会であったと思います。
祝島の暮らしは元々、資源を収奪しない、自然とともに生きてきた暮らしではありましたが、都会ほどではないにしろ加工食品の利用は当たり前になってきました。
我々は、元々あった島の暮らしを体験する中で、「本物の食」「自然とともに生きる暮らし」をよりリアルに体験し考えよう、ということから今回の実習に取り組みました。ただ、日程が限られる中で、昨年はやや内容が濃すぎたとの感想もあり、今年は自炊回数を減らすなど、適切なバランスになったと思います。
最終日の夜は、実習でお世話になった地元の方々を招いて、報告会(反省会)を開催しました。学生1人1人が、地元の方への御礼を兼ねて実習の感想を述べていくのですが、毎年、この時のみんなの表情が最も輝いているような気がします。
おそらく、これまでの彼らの人生の中で、初の体験・見聞ばかりだったでしょう。普通に都市的な環境の中で過ごしてきた学生にとって、原発の問題にしても、食の様々な問題にしても、どんなに座学で勉強したとしても、基本的には自分とは遠い世界のブラックボックスに近い実感であっただろうからです。
そのギャップを埋めてくれた今回の実習は、大変だったとも思いますが、彼らにとって大きな財産になったと思われます。
最終日、全員元気で実習を終了。我々を乗せた予定どおり船は祝島を離れていきました。
大学としてはこのような実習に留まらず、様々な形での地域支援と連携に取り組み、地域経済の発展に寄与することはいうまでもありません こうした体験を経た学生諸君が、祝島の人たちとその運動を忘れず、これからも「脱原発」と「食」の大事さ、資源環境保全の重要性を長期的に意識の中に持ち続け自らの将来を決めていくこと、そして、その思いが実現するような社会を建設していく気持ちを持ち続けること、そのことこそが「連携」の「意義と役割」であり、現地への最大の恩返しではないかと思います。
最後に、参加した2年生のレポートの一部を掲載します。いずれも素晴らしいレポートばかりでしたが、参加学生の気持ちを代弁しているものだと思います。
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【Aさんのレポート】
福島原発事故が起こってしまって・・・私は、スーパーで福島県産の野菜などが売れなくなっていることがすごく悲しくて悔しかった。他にも、米や、福島県以外でも東北産のもの、家畜や魚などが風評被害にあっていて生産者の方たちが絶望しているニュースなどを見てとてもショックを受けた。
だから、祝島の人たちには同じような目にあってほしくないし、もう日本で同じような過ちを犯さないでほしいと思う。実際に現地に行って自分の目で見て話を聞いて、その思いは更に強くなった。他の若い人たちやあまり原発についてわかっていない人たちも同じように目で見て話を聞いて感じることが大切だと思う。
そのような貴重な体験ができた私は、これから周りの人たちに私が感じたことを伝えるというのも、祝島や原発の周辺に暮らしている人たち、これからの日本の自然や食糧を守っていくために必要なことなのだと思った。
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【B君のレポート】
こんなに素晴らしい光景、文化、人々の心を、「原子力発電所」は消し去る可能性を持っている。そしてそれはこの祝島のケースだけに当てはまることではないのだ。日本中、いや世界中どこであったって「原子力発電所」は人々の生活を、文化を脅かす。
このフィールドリサーチに参加するまでは「原子力発電所がなければ人々の生活をカバーできるほどの電力は供給できないのではないだろうか。故に多少はその存在を認めざるを得ない。」と考えていたが、祝島での生活を経てそんなことは微塵も思わなくなっていた。
祝島での4日間の生活は本当に驚きの連続であった。初めて知ること、価値観の変化、そして原発問題。しかしなんといってもやはり、「祝島」という小さなコミュニティーが成し得る循環する農業や、人々の互いの絆の強さに対する感動が最も強い。できることなら来年も、再来年も祝島に訪れたい。本気でそう思える。この4日間は私の人生の中でも非常に大きな出来事になったはずだ。これほどに貴重な経験が出来たことを私はとてもうれしく思う。
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現地の関係者の方々には、お世話になりっぱなしでありました。本当にありがとうございました。
この場を借りて、心から御礼申し上げます。
日大食品ビジネス学科:地域経済論研究室/高橋 巌
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氏本農園@祝島です。
学生諸君にとっていろいろと得るものがあったとすれば、祝島の受入れ側にとってもうれしいことです。
ご縁があればまた来年お会いしましょう。
2013/11/10(日) 午前 1:30
氏本さん、本当にありがとうございます。
来年も是非よろしくお願いします!!
日大食品ビジネス学科:地域経済論研究室/高橋 巌
2013/11/12(火) 午後 6:54 [ いわしゼミ ]