
【写真左から1〜4、12枚目:農業機械実習/5〜11枚目:畜産(酪農・搾乳)実習。生乳は商品としての出荷だけに真剣。子牛の可愛さに思わずポーズも、子豚の去勢、抜歯なども行った肉豚の実習。ハードとの声も多かった】
教員です。
昨年同様大変遅くなりましたが、夏休み中(9/2〜8/31)と後期(10月5日)に行われた「食料生産実習」の模様を報告します。
この実習は、既報のとおり、2010年度からの新カリキュラムで新設(内容的には以前の「農場実習」の一部復活)したもので、3年目になります。すでに6月に「田植え」を実施しています。内容とその時の様子は以下をご覧ください。
http://blogs.yahoo.co.jp/iwashizemi/53825293.html
今回から2回は、3泊4日の日程で実施された、集中・宿泊実習のうち、農場実習の模様をお伝します。
初日の午前11:00。今日から、いよいよ3日間の農場実習です。20名の受講生全員が、農場本館(生物源実習センター)2階の講義室に集合しました。
私の方から点呼と挨拶をした後、農場主任から、4日間の実習と共同生活の注意を受け、弁当での昼食を摂りました。今年は、朝夕の食事は学生食堂でとり、お昼は今年から休みを多く取るため弁当を手配しました。美味しい食事に学生たちも満足そうでした。
今年度は人数が昨年より多かったので、一昨年同様、農業機械/農産/園芸/畜産、の4班編成で3日間ローテーションしていくことになりました。
早速、実習服に着替え全員で学部農場に移動します。
まずとりあげるのは農業機械実習で、大型トラクターやパワーショベル、そしてトレーラーの牽引などです。今年から、農場の一部が付属小学校工事の関係でグランドに転用されることになったため、今田耕地で作業を行いました。住宅街は近いものの、緑豊かなところです。今回は、初めて飼料作物(デントコーン)の実際の収穫を体験することができました。初めて見る農業機械の操作実習は非常に新鮮な体験だったようで、特に資料作物が次々に刈られていく作業は、なかなかの体験だったでしょう。
2日目の朝からは、3日間とも早朝5時50分に遅刻厳禁で集合。朝は点呼の後、酪農、養豚、農場周辺作業の3班の実習を行います。農場周辺作業では、ロープワークなども行うなど、農業の基本ともなる重要な実習でした。このほか堆肥場の見学なども行いました。
続いての報告は畜産、まずは酪農です。私も、かつて酪農団体につとめていただけに、現場はずいぶん回ったつもりですが、搾乳作業をするのは昨年の実習以来です。
日大農場では、実習時には約14頭の搾乳牛を有しており、生乳は乳業メーカーの牛乳工場に出荷しています。ほかにも乾乳牛・育成牛などを入れれば乳牛だけでも約40頭規模になり、ちょっと前の首都圏の中堅酪農家クラスになります。もちろん、朝の出荷までに作業を終えなくてはならないので、のんびりやっているわけにはいかず、スタッフの方の指示が飛ぶ中、慣れない学生は四苦八苦でした。
その後は大事なボロ出し(ふん尿処理)とパーラーやバーンの掃除、エサやりなどを行いました。牛の世話は初めての学生が多く、「結構大変だ」といいながら、貴重な体験をそれなりに楽しんでいる様子でした。
次に養豚(肉豚)です。この豚舎は近代養豚のシステムですから、多頭飼育で餌も完全配合飼料の給餌となっています。病気の発生を防ぐため、豚舎への無断立ち入りは厳禁。豚舎に入ってのエサやり、ふん尿処理、豚舎の清掃など一般的な管理に加え、注射、尻尾切りから抜歯、さらにオス豚の去勢まで、多くの学生が自らの手で行いました。これらの作業は、美味しい肉を生産するため不可欠とはいえ、例年のことながら、さすがに学生も緊張の連続でした。「肉を食べるということはこういう作業があるからできること」という農場スタッフの方の言葉に、学生達もうなずくことしきりでした。 (つづく)
日大食品ビジネス学科:地域経済論研究室/高橋 巌
|