高橋巌ゼミブログ

農・食・地域・生活破壊の原発、TPP、改憲、全ての戦争策動、特定秘密保護法廃止!!311被災者支援を!【8.9万アクセス感謝】

高橋 巌【ゼミ・実習・講義等】

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※2014年度分のゼミ報告が遅れていましたが、できるところでアップしておきます。

 2011年3月11日(311)、東日本大震災に起因する原発大事故が発生して以来、私たちは人類にとって経験のない大事故の収拾と、「食」を含む生活圏における大規模な放射能汚染の解決という、重い課題を背負うこととなりました。そして、原発事故が未だに収束しない中で、これまでのような危険な原発を地方に押しつけるエネルギー政策や、巨額の補助金と大規模開発に頼った地域経済の問題が一層浮き彫りになり、「農林漁業と「食」を再生するとともに、エネルギー自給により自立的な地域を創るべき」という声も大きくなってきました。

 こうした中、私たち高橋・小野班は、昨年度に引き続き、2014年9月6日(土)〜9日(火)の3泊4日で、学生20名(うち2年生15名)と教員2名により、山口県上関町祝島においてフィールドリサーチを行いました。
 祝島は、瀬戸内海に浮かぶ周囲約12kmの小さい離島で、瀬戸内のすばらしい自然環境の中、一本釣りや遊漁を中心とする漁業と、無農薬栽培のビワ生産など、島の人たちは農漁業を中心に生活を営んでいます。一方で、島の対岸約4kmの地点に中国電力上関原発の建設が予定され、311直前には一部で埋立準備工事が始まっていました。しかし祝島では、住民の約9割が原発建設に30年以上反対を続けており、原発に関連した助成金の受取りや漁業権放棄などを拒否しています。上関原発の危険性を懸念する多くの地域住民の声の中で工事、約3年簡にわたり一時停止状態が続いていますが、国と中国電力による上関原発建設計画は維持されています。こうした中、島では原発建設に反対するだけでなく、「原発に頼らない脱原発の地域づくり」を目指し、Uターン・Iターン者を交え、農漁業を中心に据えながら資源リサイクルやエネルギー自給などの取組みを展開しています。

 山口県柳井港から船に揺られて約1時間。現地に到着した初日夜に、木村町内会長や橋部上関町教育委員長、原発に反対する祝島島民の会・清水会長、農作業体験でお世話になる氏本氏、Iターンされた方々による地域の農業や漁業の概況と地域おこしの現状、原発反対運動の経過、特に「原発に頼らない地域づくり」の取組み等に関する講義を受けるなど、しっかりと現地ヒアリング調査を行いました。

 そして昼は、両日とも2班に分かれて農業体験/海の体験をしました。
 農業体験では、昨年に引き続き、Uターン者で地域おこしに取り組む氏本長一さんの「放牧養豚」のお手伝いをしました。これは、耕作放棄地に豚を放牧し、草木を食べて貰って農地復元を行うとともに、島内の生ゴミや農業残渣を回収して豚に飼料として給与し、資源の循環を行うという農法です。豚の放牧は全国でも珍しく、野を走り回る豚の姿に、学生の皆さんは最初戸惑いながらも大喜びでした。豚のご馳走である生ゴミの回収から豚への給与なども体験した後、豚が復元した畑での農作業などを行い、土にまみれ爽やかな汗を流しました。
 海の体験では、漁船に乗船して島を一周しながら漁業や島の自然のことを学び、船上で、タコ漁や様々な魚種の釣りを体験しました。ここでは素晴らしい大漁となったり、漁船から海に入って泳ぎ、さらに磯で漁獲や海水浴などを体験しました。祝島の手つかずの大自然と、農漁業の素晴らしさを目一杯体験すると同時に、このすばらしい環境に予定される原発立地について、その問題の大きさを改めて実感しました。一方で、耕作放棄の実態など農業の厳しさも目の当たりにしました。

 この実習の最大の特徴は、昨年度に準じて、毎日の朝食と最終日の夕食について、食材と燃料を現地調達し、調理も班分けをして学生全員自らの手で行うという「自給自足」に取り組んだことです。2日目の夕食も有志学生が調理を手伝いました。
 お金を出せば何でも買えるいつもの私たちの食生活。そうしたあり方を見直し、「本当の食」を体験するため、私たちは、農家の人たちの懐に飛び込み農作業を手伝って野菜をもらうことや、漁師さんとの交流の中から魚を分けてもらったり、釣りをして夕食のおかずとなる魚を得る実践に取り組みました。そして、燃料は全て薪を使用し、その薪も農作業の時に自ら拾ってきたものを使うといった徹底ぶりでした。燃料に始まり、多くの食材を自分たちだけで調達して、食材のほとんど全てを島内産で賄うことによって、3日間のフードマイレージはほぼゼロという文字どおり「地産地消」の実践になりました。
 調理の方法ですが、まずは火をおこして薪に火をつける。島でとれた干しエビや魚でダシをとって島の野菜で味噌汁をつくる。魚を3枚におろし、刺身・焼き魚・ムニエルをつくる。氏本農園の最高に美味しい放牧豚の肉で、豚汁などをつくる。ご飯は薪を燃やし釜で炊く。もちろん調味料も含めて添加物ゼロ、文字どおりの自然食の食卓でした。

 今年も、果たしてどこまでできるかどうか不安でしたが、みんなのがんばりと島の人たちの暖かい支援で、各種野菜料理、豆腐料理、刺身・焼き魚にムニエルなど豊富な海産物のメニューまで、予想以上の美味しいおかずをつくることができたのです。

 最終日は、お世話になった現地関係者を交えて、自らつくった美味しい料理を堪能しながら盛大な報告会を開催、この実習の意義を全員で確認しました。そして4日目、午前中までに全員が調査票の整理を行い、昼過ぎの船で離島、無事に全日程を終えました。
 福島原発現地では依然として10万人以上が避難したままで、耕作困難な農地が拡がっており、深刻な食の汚染も続くという311以降の状況にあって、「食」と農のあり方、エネルギー自給の大切さ、原発のような危険・巨大で外発的な施設に頼らない地域経済の自立性等々・・・私たちがこの島で学ぶことの意義は極めて大きかったと思います。今年も好天にも恵まれ、全員の協力で有意義な実習とすることができました。

 今後とも、学生の一生の想い出に残る有意義な学習の場となる実習を企画していく所存です。
 この場を借りまして、ご協力いただいた全ての島の関係者の方々に、厚く御礼申し上げます。

                日大食品ビジネス学科:地域経済論研究室/高橋  巌


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