
【1〜3枚目:25日学部の卒業パーティ。院生らも修了です/4〜8枚目:25日 JAZZ音楽研究会送
別セッション。集合写真はトランペットセクションの仲間とともに。リードラッパのジョン君。お疲
れ様!/9〜10枚目:25日 再度我が研究室で。】
教員です。続きです。
さて、体育館では全学部のパーティが行われるとともに、サークル(部室)棟では、このブログで
度々報告している顧問をしている「JAZZ音楽研究会による「送別セッション」も行われました。
私は、今年も楽器を持参し、セッションに参加しました。
その後、ゼミ生らとの飲み会に戻り、終電まで宴席を続けました。院生の大和田君も遅くまでつき
あってくれました。どうもありがとう。
こうして、長い1日(以上)が終わり、彼らは旅だっていきました。
ゼミとしては,多くの卒業生を送り出した最初の年なので感慨もひとしおでした。
最後に、昨年と同じく宮沢賢治の言葉で送り出したいと思います(今年は全文)。
社会のあらゆる情況が昨年よりも厳しさを増しているような昨今、ぜひともこの言葉の意味を考え
ていって貰いたいと思います。
それは、私にも課せられた、同じ課題なのだと思います。
お互いに、頑張って生きていきましょう。
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生徒諸君に寄せる
宮澤 賢治
生徒諸君
諸君はこの颯爽たる
諸君の未来圏から吹いて来る
透明な清潔な風を感じないのか
それは一つの送られた光線であり
決せられた南の風である
諸君はこの時代に強いられて率いられて
奴隷のやうに忍従することを欲するか
今日の歴史や地史の資料からのみ論ずるならば
われらの祖先ないしはわれらに至るまで
すべての信仰や徳性は
ただ誤解から生じたとさへ見へ
しかも科学はいまだに暗く
われらに自殺と自棄のみをしか保証せぬ
むしろ諸君よ
更にあらたな正しい時代をつくれ
諸君よ
紺いろの地平線が膨らみ高まるときに
諸君はその中に没することを欲するか
じつに諸君はこの地平線に於ける
あらゆる形の山嶽でなければならぬ
宇宙は絶えずわれらによって変化する
誰が誰よりどうだとか
誰の仕事がどうしたとか
そんなことを言っているひまがあるか
新たな詩人よ
雲から光から嵐から
透明なエネルギーを得て
人と地球によるべき形を暗示せよ
新しい時代のコペルニクスよ
余りに重苦しい重力の法則から
この銀河系統を解き放て
衝動のようにさえ行われる
すべての農業労働を
冷たく透明な解析によって
その藍色の影といっしょに
舞踏の範囲にまで高めよ
新たな時代のマルクスよ
これらの盲目な衝動から来る動く世界を
素晴らしく美しい構成に変えよ
新しい時代のダーウインよ
更に新しい東洋風静観のチャレンジャーに載って
銀河系空間の外にも至り
透明に深く正しい地史と
増訂された生物学をわれらに示せ
おおよその統計によれば
諸君のなかには少くとも千人の天才がなければならぬ
素質ある諸君はただこれらを刻み出すべきである
潮や風・・・
あらゆる自然の力を用い盡すことから一歩進んで
諸君は新たな自然を形成するのに努めねばならぬ
ああ諸君はいま
この颯爽たる諸君の未来圏から吹いて来る
透明な風を感じないのか
宮澤賢治「生徒諸君に寄せる」より +現代漢字修正
『学生諸君!』光文社、2006年、pp.10〜14
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日本大学食品経済学科:地域経済論研究室/高橋 巌
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