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どうも,教員です。たまには,一般のブログらしき記事を・・・。
某所にある60〜70年代バーの話です。とくれば,知ってる人は知ってると思いますが,そう,
あそこにあるんです(何でも情報開示はつまらんので,ご自分で調べてください)。
最近,我々の世代から団塊の世代にかけてをターゲットにして,懐メロをかけながら,昔の
街や家を再現したような飲み屋さんが増えています。
たとえば,その手の店には,「冷凍ミカンサワー」なんてのがあったりします。・・昔。母
の実家のある田舎に列車に揺られていったとき・・よく食べました,冷凍ミカン!あの懐かしい
凍った感触,昔の酸っぱかったみかんの染みるような味,あれがサワーになって再現されていた
りします。
店内には「アース渦巻」や「官公学生服」のホーロー製カンバンが飾られていたり,音楽が
チューリップの「青春の影」とか,井上陽水の「こころ模様」だったり。そこで,我々のよう
なおじさん・おばさんたちは,懐かしさに涙ぐんでいたりするわけです(笑)。
しかし,どうもチェーン店のそれは,「××江戸村」的「再現した」感も強く,当時を知ら
ない店員が有線放送で音楽をかけていたりして,興ざめな店もあります。
さて本題。ここで紹介する「バー・K」は,そんじょそこらのそういう店とは違います。
まず音楽。何と全部レコードで,当時のドーナツ盤をその場でかけてます。
スピーカーは,当時のラジオ(昔は,よくテレビやレコードプレーヤーをラジオにつないで
スピーカー代わりにしてました。アレです,アレ)。
そういう装置で,チューリップの「青春の影」も,もちろんかかります。それも,針がザー
ザー拾うノイズとともに。
つまみには「缶詰」が勢揃い。考えてみると,レトルトやカップ麺や冷凍食品が普及する前
の唯一の安い保存食って,「缶詰」でした。林間学校やクラブの合宿には,「副食 缶詰3個」
なんて指示がシオリにあったもんです。おかずが貧弱だったんで,缶詰で補ってましたよね。
アレです,アレ。
余談ですが,私が「イワシ」と呼ばれているのも,この「副食 缶詰」のせいなんですよ。
ドリンク。これまた昔懐かしいものが勢揃い。やたら甘いハニーワインとかパインジュース,
トリスなどの安いウイルキー。それにグラスも,昔のジャズ喫茶でよくあった,小さいものだ
ったりします。アレですよアレ。
店内の装丁もともかく「本物のレトロ」一色。
昔,地方の駅前によくあった「純喫茶」と酒場のブレンドした感じが良く出ています。カウ
ンターには壊れかかった丸イス,ボックス席のシートは,昔よくあった黒いビニール製。クッ
ションのスポンジが薄くなっているところが,また臨場感満点です。イヤーそれなんですよ,
それ。
極めつけは,置いてある雑誌類。何と昔の(当時の)週刊誌・雑誌類,それに怪しい系の雑
誌も・・。レコードにしても本にしても,このままだとスリ切れていくわけで心配ですが,ス
リ切れたらそれまで的潔さがいい。作り物的レトロ・チェーン店にない本物感充満です。これ
ですよ,これ。嗚呼。
というわけで,毎日ここに通うというのは,お金の問題はもとより,心的にもちょっと心配
でしょうが,たまには,ここでグラスを傾け,過ぎ去りし日に想いを馳せる時があっても,い
いかもしれませんね。
どうです?ご同輩。
日大食品経済学科:地域経済論研究室/高橋 巌
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