高橋巌ゼミブログ

農・食・地域・生活破壊の原発、TPP、改憲、全ての戦争策動、特定秘密保護法廃止!!311被災者支援を!【8.9万アクセス感謝】

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【写真左から1枚目:高林純示教授(京都大学)の講演/2枚目:高林教授らの研究成果である天敵利用用具/3〜4枚目:小川町有機農業の祖・金子美登氏の講演/5〜6枚目:NPOふうどの代表も務める「生ゴミ資源化と農の風景づくり」を主題とした桑原衛氏の講演。日大農村サミットでもお世話になりました。/7〜9枚目:懇親会は、小川の有機農業者が日替わりでシェフをつとめる「ベリカフェ」で。/10〜11枚目:協議会副会長の田下氏の講演と新規参入者紹介。このブログでも度々登場する彼は、教員の高校の同期生です/12枚目:増加を続ける有機農業の新規参入者/13枚目:就農1年目・新規参入者のアピール。小川の農業は若く元気!/14枚目:有機農業者の取組みは地域に波及している。地域の有機大豆を加工販売する豆腐店/15枚目:熱気溢れる会場】

 どうも、教員です。

 報告が遅れましたが、この3つ下の記事で紹介した、小川町有機農業推進協議会主催の「おがわまち
有機農業フォーラム2010」に行ってきたので、その紹介をします(2010年2月13日(土)〜14日
(日)開催)。

 ※当日の詳しいプログラム等は、3つ下の記事を選択するか下記をクリック↓
     http://blogs.yahoo.co.jp/iwashizemi/49919922.html

 この日は、東京近辺では大雪注意報が出され、埼玉県も雪模様の天気でした。積もるほどの雪ではな
かったにせよ、お客さんの出足が心配されましたが、会場は超満員!熱気溢れる会場の雰囲気は、昨
年の「農を変えたい!東北集会」のミニチュア版のようです。
 これから就農したい、研修したい、就農を前提に勉強したい、そんな若者や定年帰農希望者が多数
押しかけ熱心に話に聞き入る様子は、「時代も変わった」と思わされるのに十分なものでした。

 私は、初日の司会(座長)を任され、多少緊張しましたが、内容の濃さに緊張も忘れ、楽しんで参
加することができました。以下、両日の模様です。

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 主催者挨拶に続いて、「かおりの生態学−基礎研究と応用への展望−」と題して高林純示教授(京
大学)と、上船雅義氏(京都大学生態学研究センター研究員)の講演が行われました。
 私は技術系は素人といっていい立場ですが、この講演はその素人にも分かりやすく、かつ目から鱗
ものでした。
 要するに、教授らの最新の研究によれば、簡単に言えば植物にも「意思疎通」があるというのです。
 たとえば、隣の作物が食い荒らされたときには、その隣の同じ種の作物は防衛する反応を示すこと
(「危ないよ」という意思(というのか)が伝わる、ということのようです)が分かってきたとし、
この原理を応用して、天敵利用・総合防除に役立てようというものでした。
 実際に、この研究が「天敵誘引材」として、圃場での実証研究として定着しつつあるようで、もし
本格的に普及した場合、化学合成農薬に依存する割合を大幅に減少させることが期待されるものです。
 有機農業の技術としては当然のこと、慣行農法を減農薬化する場合にも大いに役立つものと思われ
ました。

 かつて「サボテンに感情がある」とか「木々が“会話”する」という話を聞く度に「そんなバカな」
と思っていましたが、最新の研究ではそうともいえない、というのは本当に驚きでした。
 もちろん、こうした研究は「際物」扱いされた時期もあったようですが(私が学生の頃、有機農業
そのものが「際物」扱いでしたから)、その時の時流や「政治」などに惑わされず、きちんと立てら
れた仮説を粘り強く実証し、その裏付けが取れることによって「通説」が乗り越えられる・・まさに
これこそ、「研究」のあるべき姿であり進歩ではないかと思いました。

 事実に基づき真実に近づく不断の努力、時流に流されない強い意志、そして自由な議論と自由な研
究を保障する環境づくり・・どれも私には弱いものですが、そうあらねばならない、と意を新たにも
させられました。

 このほかにも素晴らしいプログラムが満載で、金子・桑原・河村・田下・横田氏らの有機農業者、
行政、普及組織、農業委員会と各層の「小川町有機農業オールスター」ともいうべき素晴らしい人選
で、小川町の実践が詳細に理解できるだけでなく、これから新規参入しようという人を対象に、最近
新規就農したばかりの若手が登壇して詳しく研修と就農のプロセスを伺えたことは、ヒアリング2日
分に相当する?濃い企画であり、仕事的にも助けられました。
 会場には、これから新規参入しようという人のための相談ブースも設けられ、熱心な若者らが押し
寄せていました。ここも熱気に溢れていました。

 何より、登壇する人々がみな生き生きしていること、自分の仕事に誇りと自信を持ちながら、それ
でいてみんな謙虚で爽やかなこと、これに感銘を受けました。実に感動的な集まりであったといえま
す。

 初日の夜の懇親会も大変盛り上がり、夜遅くまで交流が続いたことはいうまでもありません。私は
「乾杯」の役を仰せ使いましたが、この小川町有機農業の素晴らしさと皆さんの「仲の良さ」を称え
ました。これは決してリップサービスではなく、本心からのものです。

 主催団体の副会長である田下隆一氏は、このブログに度々登場していますが、この両日のイベント
を仕切り、講演も堂々としたものでした。同級生として、また彼の新規参入以来26年間、脇から応援
してきた立場として、本当に嬉しく、実に頼もしいものでした。これからも大いに頑張って貰いたい
ものです。

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 このように充実したプログラムでしたが、一つ残念なのは、現政権党の「事業仕分け」なるパフォ
ーマンスで、この両日のプログラムを支えた補助事業である「有機農業モデルタウン」に関する事業
が、事業継続中にも関わらず、次年度ばっさりと切り捨てられ、こうしたイベントの開催や、新規参
入者の支援事業に大きく影響が出てしまうことです。
 地域に重要な補助事業というのはちゃんとあるものなのに、それをきちんと精査もせず、しかも
「小泉改革」を煽ってきたような「識者」たちによって切り捨てる、というのは極めて遺憾な光景で
した。

 関係者の尽力で事業的には一部復活したものの、従来にはない要件が付記されたりして、新政権が
果たして有機農業をきちんと支えようとしているのか、そもそも農業・農村のことを理解し支援しよ
うとしているのか、大きな疑問を持たざるを得ません。
 結局、議会や政治などに一方的な期待をもつのではなく、「自力で地域を興す」ことこそ重要なの
かもしれませんが、「世の中を変えたい」という人々の託した1票の願いに少しでも応えようという
のであれば、「コンクリートから人へ」をスローガン的に叫んだり、メディアを意識したパフォーマ
ンスなどに力を入れるのではなく、議員や閣僚は、実際に農村や地域をもっと丹念に歩いて、「現場」
にとって何が必要で重要な課題なのかを真剣に考えてほしいものです。
 小川町の素晴らしい取組みの感動故、こうしたことも書いてしまいました。。。

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 最後に、この場を借りて、両日お世話になった現地及び関係者の皆様に、厚く御礼を申し上げます。

                    日大食品経済学科:地域経済論研究室/高橋  巌

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