高橋巌ゼミブログ

農・食・地域・生活破壊の原発、TPP、改憲、全ての戦争策動、特定秘密保護法廃止!!311被災者支援を!【8.9万アクセス感謝】

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【写真左から1枚目:バスの中から見たピンネシリ岳。夏に登りましたが、冬の雰囲気は、標高500メートルあまりの山には見えません/2枚目:先代当時からのポスター/3枚目:やんちゃなコハルは可愛いアイドル/4枚目:雪に埋もれた懐かしの旧館/5〜9枚目:クッチャロ湖周辺をスキーイング。白鳥もいっぱいいました/10枚目:2日目には賑やかに/11〜17枚目:モケウニ沼からオホーツク海にかけてスキーイング。夏には有名な直線農道などを歩く。この風景を何と表現したらよいのか。キツネもお出迎えです/18〜19枚目:最終日は、賑やかな中で、お約束のジンギスカン食べ放題。また来ます!】

  ※書庫【研究・フィールド活動の「春浅き道北訪問−1 音威子府編」からのつづき】

 さて、音威子府から、列車をバスに乗り換えてさらに北に向かいます。目指すは、オホーツク海
沿いの浜頓別町。

 ここに私の【定宿】があります。名前を「トシカの宿」という民宿(旅人宿)です。
 今回の訪問の目的を敢えて言えば、【北海道外から、移り住んで宿をやっている「Iターン者」
のヒアリングをするため】ですが、もう何度も話しているので、改めてそういう話にならなくても
大丈夫かな、と思っての訪問でした。

  「トシカの宿」HP↓
  http://www.h7.dion.ne.jp/~toshikat/

 最初に、この地を訪れたのは1980年夏。日本最北端の宗谷岬を自転車旅で目指す途中でした。そ
のときは、まだ天北線・興浜北線と鉄道もあり、大きな駅と賑やかな町が印象的でした。
 町にある大きな湖・クッチャロ湖のほとりで簡易テントを張り、1人でキャンプをしました。クッ
チャロ湖に沈む夕陽の美しさに圧倒されました。その時は、翌朝には宗谷岬に向けてすぐ旅立って
しまいました。

 「トシカの宿」は1984年に初探訪でした。同じように自転車旅で、最北の島・礼文島までたどり
着き、バカ騒ぎで非常に有名な「桃岩荘ユースホステル」の島内縦断「8時間コース」に参加、盛
り上がった勢いでその旅で一緒になった仲間と、「酒の飲める民宿で打ち上げしよう!」となって
流れてきたのです(その頃のユースは禁酒でしたので)。

 迎えてくれたのは、現宿主のMさん(女性)でした。当時は先代のオーナー(宿の創始者)でし
たが、彼女はその手伝い(ヘルパー)で宿を仕切っていたのです。
 桃岩荘のバカ騒ぎと違った、落ち着いた(しかし決して暗くない)静寂が、礼文島のハイになっ
た気分を沈静してくれるようでした。
 また、浜頓別のなんともいえない雰囲気と自然に、改めて惹かれることになりました。

 10年この宿をやった先代は、就農してリタイアすることになったので、1985年の春から、Mさん
が2代目の宿主になりました。
 彼女の代になってから、頻繁に訪問しました。宿で知り合った仲間と東京で飲んだり、示し合わ
せて一緒になったり。一時期は、夏休みと年末〜正月は、毎年この宿で過ごしていたものです。
 「やや遅い青春?」を楽しんだ宿といえるでしょう。
 地元の人との交流もあり、地域の移り変わりもここで学びました。「1」に書いた国鉄をはじめ、
酪農などの農業問題、地域経済への問題意識も、北海道通いの中で育まれたものです。

 さすがに最近は、北海道でも北のはずれにあるこの宿を頻繁に訪問することは叶わなくなりまし
たが、26年経ってもおつきあいのつづく「親せき」のような(こちらが勝手に思っているだけかも
しれませんが?)存在でした。
 今回は、そのMさんが、不慮の事故で療養したとの報もあり、お見舞いかたがたでかけたという
こともあります。

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 今回は3泊させてもらいましたが、最初の晩のお客さんはやや寂しかったものの、「ヒアリング」
には好適でした。2日目には内地の「北海道ファン」の女性が、3日目には元気なお子さんを含む
家族連れもやってきて、賑やかでした。

 柴犬のコハルは、宿の最大のアイドルになっていました。かつて、この宿にはハスキー犬がいて、
犬ソリを引いていたこともあったんですが、いずれも天寿を全うしており、コハルは3代目です。
なかなかいたずら好きで元気なヤツでした。

 2月のゼミ旅行で、スキー熱にちょいと火がついたので、テレマークスキーの軽くて歩くための
ステップソールがついている方の板と靴を送っておき、仕事が終わった後に、クッチャロ湖の周囲
や、猿払村にあるモケウニ沼の周囲からオホーツク海にかけて、見渡す限りの大雪原をのんびりと
歩くクロスカントリー・スキーをしました。
 どのようなところかは、写真をご覧いただければ一目瞭然かと思います。
 いつきても「ここは本当に日本なのだろうか?」という、ここにしかない景色。改めて、心が
洗われる想いでした。

 最終日は、途中のピンネシリ温泉で入浴後、旭川空港から東京に飛びたとうとするも、市内から
空港までのバスが立ち往生するほどの猛烈な強風。降ったばかりの雪が、横からバスを叩きつける
ようで、雪に慣れた地元の人もさすがに驚いていました。何とこの日の旭川は、90年ぶりに記録を
更新する強風だったそうです。そんな中でも、東京行きの最終便は何とか飛び立ち、無事に帰京で
きました。

 個人的には、色々考え事を抱えていたこともあり、色々な意味でリセットできる機会だったと思
います。そんなときは、みなさんも是非、北の自然の中へ。
 北海道も、昔とは随分様相は変わり、今後とも変わっていくでしょうが、やはり北海道は、暖か
く旅人を迎えてくれる「聖地」のような場所でありつづけるでしょう。いつでもどうぞ。

 ※「トシカの宿」のような旅人同士の交流ができる宿の情報は、以下をどうぞ。

  「とほ」
  http://www.toho.net/
  「FREE」
  http://www.asahi-net.or.jp/~LT6H-KBYS/free/f-index.html

               日大食品ビジネス学科:地域経済論研究室/高橋  巌

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【写真左から1〜3枚目:2006年夏に訪問したときのヒアリング・ジンギスカンの交流会/4、7〜8枚目:吹雪の音威子府駅。旧国鉄アパートも雪の中。/5〜6枚目:有名な音威子府の駅そば/10枚目:ecoおといねっぷ事務局/11枚目:9月の協同組合学会大会での杉山事務局長(右端)/12〜14枚目:羊羹と味噌。ぜひご愛用ください。】

 
3月の中旬、東京では少し寒さもゆるんだ頃、北海道の北部(道北)を4年ぶりに訪問しました。
雪のある時期の訪問は5年ぶりになります。もちろん、彼の地はまだ冬真っ盛り、大雪の旭川空港が
私を迎えてくれました。

 まず、ヒアリングのため訪問したのが、人口が1000人に満たない「北海道で最小の村」、音威子府
村です。
 現在まとめている論文のヒアリングと、9月の協同組合学会で報告して貰ったことの御礼を兼ねて
の訪問でした 

 前回は、このブログが始まった直後のことでしたので、1980年以来、30年にわたって訪問している
この地域のことはまだ書いていなかったと思います。私と北海道の関わりは、学生時代の貧乏サイク
リング以来のことですが、長くなりますので、当面関係のあることだけ。。

 この地には、現在の宗谷本線だけでなく、かつては天北線が分岐しており、鉄道の要衝でした。こ
のため、多くの国鉄職員が暮らしており、小さな村ながら急行も夜行列車も止まる活気のあるところ
でした。

 1987年の国鉄分割民営化と、それに先立つ人員整理により、多くの国鉄職員がこの村を去っていき
ましたが、最後まで分割民営化に反対した国労(国鉄労働組合)の組合員は、JR不採用=清算事業
団への送り込み=そこの解散による解雇、という中で、「路頭に迷う」情況に追い込まれました。
 解雇、すなわち失業ですから、賃金が入ってこないわけです。もちろん、国労はこの解雇は不当と
して争っていましたが、こうして解雇された労働者は、全国で1047名に及びました。
 音威子府村でも、家族を含めた150名を超える人々が「失業」させられました。実に村の人口の1
割以上に当たる人たちが、直ちに生活の問題に直面することになったのです。

 国鉄分割民営化は「国策」として、また当時の中曽根首相の牽引する「民営化」政策の一環として、
その後のNTTや専売公社民営化などとあわせて実施されました。
 サッチャー、レーガン、そしてナカソネによる「新自由主義的政策」の世界的な流れの、日本にお
ける突破口としてあったものといえるでしょう。
 国鉄の場合は、特に地方・過疎地などの路線が切り捨てられるなど、当初から、「公共交通機関と
しての機能が、民営化で維持されなくなるのではないか」、などの批判もあったわけですが、数の力
で強行されたわけです。

 その後中曽根元首相は、NHKテレビのインタビューで「国労と総評を潰すために、国鉄を民営化
した」と公言しています。分割民営化でどのような政策効果があるのか、といった見地からでなく、
最初から「国鉄解体による労働組合潰し」と、「国民の財産であるはずの国鉄資産の企業への転用」
という、極めて政治的な目的であったことは明らかでした。
 国会決議で「国鉄改革法」が成立したとき、「1人の労働者も路頭に迷わせない」と付帯決議が行
われましたが、もちろんそれは何ら効力があるものではなく、全く反故にされました。これは、推進
した中曽根元首相にとって、「当然」のことだったのかもしれません。

 村の人口の1割もの人々が「失業」に追い込まれる。。。当時のビデオ映像などを見ると、その緊
迫した様子が伝わってきますが、彼らは、早急にアルバイトなどで生活費を稼ぐことを迫られました。
 各地のこうした組合員たちは「闘争団」を結成し、1人1人がバラバラにほかの仕事を見つけるの
ではなく、土木作業などのアルバイトも組織的に行うこととしました。「音威子府闘争団」もこれら
の作業を行い自活体制を構築していきました。
 やがて、地域の特色を生かした木工作業から、鎌倉の老舗の菓子屋に住み込んで技術を習得して
の羊羹づくり、さらには北海道産大豆による味噌づくり、と「音威子府らしさ」を生かした仕事をし
ながら、長期に渡る闘争体制を組む事業体として「労働者協同組合 おといねっぷ」として活動して
いくこととなります。
 労働者協同組合は、まだ日本で法制化されていないため、長年「見なし法人」としてきましたが、
現在は、NPO法人「ecoおといねっぷ」として行政受託の仕事なども含めて、多彩な活動を展開
しています。

 もちろん、基本は労働争議ですから「現職復帰」が最終目標ではあるものの、「社会的に有用」
で「地域の資源を活用した地域らしい仕事」も各地で模索されていました。北海道は、地域産業の衰
退に伴う人口流出が続く中で、こうした地域労働者組織による「地域の仕事づくり」の意義は、極め
て大きなものがあります。
 何よりも、羊羹・味噌などは本当に美味しく、各地で好評を持って受け入れられました。

 9月の日本協同組合学会第29回大会(酪農学園大学)では、国鉄闘争をはじめ、北海道の新自由主
義的政策による地域の変容とそれに対するオルタナティブを学会としても見つめるため、「地域に立
脚した新たな社会経済システムの形成 ―連帯する経済の中の協同と協同組合の実践―」として、音
威子府闘争団の杉山事務局長をお招きし、お話しを伺いました。非常に感銘深いものでした。詳しい
プログラムは以下をご覧ください。

 http://coopstudies.jp/newsletter/48.html#29th_taikai

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 分割民営化から24年目を迎えようとしていた2010年春、ついに動きがありました。新政権が、この
1047名問題で「解決」に動くというのです。
 私が訪問したのは、ちょうど与党の和解案を政府が受け入れるかどうか、緊迫した時期でした。音
威子府も団長さんが(おそらく)このことで不在となっており、杉山事務局長から、吹雪気味の天候
の中、事務所で長年のご苦労についてお話しをうかがいました。
 解決の展望が見えた反面、復職についてはたとえ実現しても一定の年齢以下のわずかな人数に限ら
れること、全体の解決水準も求めていた内容とは異なるだけに、複雑な様子でもありました。当然の
ことでしょう。
 解決後も、一定の人数はこの地に留まり、味噌や羊羹は今までどおり作り続け、NPOの事業体も
継続するであろうとみられます。

 私が音威子府を発った翌日、「北海道新聞」1面に、「JR不採用和解案受け入れへ」という記事
が載りました。音威子府を始めとする北海道各地の闘いを知るだけに、長年のご苦労に目頭が熱くな
る気持ちを抑えられませんでした。

 この酷寒の地で、コツコツと味噌や羊羹を作り続け、自らの正義を訴え続けてきた人々に、一日も
早く本当の春が訪れることを、ただ願うばかりです。

 ※おといねっぷ味噌と羊羹などは以下でお求めになります。皆様ご愛用のほど。

  http://www.otoineppu.com/index.htm

                   日大食品ビジネス学科:地域経済論研究室/高橋  巌

       【書庫「自然・旅・アウトドア」の「春浅き道北訪問−2 浜頓別編」につづく】

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【写真/桜も咲き始めた学内で、IT君と、IS君及びその友人、私の4人ですき焼き鍋を囲みました】

 どうも、教員です。

 このブログは、HPとともに、わずか2名の高橋ゼミ第1期生により開設されました(HPには1期
生のプロフィールがあり、また、その頃の研究室の様子などもHPに書いてありますので、読んでくだ
さい)。

 その1期生の書き込みも、まだ書庫に残っていますし、時々、まだ大学にいそうな錯覚もあるので
すが、もう卒業してはや3年が経っているのです。早いものです。
 IT君は昨年4月から念願の小学校教諭になり、IS君は民間の営業マンとして4年目を向かえよ
うとしています。本当に2人ともよく頑張っています。

 その2人が友人と友に研究室に来るというので、彼らと始めた「研究室の鍋」を用意しました。今
回は人数も少ないので?、国産和牛でのすき焼きです。
 とりとめのない話でしたが、いずれもそれぞれの持ち場で頑張っている様子が分かって、何とも頼
もしい限りでした。

 OB・OGの皆さん、彼らを見習って、ぜひ研究室に元気な顔を見せてください。もちろん、元気
がない時の相談や、ボヤキでも結構です。お待ちしています。

                  日大食品ビジネス学科:地域経済論研究室/高橋  巌

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【写真/あまりに美しい瀬戸内の海(山口県周防大島の展望台から:2001年)。しかし・・・】

4月中旬だというのに雪が降るなど、地球も遂にどうかしたのではないか?というこのごろですが、
皆様お変わりないですか?
 私は、気をつけていたのですが、仕事が忙しく疲れたせいか、風邪を引いてしまいました。

 さて、このブログのトップページに、以下の言葉を追加しました。

「世界人類の多くは今や機械文明に噛み殺される。真の文明は山を荒らさず、川を荒らさず、村を
破らず、人を殺さざるべし。」(田中正造)

 深く、重い言葉です。
 いうまでもなく田中正造は、「環境保護」など言葉すらなかった明治時代にあって、文字どおり
命をなげうって闘った人です(学生の皆さん、ご存じでしたか?)。

 しかしこの日本では、田中翁の血の叫びから幾年月、同じ過ちが繰り返されています。

 このブログの「最近の論文・論説から」の以下にあるように、「持続可能な地球」の大事さが叫ば
れる一方で、取り返しのつかない核汚染を引き起こす原子力発電(原発)の問題を指摘しました。
 
 http://blogs.yahoo.co.jp/iwashizemi/49456105.html

 「地球温暖化の抑止のために、クリーンな原子力発電を推進しよう」、なのだそうです。
 新政権も、前政権以上の力こぶを入れて、原発を推進しています。電力会社もまたしかり。
 アメリカ・オバマ政権も、「核廃絶」をいいながら、その一方でブッシュ政権ですら本格化させ
なかった原発推進に血道を上げています。

 いったい何のためでしょうか?原発を推進すれば、本当に地球温暖化は抑止されるのでしょう
か?そもそも本当に原子力発電って、環境に優しいクリーンなものなんでしょうか?

 追々、このブログでも書いたり、関連情報を紹介していきたいと思いますが、風邪のため寝なく
てはいけないので、今日はここまで。

とりあえず、すでにHPにもある原発関係のリンクと別なリンクを、参考のため貼っておき
ます。

「そもそも原発って?」(元慶応大学・藤田氏へのインタビュー)
 http://promotion.yahoo.co.jp/charger/200704/contents05/theme05.php

 「原発と地球温暖化」(京都大学・小出裕章氏の論文)
 http://www.midori-konaka.jp/publish/genpatsu4.pdf

 「原発は日常運転でも危ない」(資料)
 http://www.midori-konaka.jp/publish/genpatsu2.pdf

 その上で、この瀬戸内の海の美しさを、まずは目に焼き付けておいてください。

               日大食品ビジネス学科:地域経済論研究室/高橋  巌

 

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