
【写真左から1〜2枚目:学科ベスト4の成績で校友会長表彰を受けたゼミ生のAさん/3枚目:1〜2年の時にゼミに在籍したKさん/4枚目:同じく、2年の時ゼミ在籍で喜多方の農作業体験で汗を流したFさん/5枚目:1年時高橋ゼミ「OB会」/6枚目:インターンシップで頑張った学生と/7枚目:編入生で、川手ゼミからフィールドリサーチだけ参加したNさんと、喜多方に同行した3年ゼミ生らと/8枚目:ゼミ連で頑張った皆さん/9枚目:3年ゼミ生有志が贈ってくれた「卒業おめでとう」/10〜14枚目:別れは惜しいが・・・/15枚目:手作りのゼミオリジナル・卒業アルバム贈呈に感涙!/16枚目:元気で!また会おう!】
2009年度は4年生のイベントが盛りだくさんでしたが・・いよいよ、その最後を締めくくる「卒業
式」の日となりました。
当日は残念ながら雨模様で、袴姿の女子学生は大変そうでしたが、パーティの洋装とは違った艶やか
な姿で三々五々集まります。
まず嬉しかったのが、当ゼミ3人娘の一人・Aさんが、学科ベスト4で学科校友会長賞表彰となっ
たことです。
こういう賞は、当ゼミ始まって以来のことで、彼女の頑張りには私も大きな拍手を贈りました。も
ちろん、講義だけでなく、このブログを見ればお分かりのとおり、これまでゼミ活動にも率先して取
り組み(お酒もよくたしなみ(?))、卒業研究も、4年の時に静岡の茶業農家に入り、援農をしな
がらヒアリングをして完成させてくれました。「賞」はあくまで目的ではなく結果ですが、後輩諸君
も、彼女の努力をぜひ見習ってほしいものです。
当日は、武道館での日大全学の卒業式、学部での学位記伝達式と続き、最後に学科で全員への学位
記授与が行われました。そして終了後は、体育館(アリーナ)で盛大なパーティとなり、その後は研
究室で別れを惜しむ宴が続きました。
そしてそして・・・またまた嬉しかったのは、昨年に続き、ゼミオリジナルの手づくり卒業アルバ
ムを贈呈されたことです!いやはや、何度もサプライズを演出してくれた学年でしたが、最後まで暖
かい気持ち一杯で、本当に嬉しかったです。
毎年送り出すときには寂しさがあるけれど、彼らの成長が何よりも自分の糧になる・・教員をやっ
て本当に良かったと思える瞬間です。僕こそ、彼らに感謝しなくてはなりません。
別れを惜しみながらも、やがて時間は過ぎていき、お開きの時となりました。
例年のように彼らに贈ったのが、宮澤賢治の言葉です。今年もまた、この言葉をもって彼らへの
はなむけにしたいと思います。
いうまでもなく、ここでいう「生徒」は、「学生」に置き換えて読んでください
(その理由は、ゼミ生諸君には散々言ってきたから分かると思います)。
卒 業 お め で と う !
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生徒諸君に寄せる
宮澤 賢治
生徒諸君
諸君はこの颯爽たる
諸君の未来圏から吹いて来る
透明な清潔な風を感じないのか
それは一つの送られた光線であり
決せられた南の風である
諸君はこの時代に強いられて率いられて
奴隷のやうに忍従することを欲するか
今日の歴史や地史の資料からのみ論ずるならば
われらの祖先ないしはわれらに至るまで
すべての信仰や徳性は
ただ誤解から生じたとさへ見へ
しかも科学はいまだに暗く
われらに自殺と自棄のみをしか保証せぬ
むしろ諸君よ
更にあらたな正しい時代をつくれ
諸君よ
紺いろの地平線が膨らみ高まるときに
諸君はその中に没することを欲するか
じつに諸君はこの地平線に於ける
あらゆる形の山嶽でなければならぬ
宇宙は絶えずわれらによって変化する
誰が誰よりどうだとか
誰の仕事がどうしたとか
そんなことを言っているひまがあるか
新たな詩人よ
雲から光から嵐から
透明なエネルギーを得て
人と地球によるべき形を暗示せよ
新しい時代のコペルニクスよ
余りに重苦しい重力の法則から
この銀河系統を解き放て
衝動のようにさえ行われる
すべての農業労働を
冷たく透明な解析によって
その藍色の影といっしょに
舞踏の範囲にまで高めよ
新たな時代のマルクスよ
これらの盲目な衝動から来る動く世界を
素晴らしく美しい構成に変えよ
新しい時代のダーウインよ
更に新しい東洋風静観のチャレンジャーに載って
銀河系空間の外にも至り
透明に深く正しい地史と
増訂された生物学をわれらに示せ
おおよその統計によれば
諸君のなかには少くとも千人の天才がなければならぬ
素質ある諸君はただこれらを刻み出すべきである
潮や風・・・
あらゆる自然の力を用い盡すことから一歩進んで
諸君は新たな自然を形成するのに努めねばならぬ
ああ諸君はいま
この颯爽たる諸君の未来圏から吹いて来る
透明な風を感じないのか
宮澤賢治「生徒諸君に寄せる」より(現代漢字修正)
『学生諸君!』光文社、2006年、pp.10〜14
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日大食品ビジネス学科:地域経済論研究室/高橋 巌
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