高橋巌ゼミブログ

農・食・地域・生活破壊の原発、TPP、改憲、全ての戦争策動、特定秘密保護法廃止!!311被災者支援を!【8.9万アクセス感謝】

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【写真左から1〜2枚目:2次会で祝島を訪問した学生らと意見交換する氏本氏/3〜4枚目:飯舘村の厳しい情況を報告するスライド/5〜11枚目:今年初めて実施された大学と地域連携のポスターセッション。私のゼミ生ほか有志で祝島のポスター報告に取り組まれた。元学科教員で祝島に隣接した周防大島出身の安村先生も聴講いただいた/12枚目:全体報告】

 ※以下の報告は、担当教員・高橋の限定された個人的まとめ及び報告であり、学部としての公式なコメント及び報告記事ではありません。

 (つづき)

 ※農村サミットの内容は以下。
 http://blogs.yahoo.co.jp/iwashizemi/52508741.html

 初日の懇親会の後は、氏本氏を囲んで祝島訪問組の学生らとの2次会も行われました。
 学生からは率直な意見の表明や感想が述べられ、氏本氏からは学生及び大学の今後に期待が寄せられるなど、前向きな意見交換が夜遅くまで続きました。

 第2日は、主催者の学部長ほかからの挨拶に続き、基調講演として「災害対応と持続可能な地域づくり」と題して地元藤沢市長・海老根靖典氏から報告が行われました。今回の震災を踏まえ、藤沢市としても災害対策を強化するとともに、復興地支援に全力を挙げたことが報告されました。
 そして、各地の災害復興報告として、本学OBであり新燃岳噴火に晒された地元の宮崎県高原町長・日高光浩氏から「火山被害と復興再生」、3.11地震の津波被害を受けた北海道八雲町長・川代義夫氏から「漁業漁村の被害と復興再生」 、前日の第3分科会でも同席された福島県飯舘村民「負げねど飯舘」の菅野哲氏からは「原発被害と復興再生」、RQ市民災害救援センター・広瀬敏通氏からは「災害ボランティア活動」と題して、それぞれ貴重な報告がされました。これだけの各地の災害の実情とそれに対する対応策を聞けたということは、復興会議の席でもないのではないかと思われる顔ぶれであり、また極めて中身の濃い報告でした。

 これらの報告を通じて、改めて【日本は海に囲まれた地震国であり、自然災害が不可避なこと】、【それに対する備えが日常的に必要なこと】を痛感させられました。
 そして、前日に引き続いて菅野氏の話を伺ったこともあわせ、【日本における原発立地にはもともと無理があること】をさらに実感した次第です。

 午後は、今年から初の試みとしてポスターセッションが行われました。私の一部ゼミ生と有志による報告も取り組まれました。
 そのポスターは以下にあるとおりですが、祝島・氏本氏や祝島に隣接した周防大島ご出身の安村先生を前にしての発表も行われ、発表学生は緊張しながらも頑張って取り組んでいました。

 ※私たちの作成したポスターは以下↓
 http://p.tl/tq3U

 ポスターセッション・コアタイム終了後は、「全体報告」が行われ、昨日の第1〜第3分科会のコーディネーター、午前中のパネラーと氏本氏らを交え、総括討論を行いました。
 私の聞くことができなかった第1・第2分科会の報告をはじめ、大学の地域連携の重要性、脱原発のための再生可能エネルギーの取組みなど、明日に向けて様々な提案もされるなど、最後まで非常に充実した場とすることができました。

 私は、全体報告会でもコーディネーターをつとめましたが、2011年という「世界史年表に強調文字で残るであろう年」の農村サミットにおいて、重要な役割をいただき、また提案どおりの企画を進めることを認めていただき、本当に感謝しています。
 また明日から、持続可能な農山漁村地域社会の実現に向けて、地域と大学の連携強化に頑張っていきたいと思います。

 この場を借りて、ご来場になりお世話になった全ての関係者の皆様、準備に尽力された先生方、事務局の皆様に、心より御礼申し上げます。

       日大食品ビジネス学科:地域経済論研究室/高橋  巌

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【写真左から1〜6枚目:厳しい現地の実態報告と白熱した議論が続く第3分科会会場。熱心な学生らで会場は超満員/7〜9枚目:祝島を訪問しポスター報告した学生達のコメント/10〜11枚目:私の方から行った総括コメントとスライド/12〜14枚目:各地域の特産品を交えた懇親会。来場された明治大学の田畑先生ほかも交え、情報交換/15枚目:私の研究室にて第3分科会打合せ。ある意味歴史的な顔合わせです。左から「福島県農民連」根本敬事務局長、山口県上関町祝島「氏本農園」・(社)祝島千年の島づくり基金:氏本長一氏、「負げねど飯舘!」菅野哲氏、私、糸長先生、葉山先生】

 ※以下の報告は、担当教員・高橋の限定された個人的まとめ及び報告であり、学部としての公式なコメ
  ント及び報告記事ではありません。

 教員です。

 以下で既報のとおり、2011年11月25日(土)〜26日(日)本学で「全国農村サミット2011 地域の復興再生力と大学の役割」が開催されました。
 http://blogs.yahoo.co.jp/iwashizemi/52508741.html

 私は25日の第3分科会「環境・まちむらの被害と復興再生・支援」を植物資源科学科の葉山先生と、及び第2日の全体集会を生物環境工学科の糸長先生とともに、コーディネーターを担当しました。
 以上を、2回に分けて報告します。

 第3分科会は、福島県農民連・根本敬事務局長、祝島氏本農園・氏本長一氏、それに葉山先生の3名の報告と、第2日報告者の1人である「負げねど飯舘!」菅野哲氏、地元神奈川県茅ヶ崎市の朝倉部長のコメントを中心に進められました。

 根本氏は、東電原発事故で被災した当事者であり、また自らの農地・農産物を汚染された被害者でもあります。現在、地元農業者の立場で、東電に対する責任・賠償追及と農業者支援の運動を展開されています。根本氏らは「食べて応援」キャンペーンに当初から異議を唱え、原発事故の責任者である国・東電の加害責任を曖昧にすることを問題にしてきました。この日の報告も、被災現地の福島県がどの様な状況にあるのか、作付はするのか・しないのか、できた農産物を販売するのかしないのか、今後除染等はどうなるのか、原発に対してどう向き合うのか、といった現地のシビアな状況を報告、自らは、作付けしたが販売しなかったという痛い心情を吐露されました。そして今後、消費者・農民の連帯で原発を止め、真の福島の復興に向けて努力される立場を表明されました。
 なお根本氏は、自ら訪問されたドイツの農村では、すでに再生可能エネルギー発電による電力を、農家が売電して電力自給している状況なども、あわせて報告されました。脱原発の明日に向けて、貴重な報告でもありました。

 同じく福島県飯舘村の菅野氏は、高レベル放射能汚染状態になっても、正確な情報も全く公開されず、避難指示も何もなかった現地の悲惨な状況、さらに国が「御用学者」まで動員してイカサマの安全キャンペーンを展開し、村民を大量被爆させ続けた犯罪的な状況を、静かな口調でしかし厳しく、糾弾されました。責任者たる国・東電らの今回の原発事故処理がいかにデタラメで、住民を危険に曝し続けたかを如実に示すもので、このような加害者性を放置して、復興などあり得ないという実態を明らかにしました。

 氏本氏は、我々のゼミが今夏訪問した記録にもあるように、原発立地を30年間阻止しつづけてきた現地からの実態報告とともに、東京電力原発事故を踏まえ農漁業と原発は共存できないことが改めて立証されたとし、農漁業を中心にしエネルギーを自給する「原発に頼らない自立した地域づくり」を強化していく決意を語りました。また、氏本氏自らが実践する放牧養豚により耕作放棄地の開墾を進めており、原発被害を避け疎開してきたIターン者の就農受入により被災者支援を図っている実践も報告されました。

 ※我々の現地報告
 http://blogs.yahoo.co.jp/iwashizemi/52586590.html
 http://blogs.yahoo.co.jp/iwashizemi/52586789.html
 http://blogs.yahoo.co.jp/iwashizemi/52586948.html
 http://blogs.yahoo.co.jp/iwashizemi/52587082.html

 葉山先生からは、想像以上に厳しい宮城県名取市の津波被害、特に農地・宅地・海岸の生々しい被害状況が報告され、葉山先生ら大学が復興計画づくりなどにどのように支援協力したか、その実態を中心に詳細の報告がされました。そして、その柱として、地域の自立と従来からの地元の主体性及び地域性を尊重して行うべきことが強調されました。
 茅ヶ崎市の朝倉部長は、厳しい災害になった実情を踏まえ防災計画を多角的に再検討するとともに、放射能汚染にシビアになった市民の対応を踏まえ食の安全を担保する重要性が述べられました。

 このあと、会場に入りきれないほど集まった学生達を代表し、祝島を訪問した3名の学生が、自らの実習体験や原発立地の問題を間近に見た体験から、今後の復興や脱原発をどのように考えるべきかが述べられましたが、それぞれの体験を踏まえ「自分の言葉」で語っており感銘を受けました。
 最後に私が、「この原発事故の厳しい情況のもとでは脱原発なくして復興はあり得ない、また主人公は地域であり地域主体で復興が行われなくてはならない」とむすびました。

 熱い分科会の議論が冷めやらぬ中、懇親会に移り、各地で議論の花が咲きました。今年は、関係者の尽力により、このサミットに参加・協賛した各地の特産物が多数持ち寄られ、「地域特産フェア」ともいうべき盛況さとなりました。地産地消を推進してきた立場からは感無量でした。また祝島に訪問した当ゼミの学生も参加し、氏本氏と再会の喜びを味わうことができました。  (つづく)

     日大食品ビジネス学科:地域経済論研究室/高橋  巌

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