
【写真左から1枚目:河野学部長の挨拶/2〜5枚目:原発が不要である根拠を経済学の立場から明快に論じた円居先生のスライド(一部)/6枚目:円居先生の発言/7〜8目:総合的な自然エネルギーを町全体として推進する高知県檮原町・矢野町長の報告/9〜14枚目:私の報告】
☆資料の無断転載を厳禁します☆
(http://blogs.yahoo.co.jp/iwashizemi/53171725.html からつづき)
さて、これまでの小水力発電所の調査を踏まえ、すでに、
http://blogs.yahoo.co.jp/iwashizemi/52727597.html で開催を予告していたシンポジウムの報告に臨みました。
重複になりますが、このシンポは非常に画期的なものだったこともあり、そのプログラムを改めて掲載しておきます。
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平成23年度 日本大学学部連携研究推進シンポジウム(国内)
21世紀における新たなエネルギーシステムの構築に向けた総合的研究
開催日時:平成24年2月24日(金).25日(土)
会 場:日本大学法学部101 1講堂(10号館1階, JR水道橋駅より徒歩5分)
主 催:再生可能エネルギ-シンポジウム実行委員会
後 援:新エネルギー財団,日本大学法学部法学研究所
参加費無料・申し込み不要
【2月24日(金) 9:45-17:35】
9:45-10:00 関係者あいさつ
日本大学生物資源科学部長 河野 英一
日本大学法学部法学研究所長 池村 正道
10:00〜12:00 【セッション1】原発事故の教訓とエネルギー転換への制度改革・熱源選択のあり方
オーガナイザー:円居 総一 (日本大学国際関係学部)
原発事故とその対策 池村 正道(日本大学法学部)
原発事故の民事法的検討〜東電の再生に向けて〜
松嶋 隆弘(日本大学法学部)
原子力と電力供給体制改革への課題と展望 原 案史((株)政策工房)
エネルギー転換に向けた熱源選択への現実解
円居 総一 (日本大学国際関係学部)
13:00-15:00 【セッション2】バイオマスエネルギー創出技術の現状と課題
オーガナイザー:小林 紀之(日本大学法科大学院)
わが国の木質バイオマス利用の現状と日本大学の取り組み
井上 公基(日本大学生物資源科学部)
梼原町の再生可能エネルギー活用の取り組み
矢野 富夫(高知県梼原町)
川崎バイオマス発電株式会社の現状 小山 聡(住友林業(株))
海藻バイオマスを利用した水素生産のフィージピリティ
谷生 重晴(バイオ水素(株))
15:15-17:35 【セッション3】自然エネルギー創出技術の現状と課題
オーガナイザー:増田 光一 (日本大学理工学部)
太陽光発電技術の現状と課題 西川 省吾(日本大学理工学部)
風力発電の現状と課題 長井 浩(日本大学生産工学部)
わが国の地熱エネルギー開発利用の現状と課題
江原 幸雄(九州大学工学研究院)
小水力発電の現状と課題 小林 久(茨城大学農学部)
潮流発電の現状と課題 塩野 光弘(日本大学理工学部)
世界と日本の波力発電研究と今後 居駒 知樹(日本大学理工学部)
水素エネルギー利用技術 西宮 伸幸(日本大学理工学部)
【2月25日(士) 10:00-15:45】
10:00-12:00 【セッション4】再生可能エネルギーの産業化に伴う新ビジネスの
展開と課題
オーガナイザー:村井 秀樹(日本大学商学部)
再生エネルギーの導入と環境経済・経営・会計問題
村井 秀樹(日本大学商学部)
クリーン・イノベーションのシナジー効果
石橋 春男(日本大学商学部)
再生可能エネルギーにおける農山村の役割
高橋 巌(日本大学生物資源科学部)
国内版クレジット制度における再生可能エネルギープロジェクトの事例と
課題
向井 征二((樵)日本環境取引機構)
環境経営における再生可能エネルギー利用の実践と課題
川村 雅彦((秩)ニッセイ基礎研究所)
13:00-15:00 パネルディスカッション
「再生可能エネルギーによる原子力発電代替に向けた展望とプラン」
オーガナイザー:贋海 十朗(日本大学生物資源科学部)
円居 総一 (日本大学国際関係学部)
水谷 広(日本大学生物資源科学部)
大久保 拓也(日本大学法学部)
村井 秀樹(日本大学商学部)
西宮 伸幸(日本大学理工学部)
長井 浩(日本大学生産工学部)
15:15-15:45 総括
研究代表者:大賀 圭治(日本大学生物資源科学部)
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このシンポは、ご覧のように、本学の再生可能エネルギーに関する総力を結集した内容となっており(学外の報告者もいますが)、再生可能エネルギ−・新エネルギーのほぼ全領域を本学の研究者が取り組んでいること、それも自然科学から法学・経済学など社会科学まで広範な立場で論じたことが特徴といえます。
何といっても明快であったのが、長年エコノミストとして活躍されてきた国際関係学部・円居先生の報告で、「原発が経済的に成立しない根拠」を多角的に論証されており、全ての脱原発を志向する方々に聴いてほしい素晴らしい内容でした。
また、全ての再生可能エネルギー・新エネルギーの可能性について論じたこと、特に波力、潮力、水素エネルギーなどは一部で注目されながらも、国が原発推進のため研究費を大幅に削減し、研究推進が本当に苦しい中で、本学の理工系の先生方が長年コツコツと取り組んできた実績と、それが2001年以降改めて着目されたというその社会的意義が改めて理解されました。無論、私は理工系の専門的な領域の知識は欠如する立場ですが、先生方の研究にかける姿勢には深い感銘を覚えました。改めて、本学の力というか総合力を感じた次第です。
私はこれまで本ブログで紹介した事例を中心に報告しました。
なお、当日資料のうち拙稿部分を写真ファイルに変換したものを、
http://blogs.yahoo.co.jp/iwashizemi/53171764.html
に掲載しています。是非ともご一読ください(一部読みずらい箇所がありますがご容赦ください)。
当日の広報体制もあって、もっともっと多くの人たちに聞いてもらいたかったのが残念ですが、遅くなったものの、その一端をこのブログでお伝えできて幸いです。
小水力発電の調査研究は、これまでの私の研究分野からは、新たな領域に踏み出すものでしたが、シンポ資料にも書いたように、改めて小水力発電の可能性と将来性を確信させるものでした。今後とも、私の立場から調査研究に取り組んでいきたいと思っています。
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本シンポ報告の場をご提供いただき小水力発電の調査研究に取り組むきっかけを与えてくださった大賀先生、シンポの実現に尽力された広海先生ほか、ご指導いただいた各先生方に、このばを借りて改めて御礼申しあげます。
※なお、本ブログのレポートは、調査研究成果の一部を要約して報告しています。
詳しくは、高橋巌(2012a)「原発事故と食料・資源・エネルギー問題に果たす協同組合の意義」『協同組合研究』31巻1号,pp.31-37、同(2012b)「再生可能エネルギーにおける農山村の役割−脱原発・オルタナティブとしてのエネルギー地域自給に着目して−」『日本大学学部連携研究推進シンポジウム:21世紀における新たなエネルギーシステムの構築に向けた総合的研究報告資料』(http://blogs.yahoo.co.jp/iwashizemi/53171764.htmlに掲載)、の両論文、及びこれを要約・加筆修正した、同(2012c)「協同組合セクターと再生可能エネルギー−エネルギー分散・地域自給としての小水力発電に着目して−」『協同組合研究誌 にじ』(JC総研:近刊印刷中)、をご一読ください。
日大食品ビジネス学科:地域経済論研究室/高橋 巌
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