Phenotypic changes in colonocytes following acute stress or activation of mast cells in mice: implications for delayed epithelial barrier dysfunction.
Demaude J et al. Gut. 2006 May;55(5):655-61.
ストレスはIBDやIBSの発症や再発に深く関係していると考えられています。
ストレスはmast cellの活性、IFN-gamma産生、上皮細胞のmyosin light chainのリン酸化に影響することでバリア機能に不全をきたします。
今回筆者らは急性のストレスとmast cellの活性が上皮細胞のtight junctionと分化にどのような影響を与えるか、in vivoのモデルで検討しました。
結腸の透過性は51Cr-EDTAの血中への移行を指標に測定しました
マウスはControl群、Stress群、mast cellに脱顆粒を誘発するBrX-537A処置群の3群について、mast cell安定化剤であるdoxantrazole処置・非処置で飼育しました。
急性ストレスは拘束ストレスと聴覚ストレスを同時に行いました。
結腸上皮細胞の分化はPKCzetaの発現量、alkaline phosphatase活性を指標としました。
急性のストレスは3日遅れで結腸の透過性を亢進し、これにはmast cellの脱顆粒とIFN-gamma産生の亢進が関与していました。
上皮細胞のtight junctionは組織学的に変性しており、Zo-2とoccludinのmRNA発現量は低下していました。
またPKCzeta発現の低下とalkaline phosphatase活性の低下から、上皮細胞の脱分化が示唆されました。
急性ストレスは上皮細胞の脱分化とtight junction関連因子のmRNA発現量低下を引き起こすことが示唆されました。
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なるほどー
2014/1/28(火) 午後 8:06