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阿久根市空襲

毎日新聞
  (平成22年5月4日付)

阿久根空襲:新たな写真発見 米軍が超低空撮影 /鹿児島

 ◇大分・宇佐市議、ネットで入手 「衝撃的、非常に貴重」


 第二次世界大戦終戦3日前の1945年8月12日、米軍による阿久根市の市街地空襲を空撮した写真2枚が新たに見つかった。戦争資料などを集めている大分県宇佐市議、高橋宜宏さん(57)が入手した。阿久根市教委は「非常に貴重なもの」としている。【大漉実知朗】

 阿久根空襲でこれまで市が入手した写真は、02年に発行した「阿久根の空襲」に掲載された3枚。米軍撮影とみられ、旧阿久根港近くにあった田野澱粉(でんぷん)工場が炎上する様子などが写されている。空襲に参加した元パイロットが00年「本を出したいので、当時の空襲資料を集めてほしい」と市に協力を依頼した手紙に同封されていた。

 高橋さんはインターネットのオークションで、「阿久根の空襲」に掲載された田野澱粉工場が炎上する写真のほか、係留された船が燃え上がる写真など2枚を購入した。高度30メートル以下の超低空から撮影され、建物や岸壁の画像が鮮明で、港が遠浅だったことが分かる。

 阿久根市は45年3〜8月、度々空襲を受けた。市などによると、8月12日の空襲で死者は14人、被災戸数は約850戸、市街地はほぼ壊滅したという。

 田野澱粉工場の従業員だった当時16歳と17歳の女性は「防空壕(ごう)を出ると、一面は火の海。夢中で海に飛び込んだ」と恐怖の証言をしている。

 「阿久根の空襲」編者で市教委の馬見新(まみしん)誠生涯学習課長は「阿久根空襲の写真はほとんど残っておらず、米国人パイロットの写真が唯一の写真と思っていたので、今回の発掘写真は衝撃的で非常に貴重です」と話している。


             炎上するでんぷん工場


              煙を上げ燃える船


  炎上するでんぷん工場近くの阿久根港に係留された無数の船

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