yuukokujinのブログ

「死人に口なし」を許さない!

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少年の頃、父親の転勤に連れられて因島西浦町へ転居した。

  因島への足は、当時「しまなみ海道」も無く、尾道から定期船に乗って一時間半の船旅。


  青い空、青い海、点在する島影をかわしながら、定期船が白波を蹴立てて西浦の桟橋に着岸する。


桟橋には葦簀を立てかけた浜茶屋のような大衆食堂があり、客はその中で船の時間待ち。


 昭和39年のほのぼのとした風景が懐かしく思い出される。


 西浦にある警察官舎の一軒家、縁側でギターを弾きながら歌を唄っていると、燐家の爺さんが声を掛けて来た。

「ええ声をしとるのー、今度の盆踊りで唄とおてくれたらどおじゃー」 

 


「島の娘は真珠の肌でよ〜♪」といった歌い出しだった。

  レコードを手渡されて聞き覚える。 

  夏、櫓の上で声を張り上げて歌った。

 櫓の周りには浴衣を着た人達が歌に合わせて袖を振り、下駄を鳴らす。


 一面の瀬戸の夕景に涙し、点在する島影の緑に、みかんの実が黄色く混じった。

 望郷の想いに駆られるのは、年を重ねたせいなのだろうか。


 竜介との別れを知っていたら、時を遡って声を掛けてやることが出来ないものかと思う。


運命の不思議を感じる。


 


 


 


転載元転載元: 思い出すままに…… ( 疑惑の事故処理 )

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