DTP
『落とし穴に転落せずにWordから印刷用PDFを作成する方法』上高地 仁 著. 久々にDTPな話。 ちょっと他県の知人に会いに電車で片道2時間くらいの一人旅。 会社に転がっていた書籍を旅の友として連れて行きました。 電車って本を読むには最適な空間ですよね^^。 無駄な時間を有効活用している感覚でお得感があります。
いやしんは、みなさんご存知の通り、 一般印刷を扱うそれなりの印刷会社から軽印刷を扱うちっぽけな印刷会社へ転職しました。 今までは、業界で言えば標準的なMacintoshを中心としたDTP関連の作業をしてましたが、 一転、今はWindowsを中心にDTP(といっていいのか?)作業をしています。 まぁ、これは今の会社の社長の持論ですが、 Macintoshはいずれなくなって、Windows中心のDTP時代がやってくるらしいです。 個人的には、正気か?と思わなくもなかったですが、 誰にも先のことはわかりませんから、何ともいえませんね^^;。 で、そのこれからとおぼしき仕事の内容ですが、 入稿された原稿であるWordやExcel、Powerpointのデータを効率よくPDFに変換し、 InDesignに1ページずつ貼り込み、ノンブルをつけて面付けした後、 印画紙出力するという最先端(笑)なフローが構築されています。 そうです、環境は多少違えど、僕がこのブログで散々に裏技として、 ちゃんとした印刷物の仕事を受ける足がかりにと紹介してきたフローです。 まさか、それをメインの仕事としている場所があろうとは、 これを奇跡といわずして何を奇跡と呼ぶのか?って感じです(笑)。 ある意味、視野が狭かったといわざるをえませんね。 ただ、個人的には、WindowsDTPの到来は、 完全なMacintoshとのデータの移行が構築され、 DTPが培った品質をそこなうことなく再現される、 シームレスな環境が整備されることで訪れるのではないかと思っています。 まぁ、ユーザーがそれを望むことによって止むを得なくという形でしょうけど。 リアルな話、モリサワやフォントワークスなどのフォントメーカーが、 そんなに安価で構築できる環境を簡単に許すはずもなく、 業界標準というものは、それぞれの思惑によって動くものだと思いますね。 嫌な見解になりますけど、現実的にはそういう方向性がやはり説得力を持ちます^^;。 OS、アプリ、フォント、インプットやアプトプットに関わるハードなど、 それぞれのメーカーはなりふり構わず利権を守りにいき、 お互いの生き残りをかけ、業界を作り上げていくのではないでしょうか。 実際、技術的に安価に構築できる環境は整ってはいますが、 業界標準はそれを簡単に許すほど甘くはないもんだと思っています。 とはいえ、この流れに当てはまらない仕事が増えていくことも事実だと思います。 あくまで隙間の役割だとは思いますが、MicrosoftOfficeで作成された印刷物、 小ロットではあるかもしれませんが、PODや軽印刷という分野でしばらく需要があると感じます。 まぁ、将来的には、枚葉機でさえ、インクジェット印刷機に取って代わられると言われているくらいです。 こういった仕事も5年から10年くらいで、各企業で内製化されて旨味はなくなっていく気はしますね。 そういう意味では、過渡期のスキル(とはいえ、DTP業界ではこの過渡期が長い^^;)、 MicrosoftOfficeをDTPにつなぐPDFフローのTIPSとして、 この書籍は、非常に濃い内容が記されていると思います。 本来、PDFを作成する上で注意すべき点、 ・PDFのバージョン ・フォントの埋め込み(PSフォントがメイン) ・画像解像度 ・カラー領域 これらに加えて、 ・WindowsTrueTypeFont埋め込みの注意点 ・MicrosoftOffice製品でのボールド指定の問題点 ・MicrosoftOffice製品での破線や飾り罫線の問題点 ・MicrosoftOffice製品でのオートシェイプの問題点 ・MicrosoftOffice製品での透明処理とAcrobatのバージョンの関係 ・MicrosoftOffice製品でのWordアートの問題点 等のWindowsMicrosoftOfficeからPDFを作成するために、 目からうろこでピンポイントなスキルを具体的に説明しています。 得意先から、MicrosoftOfficeで作成したデータが入稿されてきて、 それをそのまま印刷、もしくはPOD出力しなければいけない仕事が頻繁にある場合、 この書籍は一見の価値ありだと思いました。 個人的には、こういう関係の作業をTrueflowなどのワークフローRIPを使って CTP出力する必要がある仕事にこそ価値のある内容なのかなと感じました。 ただ、目を疑うほどの定価なのでお気をつけください。 いくらなんでも高すぎじゃね?との感想を持つことをお約束します(笑)。 そんな想いをはせながら、ブラリ電車で一人旅。 それなりに楽しかったです^^。
|


