|
ある晴れた朝、紅魔館のメイド長の十六夜咲夜の部屋から悲鳴が聞こえた。
「きゃぁー!?」
しかし、その悲鳴はいつものクールな声でなく、男性の声だったのだ。
そこに、悲鳴を聞きつけた、門番の美鈴が入ってくる。
「ど、どうしたんですか?」
美鈴は、部屋に入った瞬間固まってしまった。
なぜなら、咲夜が「男性」になっていたからだ。
「め、美鈴?朝起きたら・・・お、男に・・・なっていたわ・・・」
「咲夜さんですよ・・・ね?」
「そうよ。」
「なんか、身に覚えがないんですか?」
美鈴は、恐る恐る聞く。
「え〜と・・・昨日、パチュリー様にお菓子を貰ったわ。」
咲夜はまるで、小○Dの声で答える。
「それじゃないですかね?」
「多分そうだわ・・・」
「なら、パチュリー様のところへ言ってみればいかかでしょう?」
「ありがとう、美鈴。そうするわ。でも、一回でてくれないかしら?」
それを聞いて赤くなった美鈴は目にも留まらぬ速さで出て行った。
「でも困ったわね・・・何を着ようかしら・・・」
と、考えていると美鈴が戻ってきて何か持っているようだ。
「さ、咲夜さん!これ執事用の服ですっ!置いときますっ!!」
そういってまた部屋の外に出て行った。
「ありがたいわね〜美鈴に何かお礼をするかしら?
さて、着替えましょう。」
数十分後
咲夜は見事にメイドから執事になり、もうこのままでも良いのでは?と言うくらい似合っていた。
「美鈴?居るかしら?」
「は、はい!」
どうやら、美鈴はドアの外で待っていたようだ。
「咲夜さん、似合ってますよ。」
「そうかしら?でもやっぱりメイド服のほうがいいわ。」
そういって、二人は紅魔館の地下。つまり大図書館の方へと歩いていった。
キィ〜バタン
大図書館の入り口の大きな扉が開く。
「パチュリー様!どこにいますの?」
「ここよ」
奥の方から聞こえてくる。
「今行きますわ。」
「で、どうしたの?」
パチュリーは、眼鏡をはずして咲夜に問いかける。
「どうしたもこうもありませんわ、何故私が殿方になってるのでしょうか?」
「咲夜、それは成功よ。」
「ちょ、パチュリー様成功ってどういうことですかっ?」
美鈴が聞く。
「そうね・・・昨日のお菓子よ。分かるでしょう、咲夜?」
「やっぱりですか・・・」
咲夜は、半ばあきらめ顔だ。
「やっぱりよ、咲夜。」
一方パチュリーのほうはニコニコだ。どうやら魔法が成功して嬉しいらしい。
「で、戻してくれるんですわよね?パチュリー様?」
犯人が分かった咲夜はあきらめモードから戦闘モードに入ったらしく何処から出したのか
CRK Mark.IVというサバイバルナイフを手に握っている。いつもの対吸血鬼戦用とは全く違う。
純粋に戦闘用ナイフだ。
「さ、咲夜?!そ、それをしまいなさ・・・むきゅ!」
咲夜は、時間を止めパチュリーに襲い掛かった。
「咲夜さん・・・恐るべし・・・あれは接近戦でも私では勝てないかも・・・」
その後、物音を聞いて駆けつけたレミリアのおかげで咲夜(男)は収まった。
パチュリーも反省したらしく、すぐに魔法で咲夜を元に戻しまた平和な紅魔館に戻ったという。
唯一残った疑問は何故、美鈴は「執事」の服装を持っているか?だが、それはまたいつの日か・・・
|