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今回から、騒音と健康障害に関わる情報を紹介する。はじめに紹介するのは、健康への影響を配慮した場合、騒音レベルはどの程度に抑えるべきか? についての世界的なバイブルともなっているWHO(世界保健機構)の報告書である。 WHOは、1999年に「環境騒音のガイドライン(Guidelines for Community Noise)」を出している(下記URL)。 報告書の冒頭では、「騒音問題は、他の環境問題とは異なり悪化している。 それに伴い、騒音に曝露されている人々からの苦情も増加している。騒音によって急性的・慢性的な健康影響が生じることを考慮すれば、騒音問題の悪化は看過しえない。」と述べている。 なお、本報告書の日本語訳が、平松幸三京都大学教授らにより行われている(下記URL)。 ここでは、報告書資料の中で、騒音の「睡眠妨害」および「低周波の影響」に注目し、その概要を紹介する。 風電の事業者およびその推進者である国(エネ庁)も、WHOの報告書の都合の良い部分だけを参考に取り上げ、不都合な部分には眼をつぶるという勝手な解釈をしていることを指摘したい。 「睡眠妨害」: 等価騒音レベル(LAeq)で30dB(A)程度の騒音から測定可能な睡眠影響が表れる。睡眠妨害の高感受性群に分類される主な人々は、高齢者、交代勤務労働者、身体的/精神的に疾患を持つ者、睡眠に問題を持つ者である。 間欠音による睡眠妨害は、最大騒音レベルとともに増加する。 たとえ全体的な等価騒音レベルがかなり低くても、高い最大騒音レベルの騒音が少しでも発生すれば睡眠に影響が生じる。 したがって、睡眠妨害を防ぐためには、環境騒音のガイドラインは等価騒音レベルだけでなく、最大騒音レベルや騒音の発生回数によっても定められるべきである。 また、たとえば換気騒音のような低周波騒音の場合には、低い音圧レベルでも休息や睡眠を妨害する可能性があることにも注意する必要がある。 睡眠妨害を防ぐためには、騒音が定常的な音ならば、屋内のLAeq は30dB(A)以下にとどめるべきである。 低周波の音が多く含まれている騒音に対しては、より低いレベルが推奨される。 暗騒音のレベルが低い場合、可能な限り、等価騒音レベルの最高値(LAmax)が45dB(A)を超える騒音は制限すべきである。LAeq は、エネルギー加算のみに基づく形式的な等価尺度として作成されているが、これはほとんどの音環境においてその特徴を十分にとらえることはできない。 LAeq の他に、騒音変動の最大値や、できれば騒音の発生回数を測定することも重要である。 筆者注)WHOは、10分間の平均が45dBを越えなければ問題ないとは言っていない。 熱川の調査でも明らかのように、10分間の平均が45dB以下であっても、その間に45dBを大きく超える間欠音が発生している。このような風電の騒音は「睡眠妨害」になるということである。 「低周波の影響」: 低周波音を多く含む騒音の場合には、本報告書に示すガイドライン値よりも低い値が必要であろう。 低周波成分が卓越している場合、A 特性による評価は不適切である。 C 特性とA 特性のレベル差によって騒音に含まれる低周波成分の概数を把握することができるが、差が10dB 以上の場合は周波数分析を行うことを推奨する。 騒音に低周波音が多く含まれていると、健康影響が増悪する可能性があることに注意すべきである。 訳者注)WHOは、低周波の健康影響に注意を促している。 そして、A特性と、C特性の差が10dB以上の場合には、低周波の健康影響に注意すべきと指摘している。 熱川の過去の調査では、この差が明らかに10dBを超えている(本ブログの、「風車監視日誌、2008年2月7日を参照」)。 「等価騒音レベル」( Equivalent continuous A-weighted sound pressure Level ) とは、騒音レベルが時間とともに不規則かつ大幅に変化している場合(非定常音、変動騒音)に、ある時間内で変動する騒音レベルのエネルギーに着目して時間平均値を算出したものである。 ≪洋≫ 1) WHO Guidelines for Community Noise
http://www.ruidos.org/Noise/WHO_Noise_guidelines_contents.html 2) 環境騒音のガイドライン 実務的抄録 http://www.hkozo.com/link/WHOsummary.pdf |
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底辺で、ささやかに生きている人には、関係ないですけど、政治的野心家や利潤追従の猛進的企業者や独善的な理想主義者がはびこると、危うい方向に事が進められて行きそうですね。そういう人は排除しなければいけませんね。
政治や経済のトップは市民への奉仕者であり、それを喜び生きがいにしている人物であって欲しいものですが、
そういう御仁は、なかなか居ないですね。例えば選挙権は底辺で生きる人の大きな武器ではないでしょうか、テロや革命と言った手段もありますが、あまり好ましくないですね。



