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京都の刀剣研師です.

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平成16年4月某日

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 平成16年4月某日入札鑑定

一号
 太刀、腰の反り深く細身。定寸ほどか。
板目や杢目が肌立ち映り立つ。大きな埋鉄あり。
あまりよく覚えていませんが、鎌倉前期〜中期と見えました。

 よく分からず古青江康次に入札

二号 
 全く覚えていません・・。

 長船康光に入札

三号
 全く記憶にございません。

 為継に入札

四号
 これまた記憶になし。

 長船勝光に入札

五号
 またまた覚えになし。

 山城歳長に入札


 イヤ
 能く
 時代違いイヤ
 準同然
 イヤ

あぁ散々です・・・。

一号
 どうにも肌物の感が拭えず実阿に入札
二号
 長船兼光に。
三号
 堀川国廣に。
五号
 大和安定に。

 イヤ
 準同然
 当り
 準同然
 能く

一号
 古伯耆国宗に。
五号
 長曽祢興正に。

 イヤ
 準同然
 当り
 準同然
 同然


 粟田口国安(重美)
 長船倫光康安元年
 藤原国實
 備前国住長船与三左衛門尉祐定 天文年紀
 長曽祢興里


一号の太刀は、先日、4月4日のブログに有る重要美術品の粟田口国安の太刀です。

 刃長 二尺三寸五分 腰反り高く、いささか先伏しごころ。
表裏に二筋樋。
板目杢目が肌立ちやや流れ、チケイが著しく入り地沸細かに付く。
刃は潤みごころがあり小沸付き、島刃や二重刃などよく働く。

粟田口は詰んだ物だと言うイメージを持っていましたので、入札では到底持っては行けませんでした。

鑑刀日々抄の中では「大きくいささか拙な埋鉄が有ることが惜しまれるがこれなくば重文指定の価値が有ろう」と書かれています。
確かに完全に埋める鉄の選択を誤っています。


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