薪ストーブ(いつかはクラウン)
暖炉のある部屋というのに幼少の頃から凄い憧れを持っています。「いつかはクラウン」というめっちゃ古いコピーを知っているヒトは少ないだろうけど、今僕は「いつかはハマーと薪ストーブ」という状態です。
それ故、薪ストーブにはかなり詳しくチェックしているので、いろいろと技術的にも知識があります。「薪ストーブのSITE」なんかもやっているもんですから、ある日東京12チャンネルのプロデューサーから連絡があって、ある番組で芸能人の自宅チェックをする番組の中で、暖炉を持っている方がいるのですが、もう長い事使った事がないらしいので、それをチェックして使えるようにするという構想なのですが協力いただけますか?という依頼がやって来た。
僕は今まで、何度となくテレビには痛い目に合わされているのですが、それはノリのスピードが違うのでいざ収録という時に、その場の流れで方向が変わると、いろいろな状況を考えていると、その流れに乗れなくなってしまい、最後には怒りだすという結末を迎え、オールカットされるなど、どうもソリが合わない気がしています。
でもなんだか好奇心はあるのでその話は「快諾」し(あはは、快諾かよ)、指定の日に丹波T郎氏のそれなりに歴史のある大邸宅に行ったのであります。テレビ局のディレクターと打ち合わせをし、丹波氏の暖炉をチェックしましたら、それはそれは古い石油式の燃焼装置が暖炉に据えてあり、これをリストアするのは不可能という話をしましたら「では新しいものを入れてこの場所で使うという構想では行けますか?どのくらいの予算で出来るでしょう?」というので、煙突などをチェックし、それは問題なく対応出来そうだという所まで調べ「ま、工事は70万程度ですね」という所まで話しました。じゃあそれで行くようにマネージャーの方と話しますという事で、暖炉修理代はテレビ局持ちということで話は進み、あとは丹波氏にその構想を話すだけになりました。
暖炉だけの話ではなく、住宅の痛みやすい所を建築家やその他コンクリートの専門家や調査会社が来て診断し、改修するという番組だったので他にもいろいろな方が来ておられました。
さて、丹波氏の登場です。もうそれなりに年を重ねられているので、記憶の容貌よりかなり老けて見えましたが、あの迫力ある低音の声はそのままです。ディレクターが構想を話し、段取りを伝えていました。暖炉の話になった頃から丹波氏の顔色が少しおかしくなって来て突然「いかん。暖炉はさわっちゃいかん」と言い出し、ディレクター及びマネージャーがびっくりしています。いや、俺もびっくりしたさ。もう話は通っていると思っているし。ディレクターが「あのー暖炉の専門家に来ていただいていますので、改修後はちゃんと火が入れられて番組的にも火がともる所でクライマックスになっているのでお願いしたいのですが、専門家の方の話しも聞いていただけませんか?」というと、「いや、そういう事ではなく、火に関わるものに手を出しちゃいかん。その暖炉はもう使わないし、(大霊界)が触っちゃいかんと言っているんだ」。とさ。
あはは「大霊界」に言われちゃしょうがない。それは触らない方がいいでしょう(爆)。そういえばこの人最近はそちらの本とか。話でしか見た事ないなあ。子供の頃「キーハンター」という番組カッコいいなあと思いながら見ていたのになあ。
ディレクターに「俺、帰るから」といってその場を立ち去りました。ディレクターが追いかけて来て「すみませんこんな事になるとはどうお詫びをしていいものか」というので「心配せんでいいわ、請求書送っとくから!」といったら、「はい解りました」、一瞬置いて「で、お幾ら位でしょう?」だって。
またしてもテレビにやられてしまった。
そんな出来事もあったけれど、「薪ストーブ」は素敵です。是非新築の際にはお考えください。僕が死んだら「大霊界」に薪ストーブ売り込んでやる(爆)。しかもダイナマイト仕込んだ薪付き。おーほほほ。
どう面白かった?実話です。
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