ご〜けんの「音楽とオーディオ」

クラシック音楽をこよなく愛し、ちょっと技術面にも興味のある方、ぜひ情報交換してください。

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2005年04月

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SATRIアンプ

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アナログ系自作アンプの中から、どれが1番?と聞かれると、こればっかりは答えに窮する場合が多いです。いずれも味付けの話とかスピーカーとの相性問題で、選択肢が無限にあるような気がするからです。私の場合はアンプは素直なのが良いと思いますので、SATRIに軍配を挙げたくなります。

金田アンプにも共通した考えとして、「電流増幅」があります。元々トランジスタは電流を増幅する素子ですから、従来の真空管回路を焼き直ししようとしても無理があると思います。信号を電圧で受け渡しする過程では、素子の非直線性や浮遊容量などによる歪を排除するために、大量のNFBがかけられます。終段だけがNO-NFBだとしても、前段には少なからずNFBが使われているのです。NFBの弊害を排除するためにも、電流増幅回路を採用することは、大変意味のある事と思っています。

写真は自作のSATRI型アンプですが、バクーン製のハイブリッドICを使っていないので、はたしてSATRIアンプと称して良いものかどうかは分かりませんが、オーディオ仲間にも一目置いてもらったアンプでした。音楽を真に楽しむには、最適のアンプだったと思います。

販売は「試聴屋」さんで行っていて、一週間の貸し出しも行っているようですから、試してみるのも良いですね。ここのHPには、私の「座右の銘」とも思っている素晴らしい考え方が掲載されていますので、最後にこれを紹介したいと思います。全文は、http://www.tachyon.co.jp/~sichoya/bp/amp5511/comment.html をご覧になってください。
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SATRI回路はこのように癖のない自然なですので、以下のような場合は、良く鳴らない、または良いと感じられない音になりますので、お勧め致しません。

* 自分の思い通りの音が出ないと気に入らない方
* 「このCDはこう鳴るのが正しい」と決めていらっしゃる方
* コンサートなどで生音を聴かない方
* いわゆる「オーディオ的な鳴り方」を求めていらっしゃる方
* 評論家や雑誌の記事に影響されやすい方
* ビンテージ・オーディオ愛好家
* 大地アースを取らずに機器を評価される方
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私が足しげくコンサートに通うのは、それをオーディオで再現しようとしている訳ではなく、「生」でしか味わえないものがあるからですが、それでも上記の内容は大変共感を覚えるものです。

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サントリーホールのリサイタルを聴いて、本当にビックリしました。美貌や人気だけではない、ソプラノと言う枠を超えたソプラノだと思いました。当日の感想は、http://park11.wakwak.com/~goda/k/concert2.htm#netrebko に書きましたので、ぜひご覧下さい。

お気に入りの映像としては、1995年キーロフの「ルスランとリュドミーラ」全曲、S.ペテルブルグ建都300年のコンサートおよびドキュメンタリのそれぞれ、そして2004年のプロムスなどがあります。急速に世界各地でブレイクが起きているようでもあり、その活動に目が離せない存在感のあるソプラノです。

※blanc_jacintheさんの記事も参考になりますので、ご紹介します。
http://blogs.yahoo.co.jp/blanc_jacinthe/2293775.html

※other_windさんの記事もありました。
http://blogs.yahoo.co.jp/other_wind/2223096.html

デジタルアンプのLPF

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写真はTA2020を使ったデジタルアンプの第4作目くらいにあたるものですが、現在でもこの構成をベースにした形でマルチアンプ化したりしています。音質に影響を与える要因としては、先に書いた電源まわり以外にも、入力用のコンデンサや出力側のLPFがあります。入力側はいろいろと好みが別れる所ですが、私はサンヨーのOSコンを使っています。LPFはもっぱら空芯コイルとセラミックコンデンサです。後者の時定数に関して、各種議論を行ったときの、私の考えを紹介します。

カマデン製のアンプには、1uFと言う大きな(トライパス社の資料に比べて)容量のコンデンサが、コイルの後ろに使われています。この容量が大きい事でむしろ高音が硬くなる傾向が見られます。これはLCの共振周波数が可聴領域に近いところへ移動したためではないでしょうか。と言っても、まだまだ耳に聞こえない50kHzくらいの周波数です。一般的に20kHzまでフラットな周波数特性を持った装置でも、位相を保証するものではありませんので、20kHz付近の位相特性が変化したのではないかと予想されます。私はトライパス社推奨の0.2uFを、第1号機から採用しています。

また、いわゆるオーディオ用と称された高価なコンデンサが良いかと言えば、積層セラミックがベストであると言う考えです。ここは数MHzのスイッチング周波数を遮断するための回路なので、高周波特性が優秀であれば充分で、コンデンサが音質に影響する事は無いと思います。高周波と音声信号の混じった信号がコイルから入ってきます。その内の高周波の部分がコンデンサでバイパスされます。つまりパスコンです。音声信号はコンデンサを流れません。

L=10uH, C=0.2uF この組み合わせですと、共振周波数は 113kHzです。つまり直列共振回路(フィルタ回路)としては、これ以上の周波数で、12dB/OCTの減衰効果を期待できます。音声周波数については、例えば20kHzに対してのリアクタンスは、L=1.26Ω、C=39.8Ωですから、8Ωのスピーカーに39.8Ωの抵抗が並列に並ぶだけです。50kHzを考えてみても、L=3.14Ω、C=15.9Ωのリアクタンスにしかなりません。

以上の値はリアクタンス分なので、理想的なコンデンサがもつ抵抗分です。実際の音に影響が出ると考えられるのは、損失の部分(tanδ)なので、さらに1〜2桁も大きな抵抗値がスピーカーの8Ωと並列に入るだけですので、可聴周波数へのコンデンサの影響は、ちょっと考えにくいと思っています。

以上の話は10uHと0.2uFだけの計算です。実際の回路では、さらに0.2uF+10Ωと、0.1uFが加わります。前者の方は、BTL両端に入りますので、20uHと0.2uFの組み合わせになります。ただし、10Ωの抵抗でダンプされるので、インピーダンスの下限は10オームで、どの周波数でもこれ以下にはなりません。0.1uFについては20uHとの組み合わせを考えるだけで済みます。難しいのは、これら三つのLC回路が互いに影響しながら同時に動いている事です。結果的には70kHzあたりが -3dBのポイントになりそうな気がしています。

20kHzで 39.8Ωのリアクタンスがスピーカーの8オームと並列に入る件ですが、これがコンデンサの種類の違いによる音の差として認識できるかどうかが問題だと思っています。リアクタンスはあくまでコンデンサの容量成分の話であり、音の差として出てくるのは、理想的なコンデンサから外れる部分、つまりtanδだからです。この部分の寄与は、40Ωより1〜2桁も大きな(影響としては小さな)インピーダンスになると思うので、耳で聞き分けられるものかどうか、疑問を持ったのです。積層セラミックが理想のコンデンサ(高周波でtanδの少ない)とすると、それ以外のコンデンサは、単に理想からのズレが大きいだけ(高周波では)の話になります。

いろいろと考えた事をまとめると、コンデンサは理想的な(容量成分のみの)リアクタンスを持ってほしい。特に1MHz以上の高周波に晒されるような用途の場合は、tanδが大きいなどリアクタンス以外の成分を多くもつものを使うと、そこでエネルギーが消費されて余計な発熱や振動を生むなど、良い事は無いと思います。

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ロストについては、森 麻季さんのところでも書きましたが、そのリリックなソプラノには、私の友人の一人を道連れにすっかりハマっています。初めてロストの存在を知ったのは、なんとスカラ座「オテロ」を観てからでした。その時の感想は、ここhttp://park11.wakwak.com/~goda/k/concert.htm#scalaに書きましたが、予想もしなかった素晴らしい歌手に巡り合った一瞬でした。

そのオテロを観にいく前の話もついでに書きますと、予習のためにDVDを購入した時のことです。スカラ座とムーティ、そしてドミンゴとヌッチ、最高の顔合わせです。収録は2年前だそうで、現在の工事中店仕舞になる前の映像です。感想は素晴らしいの一言です。ストーリーに無理のあることは承知の上で、そこはさっと流し、むしろ主役3人の心の葛藤を巧みに表現した演出と、出演者の最高の演技に大変感動しました。この収録の数日後、体力的に衰えのあるドミンゴが出演を放棄し、チケットのキャンセルが続出したと言う、いわくつきの公演だそうです。NHKホール公演では、オテロとデスデモア役を除いて、ほとんど同じキャストで観る事になります。それもスカラ座初めての字幕つきで・・。セットもそのまま持ってくるようです。

さて、今回添付した画像はロストがまだ若い頃の「ドン・ジョバンニ」と、1998年に出演した「クリスマスコンサート(ムーティ,スカラ座)」の手持ち映像タイトルです。いずれも彼女の声が素晴らしいリリコであり、オペラと宗教曲のどちらもこなしてしまう、貴重な声の持ち主であることが良く分かります。今年末のソフィア歌劇場「リゴレット」と「オテロ」のチケットが取れたと、先の友人から連絡が入りました。今からワクワクの毎日になりそうです。

デジタルマルチAMP

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1個 1200円のIC(TA-2020トライパス社)で組み上げたデジタルアンプを使い始めて、もう2年が過ぎようとしています。半年後にマルチアンプとして組替えて、スーパースワン+ツィータをドライブしていました。スピーカーをネッシーに変更した時、アナログアンプの傑作と聴き比べましたが、やはりこのデジタルアンプがベストと思いました。音は一言で表現すると、「何枚も皮の剥けた音」かな?

モノラル2WAYとしたことで、スピーカーケーブルの長さを極小化できるメリットも大きかったのではないかと思います。ただし、電源コードには要注意です。動作点はDクラス、つまり音の強弱に応じた電流がACラインに流れます。アナログアンプ、それもAクラスなら原理的に起こらないことです。これに気がついてから、電源を引っ張るのに、定格32Aのビニルキャプタイアを使うようにしました。

以下、デジタルアンプを自作するときに考えた事柄の中から、アンプに内蔵されたSW電源にまつわる話を書いて置きますので、興味のある方は読んでください。

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私のデジタルアンプは、最初はアナログ電源でした(3/22頃)。しかし歪みが気になり、安定化の必要を感じました。そして、外付けMOから外してあったSW電源に、すぐ取り替えたのを思い出します。SW電源の動作について、私の認識を書いて見ます。参考書はひとつも見ていないので、間違いもあるかと思いますが、そのつもりで・・・。

まず、AC 100Vをいきなり整流します。平滑コンデンサには、100V入力専用の電源なら200V耐圧、220Vにも対応したユニバーサル型では、400Vのものが使われていると思います。この直流を原資にして、数100kHzの(コントロールされた)交流を発生させます。それをトランスで5V or 12Vまで落とし、整流します。商用電源より周波数が高いので、小さなトランスで済むのが特徴です。

整流後の例えば12Vを検出して、前段にフィードバックをかけ、安定化させます。この回路の時定数が数kHzと言われていますので、これ以下の領域では充分低い内部抵抗が得られます(NF量によって決まる)。この12Vの出力には、まだリプル成分が含まれますので、平滑回路を通します。周波数が高いので、小さなコンデンサとチョークコイルで済みます。ここで使われている10uH程度のチョークコイルの線径が何mmあるかで、流せる電流値を推定できます。PC用のSW電源では、2〜3mmもの太い線が使われていました(5V 15Aの回路)。

私が最初に使ったSW電源は、緑電子のMOについていたものですが、5Vには7uHの小さなチョークが入っていましたが、12Vの回路にはこれが無く、3端子レギュレータらしきものが使われていました。放熱器もありませんでしたので、定格の500mAすら流せない仕様だったと思います。

TA2020のアイドリング電流は60mAですので、無信号の場合は良いのですが、大きな音を出すときは問題です。現在のデジタルアンプ 1号機用電源は、12Vのチョークコイルとして、0.8mmくらいの線が使われているので、1〜2Aくらいは行けそうです。

数kHz以上の周波数については内部抵抗が上昇しますので、数10uF以上のコンデンサをパラに入れる必要があります。このコンデンサの種類によって、音がコロコロ変わるのです。OSコン、タンタルの併用と、容量比率を調整して、トロイダル・空芯それぞれのタイプにマッチした設定にしてあります。

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