ご〜けんの「音楽とオーディオ」

クラシック音楽をこよなく愛し、ちょっと技術面にも興味のある方、ぜひ情報交換してください。

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2005年07月

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ブルックナーの7番

私はブルックナーのことを、全く興味の対象外にしていたくらいでした。しかしこの7番を聴いて、なかなか味わい深いものがあるなと思い始めました。ブルックナーの人柄は、この記事の最後に付けたメッセージに良く現れていますが、曲の完成後でも、演奏の練習中あるいは出版の前後などでも、作曲者本人あるいは弟子、その他いろいろな人が楽譜に手を加えたみたいです。

ハース版は「怪しげなものは採用しない」方針で、最も原典版に近いそうですね。朝比奈さんのフローリアン教会における録音のエピソードにもありましたが、6秒もの長い残響時間のあるホールでは、ノバーク版に採用されている打楽器などは無い方が、曲の本質をより良く表せると言う話もあります。CDではヨッフム盤、朝比奈(フローリアン教会)盤、マズア、レバイン、映像としては小澤+サイトウ記念、ティーレマン+ウィーンフィル、生演奏ではスクロヴァチェフスキー+読響、大友直人+京都市響などを聞きました。

ヨッフム盤は、流れるような旋律とハーモニーの美しさが際立っていました。マズア、レバイン以上の洗練された感覚を持ちました。朝比奈盤は、メロディーの歌わせ方、ダイナミックさ、神聖さなどを全て持ち合わせた別格のものと感じます。録音はアナログみたいだし、大阪フィルは時々ボロも出しますが、それをはるかに超えた構成力、臨場感、宇宙観などが含まれているように思いました。特に第4楽章の美しさを再発見しました。ブラームスにも通じる構成を感じました。奇跡的な鐘の音も聞こえました。ホールの残響が曲に最高の響きを与えてくれます。その空間にノバークも同席していたなんて、凄い事ですね。(添付した画像は同じフローリアン教会で、カラヤン+ウィーンフィルが8番を演奏したときのものです。)
https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/ef/58/ja8cte/folder/66525/img_66525_8012632_0?1122477209.jpg
朝比奈さんが何故ハース版を採用したかどうか詳しくは判りませんが、曲の途中のフレーズ間の間合いを大きくとった指揮ぶりに、大阪フィルの団員は日頃それほどの意識は持ってなかったそうですが、このフローリアン教会にきて演奏して、初めてその意味が分かったなどという、面白いエピソードも紹介されていました。演奏するホール、聴衆、時代などに合わせた版の選び方なども、ありそうな気がしてきますね。

以下、引用です。
===========================================
ブルックナーはとても遠慮深い指揮者でした。ウィーン・フィルの指揮台に立ち、彼の交響曲《ロマンティック》を指揮することになりました。彼がなかなか指揮棒を振り上げないので、コンサート・マスターが彼に向って、「さあ、どうぞおはじめになって下さい」するとブルックナーは、「あなたがたこそどうぞお先に!どうぞお先に!」

ミケランジェリ(Pf)

イメージ 1

スイス・ルガーノで収録された画像が、BS2で何度か放映されました。大変貴重な映像だと思います。ベートーベンが2曲、それにシューマンとブラームスです。画像・音ともにとてもきれいで、表情をアップで映し出しています。大のカメラ嫌いと紹介されていましたが、これは特別なものなのでしょうね。

演奏が終って拍手に答える姿は、これで良いのかと思うくらいツッケンドンですが、演奏そのものは最高だと思いました。私は特に最高のピアニストとまで考えている訳ではありませんが、その演奏と生き様には興味を覚えます。

手持ちには「映像」LP 2枚組み(ドビュッシー)が残っていますが、極めつけの演奏だと思います。またアルゲリッチの先生でもあった(そんなに親切な教え方はしなかったようですが)とか、大賀ホールのピアノが実はミケランジェリのサイン入りで、日本に持ってきて演奏したあとにSONYが買い取ったなどのエピソードもありました。

晩年の音楽と生活は葛藤の連続で、周囲との関係もうまく行かなかったようです。彼が亡くなった時にそのあたりの話を読んだりしたのですが、胸が詰まされる思いがしました。録音はそれほど残っていないみたいなのですが、実況録音を集めたCD 7枚組みがあるので、時折それを聴いたりしています。

普及するシステムの話

たまたま下記の記事を見つけまして、なかなか考えられさせる点が多かったので、ご紹介します。地上波デジタルの話題ですが、オーディオにも参考になる話だと思います。ただし、オーディオと言う趣味そのものが衰退してきていて、ホーム・シアターのジャンルに取り込まれてしまいそうな点が気がかりです。

http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/1203/hot291.htm
===============以下、引用=========================
コンパクトカセット ⇒ Lカセット
コンパクトカセット ⇒ DAT
VHS ⇒ S-VHS
NTSC/アナログBS ⇒ アナログHiVision
CompactDisc ⇒ DVD-Audio/SACD

 これは、代替が期待されながら、デファクトスタンダードになれなかったフォーマットの一例だ。この短いリストにBSデジタルを加えても良いのかもしれない。

 地上デジタルが訴求する画質の向上という点で、最も近いのはVHSとS-VHSの関係だと思うが、S-VHSはついにVHSを置き換えることはできなかった。VHSとS-VHSの間の画質差はかなり大きいが、ほとんどの消費者はS-VHSを選ばず、VHSの3倍モードで構わないと考えたのである。

 画質、画質というが、ほとんどの家庭のリビングルームにあるテレビの表面を指でなでたら、ホコリで指は真っ黒になるだろう。これでは画質もへったくれもあったものではない。だが、これが現実だ。

オープンリール ⇒ コンパクトカセット
コンパクトカセット ⇒ MiniDisk
アナログレコード ⇒ CompactDisc
8mm ⇒ DV
レーザーディスク ⇒ DVD-Video
銀塩カメラ ⇒ デジタルカメラ
VHS/S-VHS ⇒ 記録型DVD(予定)

 逆にこちらの短いリストは、置き換えに成功したフォーマットの例だ。置き換えたもの(右側)はそれまでの標準(左側)に対して、必ずしも高音質・高画質ではない。一定の音質や画質に達するには右の方が安価で済む、ということはあるかもしれないが、絶対的な音質や画質では必ずしも向上しているものばかりではない。

 では、成功例と失敗例を分けたものは何か。筆者は使い勝手の向上があったがどうかだと考えている。失敗した上の例は、確かに画質や音質は向上するものの、使い勝手に差がないものばかりだ。これに対して下の例は、いずれもデータ(メディア)のハンドリングが容易になっており、使い勝手が向上している。

 一般消費者に一度使ったら元には戻れない、と感じさせるのは音質や画質ではなく、使い勝手の良さなのだ。DATが置き換えられなかったコンパクトカセットを置き換えたのがMiniDisk(MD)であることが、これを象徴している。

 現時点で入手可能なフォーマットのうち、もしCompactDisc(CD)を置き換えるものがあるとすれば、それはDVD-AudioやSACDではなく、MP3に代表される圧縮フォーマットであり、それに対応した機器だと思っている。

 CDに対して音質は向上しない(必ず劣化する)が、そのデメリットより使い勝手が向上するメリットの方が上回ると考えられる。もしDVD- AudioやSACDがせめて8cmを標準と決めてしまえば、12cmのCDでは実現できない新しい使い方の提案ができたのに、と思うのは筆者だけだろうか。

 まず使い勝手が良くなり、それにさらに音質や画質の向上が伴うと、そのフォーマットは確実に標準の座を勝ち取ることができる。成功例のリストを見ると、アナログからデジタルへの移行が多く含まれていることに気づくが、これはデジタル化そのものが評価されたからではない。多くの場合デジタル化はデータのハンドリングを向上させ、それにともなって使い勝手が向上したことが成功をもたらしたのである。

 この原則に地上デジタルをあてはめて見るとどうだろう。確かに画質は向上するが、前例からいくとこれだけで普及することは難しい。使い勝手の点では、デジタル化により向上する余地はあるハズだが、現時点ではコピーワンスによる制約など、むしろ使い勝手の低下が懸念される始末だ。初期のサービスエリアの狭さと考え合わせると、先行きに不安を感じざるを得ない。地上デジタルは、画質の向上を一般消費者に訴求するという「タブー」に挑戦しているようにしか筆者には見えないのである。

アルゲリッチ(Pf)

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BS2でアルゲリッチのドキュメンタリが放映されました。私は感動しました。2002年制作でしたが、チャイコフスキーコンクール優勝のシーンや、13歳のころの映像、そしてグルダとの師弟関係など、新鮮な話もたくさんありました。6歳の時に、ベートーベンの4番をアラウの演奏で聴いたのが、この道に入るきっかけだったようです。それでまだ大事にとってあるような話をしていました。

演奏会キャンセルのために指に傷をつけたとか、知られざるエピソードも含めて、約60分間しゃべりっぱなしの映像は、私の新たな「お宝」になりそうです。収録された中でも、バッハのパルティータはゾクッとしました。ジャズの専門家からも「スイングしている」と絶賛されたとか・・・。シューマンのPf協奏曲のオケとの合わせシーンがありましたが、最近放送されたバレンボイムやグリモーとも一味違う凄さを感じました。

感心したのは、毎回新たな気持ちで演奏する、同じ演奏は二度とない、最近は特に自分の未熟さを痛感する、このような話をきくと、「本当のプロ」を感じます。才能だけではなかったのですね。

ピレシュ(Pf)

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イメージ 2

ピレシュの生まれはリスボン、ちょうど我が長男がポルトガル3週間の旅に出かけたこともあり、ふーんと思ったくらいでした。ちょっと待てよ、ガイドブックにジェロニモス修道院ってあるな・・・・、思い出しました。ベルリンフィル2003ヨーロッパコンサートの舞台がそこでした。
  https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/ef/58/ja8cte/folder/66525/img_66525_7756842_0?1122200665.jpg

改めて録画を見ましたが、このすごい建物はてっきりスペインと思い込んでいたのですが、ポルトガルなのですね。指揮はブーレーズ、そしてピレシュがモーツァルトの20番を弾いていました。生まれ故郷のコンサート、良いとこで育ったんだなと、改めてその放映をじっくりと見たところです。

その後BS2で、マリア・ジョアン・ピレシュのマスタークラスが放映されました。現代の若手ピアニスト(結構有名な人)を相手に、なかなか手厳しい指導を行っているシーンがありました。しかし、曲を捉える感性と考え方には、ハッとするものを感じさせるような、素晴らしい番組でした。

さらにN響アワーで、ピレシュの若き頃の演奏が放映されました。過去に2度ほど共演しているそうです。その画像から1枚を添付しましたが、38歳のころは長髪で別人かと思うような姿でした。
    https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/ef/58/ja8cte/folder/66525/img_66525_7756842_1?1122200892.jpg

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