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インドネシアの鉄道趣味雑誌に、運輸省が策定した本年の鉄道事業計画が掲載されました。「2011年鉄道総局戦略プログラム」なる仰々しい名のついた文書は、全部で7項目(安全、施設調達など)あり、それぞれに具体的な計画が記されています。そこで以下に、ジャカルタ首都圏と関係する部分についてのみ、かいつまんでご紹介いたします。
電車調達:2編成
これまでの経緯から推して、この言葉の意味するものは、日本製中古電車の導入を指すものと思われます。先にジャカルタに到着した、東京メトロ東西線05系に引き続き、東京メトロ千代田線6000系(2編成)、JR東日本203系(編成数不明)までは調達手続きが終了しているので、2011年には、これ以外にさらに2編成、おそらく16両ないし20両が導入されるものと思われます。なお、導入候補車両については、明らかにされていません。
ドイツ復興金融公庫、電車調達:40両(2010年からの継続)
ドイツ復興金融公庫の資金協力を得て、インドネシア国営鉄道車両製造会社で製造中の新製電車のことを指すものと思われます。KRL-I 系に準じた仕様であり、現時点で、4両x 2編成、8両がほぼ完成し、ジャカルタ首都圏への投入を待っているもようです。
電車から電気式気動車への改造:25両(2010年からの継続)
同じく、これまでの経緯から推して、HOLECの電気式気動車(KRDE)への改造を指すものと思われます。HOLECはジャカルタ首都圏用新製電車として、ボンバルディア - ホレック社から主要機器の供給を受けて、1994年から2001年までの間にインドネシア国営鉄道車両製造会社で合計128両が製造されました。しかし、故障が絶えず、加えて事故や電車区の洪水などの不運も重なり、既に26両がKRDEに改造の上、ジョグジャカルタおよびバンドン地区へ転出しています。残り102両のうち50両が「保管車両」扱いとなっており、このうち半数の25両がKRDEへの改造候補となっているものと思われます。ちなみに25両という両数は、これまでのケースから推定すると、5両x 5編成分に相当します。
運転休止線区の営業運転再開:
首都近郊では、スカブミ - チアンジュール間が優先区間となっています。復活すれば、ジャカルタからバンドンへ至る第2ルート(ジャカルタ - ボゴール - スカブミ - チアンジュール - バンドン)となります。
複線化:
首都近郊では、スルポン線のスルポン - マジャ、タンゲラン線のドゥリ - タンゲランが優先区間となっています。スルポン - マジャについては、電化工事が完成したものの国営電力会社からの電力供給が間に合わず、電車運転が開始されていませんが、この点には触れられていません。
沿線施設の拡充:
首都圏では、環状線(東線+西線)沿線の施設拡充が盛り込まれています。駅の新設、改築、主要道路との立体交差化などが含まれるものと思われます。
いかがでしたか。特に大きなサプライズはありませんが、冒頭に挙げた、(日本製中古)電車2編成の調達が、もっとも新鮮な話題であるかと思います。この推定が正しいとして、一体、どんな車種が日本から投入されるのか、今年もJABOTABEK鉄道への興味は尽きません。
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