JABOTABEK RAILNEWS コラム

ジャカルタの電車を中心に、インドネシアの鉄道をご紹介しています。

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Foto: Kresna Noviarditya
 
今回は予告内容を変更して、先月にジャカルタへ到着した、東京メトロ6000系の現地化改造工事について、お伝えします。
 
改造が行われているのは、去る31日にジャカルタ郊外のタンジュンプリオク港に到着した、東京メトロ千代田線60006115F6126F2編成です。このうち6126Fは現在、ブキットドゥリ電車区において、工事が佳境に入っています。
 
改造内容は、同じく東京メトロから導入済みの7000系におおむね準じており、前面は排障器を含め赤色を基調とし、黄+白色の帯、側面は赤++白帯化されています。7000系との違いは、6000系の前面車両番号が黄色文字(7000系では黒色文字)化していることです。その他、側面の、12箇所のドアステップ取り付け、ドア脇の手すり取り付け、窓ガラスへのスモークフィルム貼付などは従来どおりであり、ジャカルタ首都圏の「標準的現地化改造」が施されています。
 
今後、改造工事完成後の、マンガライ‐ボゴール間本線試運転を、まずは楽しみに待ちたいと思います。
 
 
冒頭写真は、ブキットドゥリ電車区にて現地化改造工事中の6126F6026車、正面画像、行き先表示は「準急、相模大野」、下写真は同じく6126車、斜め前からの画像、行き先表示は「多摩急行、取手」 (Foto: Kresna Noviarditya
 
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Foto: Kresna Noviarditya
 

 
ジャカルタ首都圏では本年(2011年)、合計130両の新規電車導入が計画されています。これはジャカルタ首都圏の電車運行業務を担当するKCJPT KAI Commuter JABODETABEK)のマクムール総務部長が、318日地元メディアに明らかにしたものです。
 
 マクムール氏は本年2月にも同様の発言をメディアに対し行っており、このこと自体は新事実ではありません。ただ、今回は2010年の達成導入車両数が「118両」であったこと、そのうち「60両」が、既に営業運転に入ったことも、同時に明らかにしました。この発言により、2011年の新規導入計画が、おぼろげながら見えてくることとなりました。以下に解説します。
 
 まず、2010年の達成導入車両数「118両」と、営業運転に入った車両数「60両」の内訳を考えてみましょう。これまでのいくつかの地元報道と、実際に運転されている車両の観察を基に、私は以下のとおり見積もりました。
 
表: ジャカルタ首都圏における2010年達成導入車両数と営業運転開始両数
車両系列
2010年導入達成両数
営業運転を
開始した両数
備考
東京メトロ7000
40
40
実際の稼働両数は324編成を、10両→8両編成へ減車した上で営業運転開始)
全車両現地化改造終了
東京メトロ05
50
20
実際の稼働両数は162編成を、10両→8両編成へ減車した上で営業運転開始)
残り30両が現地化改造中、あるいは政府からの営業運転許可待ち
東京メトロ6000
20
0
全車両現地化改造中
国産新造電車
8
0
製造元にて出荷待ち?
118
60
 
 
 この表から分かるのは、現地化改造中、営業運転許可待ち、あるいは製造元からの出荷待ちとなっている、東京メトロ0530両、東京メトロ600020両、そして国産新造電車8両は、2010年達成導入数に含まれ、2011年の新規導入計画両数の中には含まれないことです。言い換えれば、2011年新規導入「130両」の「外数」になっていることになります。
 
 それでは、新規導入「130両」の内訳はどうなっているのでしょうか。以下に推測してみます。
 
JR東日本203系:
本系列は全て、2011年「新規導入車両」にカウントされているものと思われます。導入のためのテンダーは実施済み、その結果も公表されています。ただし、具体的な導入両数については公表されていません。なお、KCJ社ホームページ上で公表されたビッディングドキュメントでは、導入単位が1編成10両とされていることから、導入両数は10の倍数であり、理屈上は最大13編成130両の導入まであり得ます。
 
国産新造電車:
 ドイツ復興金融公庫の資金協力を得て、ボンバルディア社から主要機器の供給を受け、インドネシア国営鉄道車両製造会社で、40両が製造されることになっています。上記表のとおり、このうち、2010年に4x 2編成=8両が製造され、出荷待ちとなっているもようです。したがって、2011年には、残り8編成32両まで導入される可能性があります。
 
 その他の系列:
 上記以外の新規導入については、今のところ公表されていません。しかし私は、その可能性は大きいと考えます。何故ならば、過去の事例から考えて、同一年に、同一車両系列(JR東日本203系)を、一気に100両以上も導入するのは難しいと考えるからです。その他の車種導入も検討されていると考えるのが、自然ではないでしょうか。ことによると、私たちの未だ知らない「あっと驚くような」車両が、インドネシア行きの候補となっているかもしれません。
 
 最後に上記を踏まえ、新規導入130両を達成するための、考え得る車両組み合わせのうち、可能性の大きそうなものを列挙しておきます。
 
    10両(JR東日本203系含む)x11編成+4両(国産新造電車)x5編成=130
    10両(JR東日本203系含む)x5編成+4両(国産新造電車)x8編成+8両(新規導入系列)x6編成=130
    10両(JR東日本203系)x1編成+4両(国産新造電車)x8編成+8両(新規導入系列)x11編成=130
 
(注)8両編成の導入は、東急8000系、8500系で実績あり
 
今後のニュースに目が離せません。興味の尽きない「JABOTABEK鉄道」です。
 
 

ふたつの「6000系」

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東京メトロからインドネシアへ譲渡された千代田線60002編成が、海路タンジュンプリオク港へ到着、その後、無事マンガライ工場へ搬送されました。今回の譲渡により、首都圏に在籍する日本製中古電車は346両となり、実に9系列に及ぶバラエティ豊かな車両群がジャカルタの街を駆け抜けることとなりました。
 
ところで、実はこの9種類の中に、同じナンバリングの系列が存在しています。都営三田線の6000形と、今回譲渡された東京メトロ千代田線の6000系です。その結果、(かつてKreta dan Kucing様のブログでも触れられていましたが)双方の6000系に共通するナンバーの車両が在籍することとなりました。車両番号の重複です。
 
重複しているのは、以下の6両です。
 
6126車: 都営6177F、東京メトロ6126F
6215車: 都営6161F、東京メトロ6115F
6226車: 都営6171F、東京メトロ6126F
(注) 都営車の編成番号は、インドネシア譲渡に伴う、編成組み換え後のもの
 
6000系と名がつく系列では、数学的には6000から6999まで、1000両もの車両番号を割り当てることが可能です。しかし、インドネシアへ譲渡された車両では、たまたま運悪くこのようなダブりが生じてしまったものと考えられます。ジャカルタ首都圏に在籍する「6000系」は合計92両にすぎず、都営と東京メトロでは、車両ナンバリング法も、異なっているからです。都営6000形のナンバリングは、10100の位で(日本時代の)編成番号、1の位が(日本時代の)号車番号を示しています。一方、東京メトロ6000系のナンバリングは110の位で編成番号、100の位が号車番号を示しています。
 
さて、それでは車両番号の重複に対し、インドネシア側ではどのような対策が取られるのでしょうか?考えられるのは、以下の4つです。
 
    2010年に制定された、車両ナンバリング規則を、都営、東京メトロ双方の6000系に厳格適用し、改番する。
    どちらか一方のみ、①を適用する。
    双方あるいは片方の系列に、簡単な記号を付加する。例えば東京メトロ6000系は6126M(メトロ)などとしてしまう。
    何もしない。
 
最後の④は「対策」になってないじゃないか!とのお叱りを受けるかもしれませんが、細かいことにはこだわらないこの国のことですから、あり得ない話ではないと思います。また、改番は、重複番号車両のみ、重複番号を含む編成のみ、系列全て実施・・・の3通りの可能性があるでしょう。
 
 今後のナンバリングが、注目されます。まずは、全般検査中の都営6171編成が出場する際、6226車の番号が、どうなっているかに注目したいと思います。
 
  興味のつきない、ジャカルタ首都圏の電車たちです。
 
写真は、東京メトロ6126車の譲渡により、重複ナンバーとなった、都営6126車、全般検査前の姿、スルポン駅にて撮影
 
 
 
インドネシア鉄道ホームページおよび地元報道によると、ジャカルタ首都圏に登場した「バティック電車(旧東葉高速鉄道10001060編成)」に続き、今度はジャカルタ・バンドン間の優等列車に「バティック客車」が登場しました。
 
バティック客車が連結されたのは、ジャカルタ市内のガンビールとバンドン間を結ぶディーゼル機関車牽引の客車列車「アルゴ・パラヒャンガン号」です。編成中のエクゼクティヴ客車1両、K1 – 02527のエクステリアに、バティックをモチーフとしたデザインが施されました。216日から営業運転に入っています。
 
バティックは、インドネシアのろうけつ染め布地を指し、独特の模様から成っています。2009年には、ユネスコの世界無形文化遺産に認定されました。ここで、バティック客車と呼ばれているのは、この独特の模様をモチーフとしたデザインが、客車のエクステリアに用いられているからです。デザインしたのは、バンドン工科大学美術デザイン学部の男女学生3名で、ビニール製のスティッカーとして印刷、客車に貼り付けられています。バティック客車をデビューさせた目的を、インドネシア鉄道のスリスティオ営業担当取締役は、「インドネシアから世界(無形文化)遺産に登録されたバティックの名を守る、努力の証」と語っています。
 
なお、営業運転に先立ち、215日には、インドンネシア記録博物館からインドネシア鉄道に対し、「世界最初のバティック列車を運行させたパイオニア」との証明書が贈呈されました。
 
 
 
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 Foto: Kevin Wilyan
 
地元鉄道ファンによると、217日、東京メトロ05がジャカルタ首都圏で営業運転を開始したとのことです。運用を開始したのは05- 07編成で、デポック急行の運用に就いたもようです。
 
05-07編成は、1990628日竣功の川崎重工製、東京メトロ東西線で活躍後、2010813日に05-02編成とともに海路タンジュンプリオク港に到着、陸揚げされました。その後、現地化改造を実施、先に到着していた有楽町線7000系と同じく、赤++白帯と朱色の排障器を纏い、ドアステップ、ドア手摺り取り付け、窓ガラスのスモークフィルム貼付などが行われました。
 
20101021日には中央(ボゴール)線で本線試運転を実施、10両編成のまま、マンガライ-ボゴール間を駆け抜けました。この2日前には05-02編成も本線試運転を実施しています。その後、運輸省の許可を取得、営業運転開始を待つばかりとなっていました。今回の営業運転開始に際しては、有楽町線7000系などと同様2両減車が行われ、8両編成化されました。なお7000系のデビュー時、すなわちジャカルタ首都圏における女性専用車のデビュー時のような記念行事は、今回は行われていません。
 
ジャカルタ到着後半年を経てようやく開始された営業運転、05系の今後の活躍に期待したいと思います。
 
(2月18日追加記述)
翌、2月18日には、05-02Fも、営業運転を開始しました。この日は05-07Fは運行されず、代わって05-02Fが運用に就きました。
 
 
冒頭写真は、営業運転初日、ジャカルタコタ駅12番線で出発を待つ、東京メトロ東西線05系07編成
 
 

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