JABOTABEK RAILNEWS コラム

ジャカルタの電車を中心に、インドネシアの鉄道をご紹介しています。

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 ジャカルタ首都圏KCJ に在籍するRheostat (抵抗制御車) と呼ばれる車両群のうち、6両の車体更新工事が完成、「Djoko Lelono」と名付けられ、営業運転に就いています。更新工事が完成したのは、Rheostat 車のうち、KL3-76〜84系鋼製車に属する6両で、編成は78120(TC1)- 78113(M1)- 83107(M2)- 78101(M1)-83115(M2)-78114(TC2)となっています。この系列はもともと4両を基本編成としており、不調な車両を含むいくつかの編成を組み替えることによって、上記の新たな編成が誕生しました。

イメージ 1 この編成の最大の特徴は、インドネシア人好みの流線形化された前面形状と、白を基調としてオレンジ色の帯を纏ったその外観にあります。内装は座席が1席ずつ分かれ、Holec と良く似たスタイルとなっています。その他は、ほぼ現状どおりであり、残念ながら冷房化は見送られました(扇風機は作動)。自動ドアは復活したようですが、車内温度が上昇するためか、最近では常時開放状態のまま運転されています。また、可動乗降ステップも作動していないようです。中間電動車はいずれもパンタグラフを装備しており、中間4両がパンタを上げて走行する姿はなかなか壮観です。

イメージ 2 運用ですが、当初はスルポン線に充当されていましたが、現在はタンゲラン線のエコノミー運用に就いています。スルポン線からの運用離脱は、同線のエコノミーが従来8両編成であり、当該編成(6両)を充当した結果2両減車となり、混雑が激化したためと思われます。一方、タンゲラン線では、従来エコノミーは4両編成で運転されており、当該編成の投入により、同線の輸送力増強に一役買う結果となりました。なお、今後も同様の車体更新が行われるか否かは、今のところ定かではありません。

 写真はいずれも、Jakarta Kota 駅にて撮影
 今回はジャカルタ首都圏の話題を離れ、中部ジャワにひっそりと眠るインドネシア最古の気動車についてご紹介します。

イメージ 1 インドネシアでは地方のローカル列車を中心に気動車が運行されていますが、その歴史は1963年まで遡ることができます。この年、中部ジャワのジョグジャカルタ - ソロ間でインドネシア初の気動車が運転を開始、後にMCDW300系(タイプ I) と呼ばれることとなります。丸みを帯びた、いかにも欧風のステンレス製車両はドイツ、ドルトムントのGlossing und Scholer GmbH 製、215馬力エンジンとフォイト社製液体変速機を搭載していました。製造数は予備車1両を含め7両、通常は2両編成で運転されました。

イメージ 2 インドネシアの2大古都であるジョグジャカルタ - ソロ間は、日本で言えば京都 - 奈良間に相当します。この歴史あるエリアに現れた優雅な車両は、地元の人々から「白馬(Kuda Putih)」と呼ばれて愛されました。文献などに掲載された当時のカラー写真は不鮮明なものが多いのですが、白色を基調とし、青帯をまとった姿を見ることができます。しかし、残念ながら故障が相次いだことから、1980年、これらの気動車は運行が中止されてしまいました。

 ところで現在、7頭の「白馬」のうち1頭が、ソロ機関区の片隅でひっそりと眠っています。車体は相当傷んでいますが、今もなお台車を履き、倉庫として使用されています。いつの日か美しく整備され、貴重な鉄道遺産として再び人々の前に優美な姿を現すことを願っています。

 最後になりましたが、この場所をご案内下さったジャカルタ在住の日本人U氏には、この場を借りて御礼申し上げます。

 写真は、ソロ機関区にて撮影

参考文献・資料
Hartono AS, MM 2008 Lokomotif dan kereta rel diesel di Indonesia, edisi 2, PT. Ilalang sekti komunikasi, pp 93, 103
 
 今回はジャカルタ首都圏の話題を離れ、バンドン地区で活躍する2編成目の電気式気動車、Rencang Geulis についてご紹介します。

イメージ 1 既に何回か述べたように、インドネシアには、かつて首都圏で電車として就役していた車両を改造した、電気式気動車(KRDE)と呼ばれる車両が各地で活躍しています。種車となっているのは、Holec および Hyundai と呼ばれるグループで、いずれも90年代に首都圏に導入されたGTO-VVVFインバータ制御車です。ところが、最新技術の導入が裏目に出て故障が続発したため専門家が集められ、うち34両のKRDEへの改造が決断されました。このうちジョグジャカルタ地区については、改造を施された旧Holec KRDE の投入を2006年から開始、一方バンドン地区についても、2008年12月に旧Holec KRDE 第1編成「Baraya Geulis」がデビューした後、2009年4月22日に第2編成「Rencang Geulis」が運行を開始しました。

イメージ 2 Rencang Geulis は、スンダ語で「美しい友人」を意味します。その名のとおり、正面に美しいレモン色と水色が塗色されたセミステンレス車体からなり、側面にはレモン色、水色に加え、緑色の帯が加えられています(右上写真)。また、緑帯の上には西ジャワ庁舎「グドゥンサテ」とRencang Geulis のロゴが描かれています(右写真)。その他は第1編成Baraya Geulis とほぼ同じ内外装です。KDE3-08206から08210の車番からなる5両編成で、構成はTEC + M + T + T + TC (1M4T)、先頭のTEC車機械室にはディーゼルエンジンが備えられています(バンドン駅で見かけたときは機械室の扉が開放されたままとなっており、その内部を覗くことができました=右下写真)。一方、隣のM 車には、IGBT-VVVF インバータ制御装置と4基の誘導電動機が備えられています。

イメージ 3 最後に運用ですが、導入直後には西郊外のPadalarang からバンドンを経て東のCibatu に至る長区間で運転されていましたが、現在東は、Baraya Geulis と同じくCicalengka までの運転にとどまっているようです。運転区間短縮の理由は定かではありませんが、Cicalengka - Cibatu 間の山岳区間で登坂能力が十分でないとの未確認情報があります。

写真はいずれもバンドン駅にて撮影
 ジャカルタ首都圏の電車運行業務を担当する、PT Kerata Api Indonesia Commuter JABODETABEK (KCJ)は、8月27日、HP上で東京メトロ7000系導入に関わる輸入業者の入札アナウンスを行いました。その後「技術的に解決すべき問題」が発生したため、9月8日になって入札は一時中止となったものの、一連のアナウンスにより、KCJ が7000系導入へ向けて舵を切ったことが、初めて公式に確認されました。

 KCJ が7000系導入を視野に入れたのは、比較的最近のことと思われます。なぜならば、本年3月9日に行われた地元鉄道雑誌のインタビューにおいて同社クルニアディ社長は、「引き続き東急8000系(実際には8500系?)の導入を計画しており、9月に80両が到着する」と発言していたからです。ところがその後、同系列の導入計画は頓挫したようです。

 報道に東京メトロ7000系の文字が初めて現れたのは、6月初旬のKRLmania です。6月5日にKCJ とのフォーラムが開催され、、席上、クルニアディ社長から、2009年に東京メトロ7000系80両の導入計画があるが、このうち40両が未だ東京にて稼働中であること、仮に残る40両の導入にとどまる場合でも、他の導入車両候補があることが明らかにされました。

 そして、このたび入札対象となった車両数は、50両でした。50という数字は、8ではなく10 の公倍数であることから、10両 x 5編成の導入と考えられます。JABOTABEK 鉄道では、現時点で10両編成の運用はありません(*)から、導入後は、組成変更と一部先頭車化改造、あるいは各編成2両減車による部品取り化などが想定されます。また、同系列電車のうち、VVVF車が対象なのか、あるいはチョッパ車導入が検討されているのかも、興味深い点です。

 いずれによせよ、今後も一鉄道ファンとして、推移を静かに見守りたいと思います。「技術的に解決すべき問題」が処理されることを祈り、ジャカルタへ日本製中古車両の新たな仲間がやってくる日を、心待ちにしています。

(*) かつて、旧東葉高速鉄道1000形が、数日間10両編成で運用されたことがあるようだが、取りやめになった。
 東ジャワ、スラバヤ地区でデビューした、旧JABOTABEK 鉄道の電車「Hyundai」改造電気式気動車(KRDE)について、その後いくつかの情報が得られましたので、ご紹介したいと思います。

 このほどデビューしたのは、KDE3-09207, 09208, 09209, 09210, 09211の5両からなる第2編成で、緑と青を基調とするカラーリングが施されました。一方、一足先、5月にデビューした第1編成(KRE3-09201, 09202, 09203, 09204, 09205)は、白地に赤と青を基調としています。これら2 編成は、いずれも韓国企業などの協力のもと製造された、1992年製GTO-VVVFインバータ制御電車「ABB-Hyundai」を種車としています。JABOTABEK 鉄道で活躍後、一旦「引退」、東ジャワ州マディウンにあるインドネシア国営鉄道車両製造会社(INKA)に送られ、KRDE への改造が施されました。具体的には、一旦電装が解除され、ディーゼルエンジン、制御装置(制御方式不明)、電動機などが新たに搭載され、同時に車体更新が行われました。費用は2編成合計で570億ルピアとのことです。現地では8月29日にユスマン運輸相を招き、Mojokerto 駅で第2編成の出発式が行われ、スラバヤ - Mojokerto 間のArek Surokerto号としてデビューしました。運賃は3,500ルピア、両駅間を60分で結んでいます。

 ところで、この旧Hyundai 改造KRDE(以下、旧Hyundai)は、ジョグジャカルタおよびバンドン地区で活躍する先輩格の旧Holec 改造KRDE(以下、旧Holec)(*)とは異なる点が見られます。まず構成ですが、旧Holec が、TEC + M + T + T + TC の1M4Tであるのに対し、旧Hyundai は、TEC + M + T + M + TEC の2M3Tとされました。ディーゼルエンジンは、旧Holec が1,380kw X 1基/編成であるのに対し、旧Hyundai は、559kw X 2基/編成とされています。旧Hyundai では、ディーゼルエンジンの出力が小さくなったためか、写真を見る限り、乗務員室後部の機械室が認められず、おそらく床下に搭載されたものと思われます。なお、Hyundai 電車は元来8両しか製造されていないことから、スラバヤ地区で稼働しているKRDE、計10両とは車両数が合いません。残り2両については、少なくとも車体は新製されたもようです。

 近い将来、是非スラバヤを訪れ、新型KRDEの乗り心地を確認したいと思います。

1ルピア=0.0105円

(*) 旧Holec 改造KRDE については、JABOTABEK レポートNo.10 および12 に、詳しい記述があります。

参考資料:
インドネシア国営鉄道車両製造会社(INKA)ホームページ
インターネット上のKRDE画像資料


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