JABOTABEK RAILNEWS コラム

ジャカルタの電車を中心に、インドネシアの鉄道をご紹介しています。

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 私がインドネシアで鉄道ファンを始めて3年弱、この間多くの地元ファンと交流させていただいてまいりました。JABOTABEK RAILNEWSでは、しばしば彼ら地元ファンから好意で寄せられた画像をご紹介させていただいています。そこで今回は、私の目から見た、地元鉄道ファンについて最新の知見を記します。

 インドネシアの鉄道ファン最大の特徴は、世代間に大きな差があることです。これは、近年のインドネシアの社会変化と密接に結びついているように思えます。以下に、彼らを世代別にご紹介しましょう。

(1) 第1世代: お坊ちゃま世代
 おおよそ40歳代より上の鉄道ファンは、ほとんどがこのカテゴリーに属します。人数は決して多くありません。裕福な家庭に育ち、若いころに父親から一眼レフカメラの手ほどきを受けたり、自宅に鉄道模型のジオラマを設置しているような人々です。

(2) 第2世代: 社会派世代
 おおよそ20代後半から30代の鉄道ファンは、ほとんどがこのカテゴリーに属します。多感な10代にインドネシアの民主化運動を経験した、社会改革意識の強い世代です。鉄道ファンと言っても、「乗客の立場に立って、鉄道を、より良い乗り物にするにはどうしたら良いか」という視点で行動している人々がほとんどです。

(3) 第3世代: おたく世代
 おおよそ10代半ばから20代前半の鉄道ファンは、ほとんどがこのカテゴリーに属します。民主化後の自由な雰囲気の中、経済発展に伴って中流階級となった人々の子弟が中心となっています。小型デジカメを持ち、携帯やインターネットなどで連絡を取り合いながら車両を追う姿は、日本の「鉄道オタク」と呼ばれる人々と基本的に変わりありません。アニメ好きが多いことも特徴の一つです。

 さて、今インドネシアでは、この第3世代鉄道ファンが急速に台頭しています。ネット上には彼らの発信するブログやサイトが増加し、電車の運用、改造情報なども数多く報告されています。ほんの2年前、このような状況を誰が予想できたでしょうか?日本が「失われた20年」と呼ばれて低迷している間に、アジア諸国がダイナミックに変化している様子が、「鉄道ファン」を通しても間近に見ることができます。

 それでは、今後インドネシアの鉄道ファンはどうなっていくのでしょうか?一つには、ファンの増加に伴って、より細分化されていくものと思われます。日本で「撮り鉄」、「乗り鉄」等々があるように、インドネシアでも多くの分野に分かれていくことでしょう。もうひとつは、国際化が進むのではないかと思います。自国の鉄道発達がいまひとつのインドネシアにあっては、海外の鉄道、とりわけ日本の鉄道は大いなる興味の対象となっています。「一度でいいから日本へ行って、思う存分電車に乗ってみたい」という地元鉄道ファンが大勢います。

 10年先、20年先には、ポップミュージックなどと同じく、鉄道ファンもアジアとしての一体化がなされるかもしれません。
 先日、地元英字紙の読者投稿欄にジャカルタ在住独身女性(インドネシア人?)による、「車内における授乳」についての投書が掲載されました。その後、この記事は大きな反響(反発?)を呼び、場所をネット上に移して、今も議論が続いています。そこで以下に、この投書のあらましと、その反響を述べてみたいと思います。

エコノミー電車内の、ポルノライブ?

 舞台は、投稿者(以下M さん)がSawah Besar からDepok まで乗車した、昼前のエコノミー電車です。当時、非冷房の車内は熱く、むせかえるようだったそうです。M さんの近くには2人の母親(仮にA さん、B さんとする)が乗車しており、各々1歳半くらいの赤ちゃん(仮にa、b とする)を連れていました。始めのうち赤ちゃんたちは機嫌がよかったのですが、暑さのせいか、お腹がすいたのか、それとも飽きてしまったのか、そのうちの一人、a がぐずり始めました。泣き声は次第に大きくなり、車内は気まずい雰囲気となりました。

 とうとう母親 A さんは観念し、ゆっくりと胸をはだけて授乳を始めました。赤ちゃん a が泣き止むまで、わずか2分の1秒でした。M さんはこの様子を無視することができず、誘惑に駆られて母子をじっと見守りました。周囲にいた6名の男性乗客も、興味津々で授乳行為を眺めていました。

 赤ちゃん a が泣きやんだ頃、今度はもう一人の赤ちゃん b がぐずり始めました。しかし、b の母親 B さんは、母親 A さんと違いイスラムの衣装を纏っています。イスラム教では、家庭外で男性に対し肌を露出させることは禁止されています。結局 B さんは、どんなに激しく赤ちゃんが泣き叫んでも完全に無視し、母乳を与えることはしませんでした。

 M さんは、もし、彼女に子供がいたとして、自分ならどうするかと問われても、正直良いアイデアはないと記しています。アイデアがあろうがなかろうが、ここで取り得る選択肢は二つにひとつ、「母乳を与えるか、与えないか」だと主張しています。そして、「ポルノはここ何年もの間、大きな社会問題になっているが、車内でこのような授乳行為が行われていることを、人々は知っているのか?」と問題提起し、「この状況下で何人の母親が赤ちゃんに授乳させるかは不明だが、それが合法的で通常の行為だというのなら、おかしな話で、もっと議論がなされるべきだ」と結んでいます。

 以上が、投稿のあらましです。これに対し読者からは、多くの反論が寄せられました。主なものは、以下のとおりです。

「M さんの主張には納得できません。母親が子供に授乳させることの、どこがポルノなのでしょうか。私の妻は、公共交通機関でも、ショッピングモールでも、レストランでも授乳しています。M さんや一部の心ない人たちが、この行為をポルノと考えるからといって、母親が赤ちゃんの要求を無視すべきだというのでしょうか。」(ジャカルタ、男性)

「あなたは、子供の人権を考えたことがありますか。」(ジャカルタ、男性)

「もっと『大人』になりなさい。あなたのお国を困惑させるのは止めなさい。」(豪州、男性)

「ポルノと愛情の区別もつかないのですか。」(ソロ、女性)

 このように、ほとんどの意見がM さんへの反発です。しかし、以下のように、母親 A さんが胸を布などで覆わなかったことに対する、苦言も多く見られました。

「シンガポールでは、母親 A さんの行為は否定的に評価されます。何故なら我が国では、母親はサロンを纏い、公共の場所で授乳させても周囲の人々からは分からないようにするからです。」(シンガポール、女性)

「M さんは、このような投稿記事を書く前に、母親 A さんに胸を覆うハンカチーフを貸してあげるべきでした。」(ジャカルタ、男性)

 また、少数ではありますが、M さんを擁護するコメントも寄せられています。

「M さんは、公共の場での授乳をポルノだとは言っていません。授乳をポルノと考えているのは、興味津々で見ている電車内の男たちであり、これを非難しているのです。」(ジャカルタ、男性)

「(イスラムの戒律に厳しい)アチェ州だったら、この行為はモラル違反でしょう。」(バリ、男性)

 さらに、別の観点から公共の場での授乳に反対する意見も現れました。

 「私の娘は、公共の汚染された場所で授乳させて、ウィルスに感染してしまいました。したがって、M さんの意見は正しいと思います。」(豪州、男性)

 いやはや、M さんへの一方的な非難ばかりかと思ったら議論百出ですね。私がこの投書を読んで思い出したのは、日本で1985年ころまで放送されていたテレビ番組、「おもろい夫婦」です。司会は京唄子と鳳啓助、毎週視聴者の夫婦が2組登場し、インタビューを受けるものでした。この番組の最後に登場するのが「授乳シーン」でした。リヤカーで画面から遠ざかっていく農家の夫婦、夫がリヤカーを引き、荷台に乗っているいる妻は赤ちゃんに授乳しています。その胸の谷間のアップが映し出され、「夫婦おもろきかな、おもろきかな…」のテロップが流れるのでした。確かに少々刺激的で、視聴者からの非難もあったそうですが、赤ちゃんが母乳で育つのはごく自然なことで、多くの人々はその映像を受け入れていたと思います。

 ジャカルタの、電車内授乳の話題でした。
 
 11月1日付け新着情報欄でお届けしたジャカルタコタ駅長更迭のニュースですが、その後地元メディアにフォローアップ記事が掲載されましたので、ご紹介します。組織で働く人間、特に、現場業務に携わる人々には、業種を問わず身につまされる内容となっています。

 事件は、10月24日(土)の早朝に発生しました。この日、第二次ユドヨノ内閣で運輸相に任命されたばかりのフレディ新大臣が、ジャカルタコタ駅を抜き打ち視察、「駅構内が不衛生であること」、「視察の際、駅長、副駅長がともに不在だったこと」から管理能力を問題視、インドネシア鉄道に対し、駅長の更迭を求めたのです。結局、駅長、副駅長はそろって更迭され、現場を離れることとなりました。

 「私は、この決定を受け入れます。どうかこの事件を政治的なものと勘違いしないでください。それは私の身を危険にさらすことになりますから...。」11月4日の新駅長、新副駅長就任式後、更迭された元駅長のJ氏はこのように地元メディアに語ったそうです。J氏によれば、運輸相の視察日、彼は本社第一事業部操業部長の命令により、午前7時からパサールセネン駅付近の線路上で、清掃行事に参加していたそうです。これは中央ジャカルタ副区長臨席の下、地元有力者が集まり実施された公式行事です。

 ところが、留守をあずかるはずの副駅長は運輸相の視察時、運悪く駅に到着しておらず(遅刻 ?)、これが副駅長にとっては、命取りとなったようです。一方、駅長も、「駅構内が不衛生であること」については責任を免れず、更迭されることとなったもようです。この点についてJ氏は、「誰でも自分の意見を述べる権利はある」とした上で、「どうか自分の目で、清潔か不潔かを確かめてください。」と記者に語っています。

 J氏は、「これまで職務に全力で取り組んできた」とし、職場の人々は「J が熱心に業務を遂行してきたと見做していると信じている」とも述べました。さらに、「コタ地区の地区長が、美化のため駅構内の広場中央に飾る植物を寄付してくれるとのことだったが、その場に立ち会うことができなくなった」と寂しそうに視線を落としたものの、すぐにまた微笑みを湛えたそうです。

 冒頭にも記したとおり、組織で働く人間、特に現場業務に携わる人々にとって、類似の出来事は、業種、国の東西を問わず、誰にでも起こり得ることだと思います。駅長は上司の命令に従って現場を離れており、その意味では不在の責任はありません。コタ駅が不衛生という運輸相の判断も、客観性に欠ける気がします。私見ですが、コタ駅は施設が古く、これが不衛生に見える原因の一つと考えられるからです(運輸相は前日に、比較的新しい施設である国際空港を抜き打ち視察、ここでもトイレの不衛生などを指摘していたので、施設の新旧は理解した上での判断だったかもしれませんが... )。

 この事件から、私たちが教訓とすべきことは何でしょうか。考えられる教訓の一つとして、職員同士のコミュニケーションが挙げられます。推測ですが、運輸相の訪問時、応対に出た職員は上司である駅長がどこで何をしているのか答えられなかったのかもしれません。そうだとしたら、これは問題です。副駅長も不注意でした。ジャカルタ市街は渋滞が激しく、通勤途中でこれに巻き込まれたのかもしれません。仮にそうだとしても、上司である駅長が不在ならば、通常より早めに自宅を出るべきだったのではないでしょうか。

 けれども最も学ぶべき大切なことは、J氏が冒頭で語っていたように、「(運命を)受け入れる」ことなのかもしれません。私には、J元駅長が決して怠け者や悪人とは思えず、黙々と社会を支えてきた、優秀な勤労者のように思えてならないからです。
 
 先回のコラムに引き続き、今回も地元の鉄道乗客団体である「KRLマニア」に寄せられた、苦情のいくつかをご紹介したいと思います。苦情をとおして見えてくる、JABOTABEK 圏の鉄道の実態とは ...。

1.隗より始めよ
 最初にご紹介するのは、中央線乗客からの苦情です。この乗客は朝の上りBojong 急行に乗車したのですが、ダイヤの乱れにより大混雑となり、特にManggarai 駅で上りBekasi 急行から乗客が乗り換えてきたため大混乱に陥ったと訴えています。そして、鉄道経営者とケアセンター(電話による乗客への情報サービス)係員が、まず電車に乗り、実態を見るべきだと主張しています。

 この苦情は、日本でもありそうなケースですね。実際、私の知人にX 線沿線居住者がいるのですが、近所に住むこの鉄道会社の社長さん(当時)が毎朝運転手つきの車で出勤するのを見ていたそうです。そこでこの知人は株主総会で、「まず、社長さんが電車通勤して、朝のラッシュの実態を見るべきだ」と主張したそうです。結果は知りませんが ...。
 
2.そこまで言わなくても
 次も中央線乗客からの苦情です。この乗客はBojonggedeh 駅で電車の到着を待っていたそうですが、構内放送で「Bojong エコノミーがまいります」とのアナウンスを聞いて、混乱したと訴えています。JABOTABEK 鉄道には、Bojong 急行、エコノミー、エコノミーACという種別はありますが、「Bojong エコノミー」という種別はないからです。

 苦情の対象となった事実はその通りなんでしょうけれども、何もそこまで言わなくても ... というのが私の正直な感想です。単なるケアレスミスでしょうし、このことで誤乗車が発生したとも思えません。いやはや、鉄道会社の職員さんも、乗客の目が光っていて大変ですね。
 
3.3G車両
 最後に、再び「暗い電車」に対する苦情です。これを受けたKRLマニア編集者は、このエコノミー電車を「3G車両」と揶揄しています。3Gとは、携帯電話の第3世代(3rd generation = 3G)をもじり、「Gerbong Gelap Gulita(真っ暗な車両)」、すなわち室内照明が機能していないエコノミー車両のことを指します。このような電車が、今もなお使用されていることを嘆き、一日も早い改善を求めています。
 
 「暗い電車」に対する苦情が短期間に何度も掲載されることは、本件に対する乗客の不満が非常に大きいことを示しています。夜間、室内照明のないエコノミー電車に乗車するのは、単に乗客を不安に陥れるだけでなく、安全上も大問題です。ジャカルタ首都圏の交通渋滞を減らし、鉄道利用者を2012年に200万人に増やすという政府の野心的計画を達成するためには、まずは室内照明の修理といった地道な作業から着手すべきではないでしょうか?
 
 今回は、地元の鉄道乗客団体である「KRLマニア」に寄せられた、苦情のいくつかをご紹介したいと思います。苦情をとおして、JABOTABEK 圏の鉄道の実態が把握できることから、これらは貴重な情報源と言えます。

1.暗い電車は何とかして!
 始めにご紹介するのは、中央線に乗車した編集者からのものです。内容は、エコノミー電車の照明が機能しておらず、午後7時を過ぎ、帰宅する人々で混雑する車内が、真っ暗なことを嘆いたものです。この状況は特に女性にとって深刻であり、ある女性乗客は「インドネシアは独立後60年以上経つのに、未だにこんな車両が使われているのか」と車内で語ったそうです。

 この問題は、とても深刻ですね。扉を開放したまま走行するエコノミー電車は、ただでさえ安全上問題があるのに、夜間満員になっても照明すら点灯しないのは、さらに頭の痛い問題ですね。鉄道会社は近未来のエコノミー車全廃を打ち出してはいますが、今しばらく時間が必要です。であるならば、当面はエコノミー電車のメインテナンスにも尽力してほしいものです。
 
2.Tangerang 線のVIP乗客
 次は、Tangerang 線乗客からの苦情です。内容は、ある土曜日にTangerang からエコノミー電車に乗車したところ、4匹の山羊が、Rawa
Buaya 駅まで同乗、くさくてたまらなかったというものです。同電車には多くの乗客がいたと証言しています。

 何だか、乗客の驚く様子が目に浮かびますね。私自身、多くの駅構内、それもJakarta Kotaのような大規模駅でも山羊の姿を目にしたことがありますが、電車に乗っている山羊は目にしたことがありません。投書からは、飼い主が同乗していたか否かは分かりませんが、日本ではちょっとあり得ない話ですね。
 
3.紛らわしい「Serpong 急行」と「Ciujung 号」
 最後にご紹介するのは、Serpong 線乗客からのものです。内容は、Serpong 線の2つの種別が紛らわしく、誤乗車が発生しているという苦情です。Serpong 線には、日本製中古車両を用いた冷房電車が2種類運転されています。ひとつは「Serpong 急行」、もうひとつは、エコノミーAC「Ciujung 号」です。両者は停車駅と運賃が異なっており、特に朝の上りでは、これらが続行運転されるため、誤乗車が多いと指摘されています。そして、このような状況にもかかわらず、駅員の説明が不十分なことが、混乱に拍車をかけていると訴えています。

 この問題は、私も以前から改善を願ってきました。Serpong 急行とエコノミーAC Ciujung 号は、実は停車駅にあまり変わりがなく、所要時間も全線で5分程度の違いにすぎません。にもかかわらず、Serpong 急行の運賃が8,000ルピア、エコノミーAC Ciujung 号の運賃が4,500ルピアというのは、差が大きすぎると思われます。
 

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