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皆さんはロングシートの通勤電車に乗車する際、どこに着席しますか。
きっと、多くの方が、「車両の妻面の端の席」、あるいは、「ドア脇の端の席」と答えることでしょう。それでは、これらの席が空いていないときは、どこに着席しますか。これまた、多くの方が、「他の乗客との接触を避けて、ロングシートの中央に座る」と答えるのではないでしょうか。 このような着席傾向が現れる理由の一つとして、「パーソナルスペース」があげられます。パーソナルスペースとは、人間個体の周りにある目に見えない一種の縄張りのことであり、他人が接近した場合「離れたい感じ」がする身体周辺領域を指します。つまり、上記の着席傾向は、パーソナルスペースを保つための行動として説明することができるでしょう。ところで、パーソナルスペースには文化差があることがわかっています。挨拶の際、お辞儀をする日本人と、握手をする欧米人では、パーソナルスペースが異なるであろうことが容易に想像できます。 さて、インドネシア人には、どのような着席傾向が見られるでしょうか。最近、面白いことに気付きました。それは、端の席を好むという点では日本人と変わらないものの、「混雑してくると、徹底的に詰めて座ること」です。7人がけのロングシートに8人がけはあたりまえ、子供も入れて最大10人がけを見たことがあります。はじめのうち、私は、「一人でも多くの人が着席できるように助け合う、インドネシア人のマナーの良さ」と解釈していたのですが、どうもそれだけではないようです。つまり、「インドネシア人のパーソナルスペースは、日本人より小さい」可能性があります。 日本で活躍した車両がそのまま走るインドネシアでは、図らずも、「日イの文化差を調べるための理想的な実験環境」が提供されているようです。 |
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