総合
[ リスト | 詳細 ]
|
旧東急田園都市線8500系8613Fが、強烈なカラーリングでジャカルタデビューしましたね。このように、インドネシアで鉄道ファンをしていると味わえる楽しみの一つに、車両や施設の色彩鑑賞が挙げられます。熱帯に位置するインドネシアは、とても色彩の豊かな国です。一歩郊外へ出れば、真っ青な空から強烈な日差しが降り注ぎ、カラフルな花々が咲き乱れています。鳥や昆虫などの動物にも、驚くほど派手な色彩を備えているものがあります。さらに、土壌も高温多湿のため有機物の分解が速く、岩石風化の過程で赤サビ成分である酸化鉄が多く残留するようになり、派手な赤土(ラテライト)となります。このような環境は、インドネシアの人々に独特の色彩感覚を育ませているようです。以下に、いくつか例をお見せしましょう。
2008年5月初頭のことです。Jakarta Kota 駅へ行ってみると、それまで見たこともないカラーリングの電車が停まっていました。旧国鉄新潟色に近いツートンカラーから、群青色を主体とする色彩に変更された、旧JR103系です。これを初めて見た時の衝撃は、今も忘れられません。けれども、私はすぐにこのカラーリングが、お気に入りになりました。銀色の帯、真っ白なドアなども含め、日本人にはなかなか発想できない色彩だと思います。 (2) 旧HOLECのKRDE 「インドネシアの誇り」と称される、同国で新製されたKRL-I 系電車です。右写真は、2代目カラーリングとなります(現在はさらに、排障器を朱色に変更)。私が注目しているのは、この紫色です。青紫とでも言ったらよいのでしょうか。とてもコーディネイトが難しい色だと思いますが、淡い緑色と見事に調和しています。インドネシアもやるもんだなあ、と思わせるに十分な車両です。日本でも、お公家さんの街である京都あたりで映えそうな色彩ですね。 (4) Jakarta Kota 駅信号扱い所 (4) Tanjung Barat 駅 最近、リノベーションが終了したばかりの、Ta (5) 車内の物売り 最後に、車両でも設備でもない「色彩」のご紹介です。電車内にやって来るこの物売り、 |
|
2008年も、いよいよ残りわずかとなりました。ジャカルタに住んでいると、日本のような年の瀬の雰囲気は感じられませんが、せめて日本でもおなじみの「今年の10大ニュース(ただし、私が勝手に選んだもの)」をお届けし、皆様への年末のご挨拶とさせていただきます。
第1位: エコノミーACの本格運行始まる 2月から、中央線(Bogor線)、Bekasi 線で、冷房付き各駅停車「Ekonomi AC」の運転が開始されました。それまで冷房車と言えば主に急行にしか使用されていなかったものが、比較的低料金で全ての駅から乗車できるようになったのは、画期的なことです。いよいよ、庶民が冷房付きの快適な電車に乗車できる時代が、訪れたということでしょうか。
第2位: 深夜電車の運行始まる<BR>
6月から、中央線(Bogor線)、Serpong 線を皮切りに、深夜時間帯の電車運行が開始されました。それらは、全てエコノミー ACとして運転されています。深夜12時すぎてもジャカルタの電車が運転されている状況など、1年前には想像すらできなかったことです。 第3位: 今年も日本製中古車両を増備<BR>
旧東急8000系8両、8500系24両の合計32両がジャカルタデビューを果たしました。これにより、旧東急8000系と、その弟分の8500系は、合計80両となり、旧都営三田線6000形の72両を抜き、日本製中古車両の最大勢力となりました。また、日本製中古車両の総計も228両となり、JABOTABEK 鉄道在籍車両の約半分となりました。 第4位: Depok 車両基地が完成
東南アジアで最大規模となるDepok車両基地が日本の資金協力で2月に完成、使用が開始されました。新車両基地は、車両数の増加で手狭となり、かつ毎年雨季の洪水被害に悩むBukit Duri 車両基地に代わり、JABOTABEK 鉄道の、基幹基地としての機能を持つこととなりました。 第5位: ダイヤ改定実施、準急を廃止
7月1日、インドネシア鉄道は、全国一斉にダイヤ改定を実施しました。JABOTABEK 圏における最大の改定点は、準急の廃止です。2006年にデビューした準急電車は、その役割の一部をエコノミーACに引き継いで、運行を終えることとなりました。 第6位: Tanjung Priok 線の復旧工事に着手
1998年以来、旅客列車の運行が休止されていたTanjung Priok 線の運行再開が決定され、線路上を不法占拠していた住民の移転と復旧工事が開始されました。2009年には、Tanjung Priok とJakarta Kota、Jatinegaraを結ぶ電車の運転が再開される見込みです。 第7位: JABODETABEK 鉄道会社発足
8月13日、JABOTABEK 圏の電車運行に特化したインドネシア鉄道の完全子会社、「JABODETABEK 鉄道会社」が設立されました。2009年1月1日を目指して、インドネシア鉄道JABOTABEK
事業部の業務が移譲される予定です。現在、主要駅の駅業務も移譲するかなど、細部の検討が行われています。 第8位: 旧JR103系の群青色化と8両化
5月、それまで黄と赤の旧新潟色に近いツートンカラーに塗色されていた旧JR103系1編成が、群青色を基調とする新色となって全検出場しました。その後、残りの3編成も、全て同色となりました。また、11月には、それまで4両編成で運転されていたJR103系が、一部8両化されました。 第9位: 旅客人員が大幅増加 ジャカルタ首都圏の通勤輸送を担うJABOTABEK 鉄道の輸送人員が大幅に増加しました。地元メディアによる速報値では、1日当たりの平均輸送人員は35万人に達し、2007年同時期の32.5万人に対し、7%強の増加となっています。 第10位: JABOTABEK 鉄道のホームページ開設
インドネシア鉄道JABOTABEK 事業部は、乗客サービスの一環として、7月10日からホームページを開設しました。このホームページでは、JABOTABEK 鉄道の概要、歴史、路線、駅などが紹介されています。とりわけ注目されるのは、運賃と運転時刻情報の充実ぶりであり、これまで十分な情報が得られなかった急行電車の途中停車駅発着時刻、および通過駅の通過時刻まで網羅された「マニア向け」とも言える内容となっています。 いかがでしたか。今年も本当にいろいろなことがありましたね。来年のJABOTABEK 鉄道も、きっと話題豊富なことでしょう。JABOTABEK RAILNEWSでは、2009年も皆様に鮮度の高いニュースをお伝えできればと考えています。
|



