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壁にぶつかった様なのでヒントを得るために教本を買ってみました。 有名なFlesch著"Scale System"を山岡耕筰氏が校訂したものです。まだ拾い読みの段階ですが、ボウイングやフィンガリングに工夫を加え、ワンポイントのコツやノウハウを所々に散りばめ、スケールの基本練習を通じて様々な音楽表現に対応する技術を習得できるように校訂・編集されているようです。以下に 出版社の紹介記事 を引用します。 世界的名著としてヴァイオリン学習者の間でバイブルとして長い間使われ続けている「カール・フレッシュ/スケール・システム」。長年にわたり、数多くの ヴァイオリン教本を編纂してきた弦楽器指導者界の重鎮・山岡耕筰が、原書の優れた点を活かしながらも、実際楽曲を弾くうえでさらに有効とされるフィンガリ ングを徹底的に究明し、新たに独自の解説などをつけ加え、きわめて難易度の高い練習などを省き、実用書としてより「使える」教本にに編み直した。いわば 「フレッシュ-山岡版 ヴァイオリン音階教本」である。原著の内容は、1弦上での1オクターヴ・スケール、分散和音、連続3度上下行スケール、クロマティック(半音)連続上下行 スケールなど。これらを24の調すべてで練習することにより、どんな状況でも正確な音程に反応できる身体を作り上げる。 三度と六度の重音スケールの音程の取り方については多くの選択肢があり、悩みの種でもあります。一つの方法は上の音も下の音も平均律(又はピタゴラス律)で取る方法で、二つの旋律が滑らかに聞こえますが、和音としては純正ではなく濁ることになります。この方法については こちら に書きました。 http://blogs.yahoo.co.jp/jack_violin1945/34994598.html 一方、上をピタゴラス律で下を上との純正和音で取る方法です。これは上の旋律が美しくつながり、下の音が綺麗にハモル響きになります。しかし、例えば純正長三度は平均律より狭く、純正短三度は平均律より広いため、下の音の旋律は歪なものとなります。これについては こちら に書きました。 http://blogs.yahoo.co.jp/jack_violin1945/33969450.html 山岡氏は本書で以下のように述べています。 また、6度重音についても同様に記述があります。 即ち後者の立場です。 ではどちらを取れば良いのでしょうか?私はケースバイケースで以下のように考えています。テンポが速い場合や短い音符の場合は和音の響きよりも旋律が優先しますので前者の方法、テンポが遅い場合や長い音符の場合は和音の濁りが目立つことになりますので後者の方法がベターと思いますが、如何でしょうか? |
弦楽器の音律・物理
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