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来月2回の本番に備えて楽器のメンテです。 まず2年振りに楽器内部を清掃しました。生米を鍋で炒ります。乾燥と殺菌のためです。 f孔から冷ました米粒を流し込みユサユサ振ります。楽器を逆さにしてf孔から米粒を落とすと同時に内部に溜まっていた埃が落ちて来ます。f孔より嵩の大きい綿ぼこりはf孔に引っ掛かりますのでピンセット等で注意深く引っ張り出します。2年間の埃。 翌日、大阪梅田のF工房へ調整に楽器を持参。こちらも2年ぶりの再調整です。楽器の健康状態のチェックアップに加え、G線/D線に不満は無いものの、A線の中音域に豊かな倍音とE線ハイポジに強靭さが欲しかったのです。作業は2年前の初回は2時間掛かりましたが、今回は1時間程度で完了しました。駒の位置を1.5mmほどテールピース側に移動し、駒とテールピースの距離を増やしたそうです。 before after 駒の脚部分の表板に2回移動した跡が残っています。1回目は約10年前に南大阪のB工房でリストアして貰った時の位置、2回目は2年前F工房で少し右側に移動した跡、そして今回が更に右へ移動した結果です。 2年前の調整では左肩に裏板の振動が伝わるなど、かなり音が出るようになったものの、音質的にA線の3rd. Posi Es, F, G, As辺りが篭った感じでしたが、今回の調整後は倍音が増し、よりE線に近い音質を出せるようになりました。又、E線11ポジのEsも音が潰れず楽に鳴ります。 前の記事にも書きましたが、Mozart K.364は Es-durなので弦楽器は鳴りにくいのです。Mozart自身、それを心得ていて、ヴィオラソロパートは調弦を半音上げるスコルダトゥーラ(変則調弦)でD-durで書かれており楽器が響き易くなります。現在のモダン楽器では当時よりピッチが上がったため殆どの演奏がEs-durで弾かれます。ヴァイオリンの原譜はEs-durのままですが、Mozartはそのままでもヴァイオリンの流麗さが保てると判断したのでしょう。私の楽器も再調整の結果、バランスが良くなりました。工房の主人によると音もよく通るようになったとの事なので、あとは技の問題になりました。 後は今週弓の毛替えをして来月の本番に向けた道具類の準備完了します。 |
楽器、弓、弦、試奏、メンテ、小物
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