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今夏は国内2箇所のワークショップ(WS)に参加予定です。それぞれ課題曲が決まりました。
オフィスN 志賀高原WS06年から毎年春・夏信州で行われているWSです。私は初回から連続参加です。
課題曲
ベートーヴェン作曲 ピアノトリオ第4番 変ロ長調 Op.11「街の歌」 ABチェンバーミュージック 原村WSACMP 助成のWSです。今回初参加です。指導はカントゥス・カルテット メンバー。
課題曲
モーツァルト作曲 弦楽五重奏曲 ト短調 K.516 第1楽章 (1stVn) |
ワークショップ・マスタークラス
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受講・聴講したマスタークラス、プライヴェート・レッスン、ワークショップの記録です。プライヴァシー保護のためファン限定記事が多いです。
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前の記事 からの続きです。 ベートーヴェンの第8ソナタはその第1主題のはじけるような音形から「シャンパン・ソナタ」のニックネームを持っています。Vnは最高音が6ポジまでで技巧的には易しい方ですが、フォームや奏法の欠陥が音楽に表れやすく、とても勉強になりました。ありがとうございました。
m1〜m3:進行性・方向性がわかるように(cresc気味が良い)。
m2:8分音符スタッカートは長めに、鋭くなく、エネルギーと方向性を持って。
m3:最高音Gは次のピアノへ繋げて方向性を示す。
m4:16分音符は慌てずD音の後処理をきちっとしてから。弓がブレないこと。
m5:fだが弓を大きく使いすぎないこと。
m13:スビト・ピアノは萎縮しないように。ダウンボウの弓先で弓が浮かないよう。気持ちよく弾く。ヴィブラートは楽器を揺らす大きなものではなく、ドリルのように中心を掘り下げるように。
m53:スタッカートは長めに
m65:弓毛は離れても弓棹のコントロールを失わないように。
m77:fは乱暴でなく、肉厚に。(弓速でなく、弓圧で)
m92にはsfがあるが、m94,95にはそれが無いことに注意(Vn)
m107:ピアノからの流れに乗り遅れないこと。弓をぶつけず、1〜4指全部押さえポジション確定してから弾き始めること。 以下は再現部につき省略します。
おススメ音源
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3月末から4月初めにかけた2週間ほどの間に、 奈良 及び 軽井沢 で5人の先生方から個別にパッサカリアを見て頂く機会を得ました。指導内容は共通するところもあれば真逆の解釈もありました。共通するのは楽譜通り、様式通りに弾けてないところ、楽譜に書かれていない行間では解釈が分かれました。自分なりの統一した解釈が必要になります。スキル、フォーム、フィンガリング、ボーイング、練習方法への助言も沢山頂きました。ありがとうございます。 軽井沢での演奏 は指導受けた内容の半分も反映されていませんが、これを起点としてさらに磨きを掛けたいと思います。以下はレッスン記録です。
尚、原曲はヘンデル作曲「ハープシコードのための組曲 第7番 パッサカリア」です。ハルボルセン(1864-1935)がヴァイオリンとヴィオラのデュオ用に編曲しました。ヴァイオリンとチェロ向けにアレンジされた楽譜もありますが、演奏者自身が編曲することも多いです。
フレーズに前進感をつける(m1,m2でcresc. m4はdim.)。VcはA線で。
Vnは付点8分にアクセントだが、16分音符にはアクセントつけない
m5:Vcが主役。Vnはハーモニー。Vnは音量的に負けないように。
m9:Vn、山はGではなくEに。急いだ印象を与えない。装飾音符を入れても良い。
m21:Vc、4拍目重く。
m28:2回目はcresc.で次へ繋ぐ。Vcはデタシェで。Vn急がない。
m29:テヌート長めに。 (アップボウスタッカートでもよい)
m33:fantasicに。スケールは自由に最初遅く後半に速く、1拍目と3拍目さえあわ せればよい。練習はメトロノームを使い、最初は拍通り4/4、次に2/2で。
m36、37:16分音符の発音はっきり
Vc、原譜通りだと弓が逆になるので最初ダウン2回が良い。Vcの場合、移弦 は低い弦がアップの方が自然。バロック時代(ガンバ等のバロックボウ)は強 拍をアップで弾く慣わしがあったが、現代弓の出現でダウンになった。
m41:pp、柔らかい長めのスピッカートで。テンポ速めが良い
m49〜:コラール又はパイプオルガンのように、切れ目無く、音の変わり目を
はっきり、雑音を入れない。 2小節のフレーズでcresc. dimが良い。
ヴィブラート少な目に。2回目のエコーは淡白になりすぎないこと。
m53:Vn、1拍目アクセントつけず弓節約し2拍目へ余力を残しチェロへ引き継ぐ。
m55:Vc後半の3度重音は6度重音に変えたほうが響きよく次へ繋がり易い。
m57:piu mossoは速過ぎないこと。次変奏では更に速くする必要があるので。
Vnのpizzは歯切れ良く、ソプラノを出す。練習はarcoで。
m69〜:四分音符のハーモニーを省略することもあるが、この譜面通り入れた方 が良い。カプリス風の意味は、ゴツくなく、鋭すぎず、軽くハッピーに弾くと良い。
装飾音符の発音ははっきり。主音が分散和音を形成する。弓幅コンパクトに。
m73〜:1回目スルタスト、2回目スルポン。スルポンは駒側でガラスを擦るような
鋭い金属音を容赦なく最後まで続ける(m75スタッカートを除く)。16分音符2個
のスラーの後の音を短めに。最初は頭にアクセントをつけて練習し、あとから
それを取る。
m77:楽譜に書かれた譜割り通りに弾くこと。1回目デタシェの時も軽快に。
(私の聴いた全ての演奏は・・・ハイフェッツ、パールマン含めて、この部分を
4./4拍子でとり、16分音符で書かれたリコッシェは32分音符のように弾いて
います。目から鱗の助言でした)
m82:スケールは前半に弓を使いすぎず後半に残す。スケールは譜割り通りで
なく、最初は速く、後半4つの音をゆっくり正確に発音、最高音の手前で
スペースを入れても良い。
m89〜:mfだが小さすぎず。常に鳴り響くGを聴く。スピッカートは鋭く無く、
弓を「バナナ」のように(弓を弦にsoft landing)。
難所だが、ゆっくりから正確に弾く練習。
m95:ここで音量を一旦落とすとcresc.が効果的になる。ここからデタシェで弾く。
m96:最高音E/CisはE線をしっかり鳴らす。最高音の手前では跳ねない。
m96〜:8分音符全てにアクセントを。
(参考音源・・・ハイフェッツ&ピァティゴルスキー)
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