jack のヴァイオリン練習室

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ワークショップ・マスタークラス

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受講・聴講したマスタークラス、プライヴェート・レッスン、ワークショップの記録です。プライヴァシー保護のためファン限定記事が多いです。
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昨日の記事からの続きです。ピアニスト アレーナ 先生の指導は弦楽器奏者にも通ずる示唆に富むものでした。

楽譜の版とフィンガリング

このレッスンで大半の受講生はヘンレ版を使用していました。校訂譜に付けられたフィンガリング(指番号)について、
「私は手が小さいのでヘンレ版は向きません。日本人も手の小さい人が多いのでヘンレ版のフィンガリングに拘る必要ありません。手の大きさや各指の特性に応じたフィンガリングを考えれば良いのです。指にはそれぞれ得意の役割があります。例えば親指はアクセントが付きやすいので拍の頭で使うのは良いが、他の場所ではコントロールが必要なこともあります。同じ音形には同じフィンガリングを使うのが良い。」

 

スタッカートは短過ぎないように

「スタッカートは音価を半分にすると教えられますが、必ずしもそうでない場合が多いです。モーツァルト、ベートーヴェンではむしろ"non legato"と理解したほうがよい。又、スタッカートが付けられていないのに短くブツブツに切って弾いてしまう間違いも多い。」

モーツアルトのヴァイオリンソナタはピアノが主役

「ヴァイオリン・ソナタの原題は"Sonaten fur Klavier und Violine"とピアノが先に来ている。ピアノが主役と考えてください。歌の伴奏のように弾いてはいけません。」

Not too much pedal ペダルは必要最小限に

「モ−ツァルト、ベートーヴェンでは細かい音の明瞭度を優先するのでペダルは必要最小限に。」
 

Think! Think! 思わないと表れない

昔から、「歌えないと弾けない」はよく言います。
「表現したければ思いなさい。表現は全て脳からの指示によります。たとえピアノでも「ヴィブラート掛けたいと思うと掛かるのです。」
ピアノのタッチを幾つか実例で示しながら、体重を指に掛け震わすと本当にヴィブラートがかかりました。錯覚なのか視覚効果なのかわかりませんが。ロングトーンでのクレッシェンドしかり、念力みたいなものかもしれません。
 

fpは次の音を弱くする

「比較の問題。fpのついた音を特に強くするのではなく、流れの中の強さで、次の音を弱くすれば良い。」
 
 
 
以下にレッスンでの実例を示します。
Mozart Vn Sonata: K301
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Mozart Piano Sonata K333
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Beethoven Vn Sonata No.2
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Beethoven Vn Sonata No.9
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先日、アレーナ先生(ピアニスト)と典子先生(ヴァイオリニスト)による公開レッスンを受講・聴講しました。私の受講曲は「大公トリオ」です。
 
レッスンスケジュールと受講曲 
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レッスン風景
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課題曲は全てモーツァルト&ベートーヴェンです。午前の受講生に対するアレーナ先生の最初の言葉は「あなたは何のために音楽をするの?」でした。How(どのように弾くか)よりもWhy(何故そのように弾かねばならないか)です。即ち、まず作曲様式(Why)があって、それをどのように表現するか(How)なのです。
 
私のレッスンは午後一番。まず、「大公トリオ」第1楽章を通して聴いて頂きました。
 
アレーナ先生はご自分の体験談を引き合いに次のように話してくれました。
「私は若いときからからベートーヴェンを弾いて来ました。しかしどうもしっくり馴染めない面があり60歳過ぎてから見直そうと思っていた矢先、昨年、ベートーヴェン・ピアノソナタ全曲演奏の機会があり、半年じっくりベートーヴェンと向き合いました。その時、彼の日常を書いた本で知ったのですが、当時、彼の音楽は女性に向いていないと考えられていたそうです。何故か?彼は誇り高い人間で、回り道をせず直接的な表現を用い、楽曲構成を重んじたからです。演奏技術上の難所をさらうことも大事ですが、曲の構成や各パートの役割を見極めることが完成への近道なのです。
 
さて、大公トリオの冒頭は"p dolce"の指示があります。これはどう弾くべきか。シューベルトのような女性的歌いまわしではなく、気高く毅然とした表現が必要。又、sf  fp等を多用していますが、その奏法を考える前にその指示が何故そこにあるかを全体の構成より理解することが大切です 。」
 
なるほど、Whyを知ってからHowを考えるべきとういうことですね。アレーナ先生と典子先生のこの曲に対する具体的ご指導内容は次の四点に集約されると思います。
 
・女性的・表面的エレガンスではなく、男性的骨格と内面を追求する 
・全音符や休符では他パートとの繋ぎを意識し、エネルギーを保つ
・方向性を共有し、各パート間で小さな山を作らないよう。弓を使い過ぎないこと。 
・楽譜に指示のないところでrit.しない。特にsfの前。
  
 
以下は指導内容メモです。(各ページの右下クリックで拡大)
 
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 再現部に入ったところで時間切れ。ユニークでとても有意義なレッスンでした。

軽井沢WSの音源

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先日の軽井沢WSより、受講生コンサートでの録音の一部をアップします。

バッハ作曲、トリオ・ソナタBWV1039はフルート2本と通奏低音(チェンバロ)のために書かれました。2声部の旋律はフルート、ヴァイオリン、オーボェ等の様々な組み合わせで演奏されます。ほぼ同じ曲をバッハ自身がヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロのソナタBWV1027としても編曲していることもあり、演奏機会の多い曲です。今回のWSでは第1高声部フルート、第2高声部ヴァイオリン、通奏低音チェロの編成となりました。

第1楽章Adagioは宇宙的広がりの中で通奏低音(チェロ)がフルート、ヴァイオリンの旋律を支えます。和声と旋律の進行はとても不思議な感覚で、まるで目的地もなく果てしない宇宙を漂うかのようです。



第2楽章Allegro ma non prestoはとても楽しい曲です。


(演奏 Flute: O原さん Vn: jack, Vc: naoko)
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今年も3月28日〜3月31日まで、軽井沢内楽ワークショップ(WS)に参加しました。2006年夏から毎年信州にて春夏開催されるWSで、私は連続参加14回目になります。
 
前夜の27日はいつもの通り、名古屋のmejiroさん宅でお世話になり、WS終了後は下諏訪温泉に一泊して4月1日に桜満開の中、奈良へ無事戻って来ました。
 

3月27日(水) 名古屋泊

以前、奈良から軽井沢まで500kmを一気に運転して、首・肩・腰が痛くなりWSに影響したことがあるので、最近は一緒に受講する名古屋のmejiroさん宅でお世話になっています。夕食は手造り料理ご馳走になりました。
 
前菜はホタルイカ、アサリの酒蒸し、野菜サラダ、ナッツ・ドライフルーツ、ブルーチーズ。
スパークリングワインで乾杯。そのあとは焼酎のロックです。
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かぶらのスープ。とても柔らかく、ベーコンの塩味が効いています
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イカのソテー
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さわら・・・今が旬です。
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ご馳走様でした。超美味しかったです。
 

3月28日(木) 軽井沢へ移動

朝食もmejiroさんの手造り。超美味しい朝食でした。
 
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朝8時15分、名古屋を車で出発。軽井沢まであと100kmのところでガソリン残量アラームが点き慌てました。高速道路ではガス欠立ち往生で追突事故等が多いと聞きます。すぐに最寄のSAに入りましたが給油所がありません!給油所の無いSAってあるんですね。知らなかった。厨房の人に尋ねると次の給油所付きPAまで40Kmと親切に教えてくれました。・・・走れなくはないですが、大事をとって、一旦一般道へ出て給油し、再度高速に戻りました。
 
給油トラブルがあったものの、予定通り午後1時前には軽井沢到着。「きこり」で昼食。名古屋で朝は寒かったのに、こちらは気温18度。暑いくらいです。予定変更して冷たい蕎麦。キノコおろしがさっぱりした味でした。
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3月28日(木)〜31日(日) ワークショップ

午後1時半、合宿所「友愛山荘」到着。午後2時オリエンテーション。午後3時からレッスンが始まりました。
 
友愛山荘前庭。昨年は雪が残っていましたが、今年は殆ど融けていました。
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友愛山荘裏庭  最寄のコンビニの帰り、裏道からのアングル。
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受講生18名が様々な組み合わせで12曲の課題曲に取り組みます。講師はヴァイオリニストの河村典子先生、コントラバス奏者の白土文雄先生、チェリストの小野崎純先生の3名です。初日は午後3時から5セッション(1セッション=1時間の講師指導)のレッスンがあり、第二日、第三日は朝9時から夜9時半まで最大9セッション、第三日夕刻と第四日午前には受講生によるコンサートで締めくくります。
 
セッション降り番時は各自、自室等で個人練習します。 
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従って一日の個人練習及び合わせ練習は8〜9時間に及ぶこともあります。
 

レッスン内容

各人、10分〜15分程度の課題曲3〜4曲(楽章)を3日間で夫々計4〜5セッション、3人の講師の先生から指導を受けるという、かなり密度の高いレッスンです。
 
講師の河村典子先生が ブログ に書かれているように、合奏の基本は「如何に」弾くのではなくて、まず「何故に」なのかを各奏者が共有することです。言い換えれば、合奏練習とはまず「音楽のイメージなどの"What"」があって次にそれを「どう実現するかの"How"」を各奏者が共有し磨くことだと思います。音符や表情記号を指番号や運弓に機械的に置き換えて揃えるのは"How"の一部にすぎず、"What"が共有されない限り合奏の体をなしません。曲→楽章→フレーズ→小節といった階層の各段階で"What" を共有することがまず最初にあるべきということです。
 
レッスンは"What"の共有から始まり、"How"は合奏のバランスや各奏者の技術レベルに合わせた個別指導に及びます。
 

合宿の食事

合宿といえば楽しみは食事
朝食と夕食は山荘の食堂で。
 
朝食後にはコーヒーが付きました。
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朝食メニューも日替わり
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夕食は豪華です。
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昼食は各自近くのレストランでとります。
 
信州は蕎麦が旨いです 
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イタリアンレストランもあります
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デザートはアイスをテイクアウト
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そして夜の10時以降は音だし禁止なので食堂に集まって講師を囲んでの反省会(別名:飲み会)が毎晩25時頃までありました。 
 

受講生コンサート

受講生コンサートは2回に分けて行われました
 
その1(第3日夕刻)プログラム 会場は合宿所の食堂です
 
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その2(第4日午前)のプログラム 会場は大賀ホール・演奏家ラウンジ
 
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私の下記4曲の発表に出演しました。
J.S.バッハ作曲 トリオソナタ BWV1039 (Fl, Vn, Vc)   
共演はフリーのフルーティストOさん
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A.ドヴォルザーク作曲 弦楽四重奏曲 「アメリカ」より第3楽章 。私は2ndVnです。ヴィオラは講師の河村典子先生、1stVnは音楽教室講師Sさんです。
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G.サマルティー二作曲 オルガン協奏曲 Op.9-1 (Pf, 弦楽合奏)。私は2ndVnです。バロックの第2高声部って緊張の連続ですね。ピアノソロは三つの楽章に三人のピアニストが出演。
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G.ボッテシーニ作曲 「グラン・デュオ・コンツェルタント」(Vn,Cb,弦楽合奏)
ヴァイオリンとコントラバスのための小協奏曲です。作曲家のボッテシーニはコントラバスのパガニーニを言われた名手でした。従ってソロはパガニーニ級の超絶技巧のオンパレードです。私は指揮者なしの弦楽合奏でコンマスの大役を仰せつかりました。最初、この曲は指揮者無しではとても出来ないと思っていましたが、何回か合わせ練習を重ねるうちに難しいタイミングのアインザッツも何とか出せるようになりました。ソリスト二人の素晴らしい演奏を楽しむことができました。
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コンサートの後は講師の先生方から講評がありました。今回、受講生の約1/3を占める50〜70台の趣味で弾く熟年・老年層への評価が高く、その音楽を理解し好きで弾くことの大切さが強調されました。
 
個別には以下のコメントと課題を頂きました。
「ドヴォルザーク冒頭ザッツがうまく出せてピタッと合いましたね」
「ボッテシーニのコンマスは存在感がありましたよ。誰でも出来るということでは無いからね」
「バッハ楽しめて弾けてたじゃない!拡がりもあって良かった。速い所ではバランスを崩し勝ちなので、聞かせ所で音を通すなど、曲全体を見た演奏ができるともっとよくなる。」
 
充実した音楽三昧の4日間でした。講師の先生方、受講生の皆さん、ありがとうございました。 
  
午後1時解散。このあとはお決まりのコースで下諏訪温泉へ向かいました。そのあたりは別途記事にアップします。
次回WSは2013年8月28日(水)〜31日(土)、場所は志賀高原です。受講に興味ある方はコメント頂ければ、詳細決まり次第連絡差し上げます。
 
(追記)
コンサートの録音の一部はこちら↓にアップしました。
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来月受講予定の 軽井沢WS の課題曲が決まりました。
J.S.バッハ作曲 トリオソナタ BWV1039 (Fl, Vn, Vc)
A.ドヴォルザーク作曲 弦楽四重奏曲 「アメリカ」より第3楽章
G.サマルテー二作曲 オルガン協奏曲 Op.9-1 (Pf, 弦楽合奏)
今回は何れも2ndパート(第2高声部)です。2ndパートはハイポジが少ないので楽に見えますが、内声と外声の切り分けが増える分、別の面での難しさがあり、また音楽的面白さもあります。今週から譜読みを始めております。

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