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ここ3週間で受講・聴講したマスタークラスや室内楽ワークショップ・レッスンの内容を忘れない内にまとめておきたいとおもいます。
1.いこま国際音楽祭マスタークラス聴講(講師)チュマチェンコ氏。ハイフェッツの弟子。アウアー、ジンバリスト、エルマンの流れを汲む。ガラミアンとは対照的。ボーイングが独特。手・指の操作が音を作ると主張する。(受講生)高校生・大学生 4名
(指導内容)
・バッハ・シチリアーナ シチリアーナは速い舞曲。バッハの舞曲で遅いのはサラバンドのみ。アルマンドも速い。ソプラノは基本E線pianoで、バスは基本G線forteで。F-Es-D-C-Bのライン。6小節のEはEsでもよい。9小節F♯はG-mollのドミナントと考えるのはロマン的解釈。現在は殆どの人がFナチュラルで弾く。既にC-mollに転調したとの解釈。
・頭は正面を向く、首・肩はフリーに・・・オイストラフの例。全ては手・指が表情を決める。手首、肘、肩などはそれに従うだけ。弓を握らずにナット部分だけをつまんで弾く練習。ヴィブラートは手首で。楽器は顎で固定せずに自由に。肩当はずし膝を屈伸しながら弾くなどの練習。
・「ポエム」 へミオラに注意 へミオラのマイスターはブラームス
・イザイ奏法:ポジションチェンジは1指を基本に。練習方法はゆっくり1指でポルタメントをかけてポジションチェンジし、徐々にテンポアップしてポルタメントを聞こえなくする。
・パガニーニのオリジナルボーイング:カプリス9番。パガニーニの意図はこうだったそうです。
・ヴィエニアフスキー:ポロネーズ、軽く、将校が閲兵を受けるように。ハイポジの半音は同じ指でシフト。スラーでも発音を強調する奏法→右手。押さえつけない
2. ベートーヴェン ピアノトリオ 「街の歌」 で受講(講師) こちら を参照4名の先生に指導頂いた。国籍・活動地域は異なれど、指導内容に共通する部分が多かったので一まとめにします。
第1楽章
m2 ベートーヴェンのスタッカートは長めに、鋭すぎず。
m6 ピアノへ渡す
m12 自然に
m37, 38 和音は重たく、ピアノへ渡す
m78 流れるように
m88 crescはpから始める
m137, 139 fpを強調する
m243 f とffの違いははっきりと
m245 3連 全ての音をしっかりと
最後 あまり遅くしない
第2楽章
m27 中間部はドラマティックに
m61 四分休符は正確に
第3楽章
変奏曲は基本的には全て同じテンポで(書かれてない限り)、又、切れ目なく。但し、曲想が変る場合は一呼吸置く。
m44,45 抑揚は音型に合わせて
m64 次のminoreへの接続を考えてdim.にすることも可能
m96 可愛らしく
m148 スタッカートは太く長めに、sfは深く弦を噛んでから発音する。
m177 ピアノへ渡す
m208 リステッソテンポ で(6/8の1拍=4/4の1拍) ・・・これは仏音楽院教授のちょと意外なコメントでした(そのような音源を聴いた事がなかったので)。
以上。 |
ワークショップ・マスタークラス
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受講・聴講したマスタークラス、プライヴェート・レッスン、ワークショップの記録です。プライヴァシー保護のためファン限定記事が多いです。
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こちら で紹介した室内楽コンサートの舞台裏を見学できます。出演者による公開リハーサル兼ワークショップです。私はコンサート出演者ではありませんが、ベートーヴェンのピアノトリオでレッスン受講させて頂きます。現在、聴講生募集中ですので、ご興味ある方は連絡くだされば詳細お知らせします。
ワークショップ・プログラム 11月4日(日)@大阪市内
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9月15日(土)〜17日(月・祝)まで 原村室内楽ワークショップ に参加してきました。私は国内外のWSに毎年2〜3回足を運びますが、原村WSは初参加です。
前日の14日に名古屋で さらささんのピアノ・リサイタル を聴き、そのまま名古屋のAさん宅に前泊させて頂きました。自宅の奈良から原村まで直接行くと車で6〜7時間かかるので助かりました。
15日(木)朝5時30分出発。もちろん朝飯前。こんなに早く出なくてはならない理由がありました。それは、今回の弦楽五重奏のメンバーが初顔合わせなのです。しかも、住所が福岡、新潟、川崎、奈良とバラバラで事前練習が一度も出来なかったので、当日の午前中、WSが始まる前に一度あわせておこうということになったのです。
朝食は駒ケ岳SAで摂りました。ここは朝早くから朝食バイキングを営業中でした。
和食・洋食・デザートもついて880円!!超お買い得でした。なかなか幸先良い出だしです。
午前9時すぎ、合宿所最寄の富士見駅に到着。川崎から列車で来た1stヴィオラのSさんをピックアップ。9時30分に合宿所の グリーンプラザホテル に到着しました。
2ndヴァイオリンのHさんは福岡からの参加で前日にチェックインしていました。2ndヴィオラのKさんも到着しリハーサル初合わせ開始。やっぱり全然合いません!!!前途多難のスタートでした。
WSの受付は正午から始まり、受講生や講師先生が続々と到着、ホテル食堂で昼食。午後一時からオリエンテーションがあり、2時過ぎからレッスン/リハーサルの開始です。
WS参加者今回の参加者は受講生22名・5グループ(弦楽四重奏X3+弦楽五重奏X2)、講師先生4名( カントゥス・カルテット )、現地スタッフ1名、計27名です。受講生は APA 所属の方が多く、中には大人になってから楽器を始めたという方も居ました。 私はAPAではなく、 ACMP 会員なのですが、講師のO先生がACMP日本支部長をされていた関係でこのWSを知りました。12名はpre-formedでグループ参加、10名は個人参加でした。課題曲は、受講生のレベル・希望を勘案し、講師陣がメンバー編成と課題曲を決め、2ヶ月前に楽譜が配られました。
スケジュール、課題曲、組み換えアンサンブル 課題曲は
ハイドン「鳥」第1楽章 私はK.516第1楽章のグループです。
ほかに「組み換えアンサンブル」という趣向を凝らしたイヴェントがあり、課題曲とは異なる組み合わせで講師先生も各パートに入る合奏なのです。モーツアルトのAdagio, Andanteから選曲されました。
モーツアルト作曲K.458 第3楽章私はK.387のグループで、チェロにはM先生が入ってくださいました。モーツアルトの緩叙楽章の1stVnは殆どソロ状態の曲が多いのですが、この曲も自由に歌うところが多く、そのコツを教えていただきました。ありがとうございました。 レッスン/リハーサルの1コマは75分。「レッスン」は講師先生が指導し、「リハーサル」は講師無しの合わせ練習です。、レッスン/リハーサルは毎日各1コマ、三日間で計6コマ、組み換えアンサンブルは各グループ1コマです。
公開リハーサル 講師先生方は国内外のオケでソリスト、コンマス、首席奏者としてご活躍中ですが、 カントゥス・クァルテット としても活動されています。その舞台裏とも言うべきリハーサル風景が公開されました。曲はドヴォルザーク作曲「二つのワルツ」。4人が対話・議論しながら共通のイメージを作り曲を仕上げていく過程が紹介されました。米国でキャリアを積まれた4人ならではの活発な議論で時には聴衆の意見として受講生から発言を求められました。この曲は私も室内合奏団で弾いたことがあるのでコメントさせて頂きました。
合宿の食事、交流会 朝昼晩三食付です。高原ペンション風の食事で地元食材を生かした上品な味付けで、私には適量に思えました。若い方は昼食の丼モノなどもガンガンお替りされてましたが。
合宿の楽しみは反省会(交流会、飲み会)。地元のサポーターの方がワイン、酒、焼酎、地元名産のチーズ、ハム、果物などを用意してくださいました。ありがとうございます。
初日夜は持ち込んだ焼酎、二日目はワインを頂きました。
30年程前に一緒に合奏したことのある方と久しぶりにお会いしたり、メールでは交流のあったACMP日本新支部長のA.Oさんと親しくお話することができました。又、講師先生方も参加され、自己紹介や音楽談義に花が咲きました。
食堂にはグランドピアノも設備され、交流会では自由合奏もありました。
U先生がコンマス、私は2ndVnトップを担当しました。管楽器はどうしたかって?オーボエ・ソロは受講生のIさんがヴァイオリンで、ファゴットソロはO先生がヴィオラで対応しました。因みにU先生がソロされる二つのコンサートも↓に紹介します。お近くの方は是非どうぞ。
(画像の右下隅をクリックすると拡大します) 朝の散歩、朝市、農場訪問合宿所のグリーンプラザホテル
週末に立つ朝市。観光客と地元の人達で溢れます。 高原野菜
二日目の午後は 八ヶ岳農場 を訪問しました。
農場の売店では、アイスクリームとソフトクリームが大人気。両方食べたツワモノも居ました。 とても涼しく、ここはもう秋です。
マスタークラス、コンサート(成果発表会)二日目にマスタークラス、最終日三日目の午後にコンサート(成果発表会)がありました。会場はホテル食堂です。マスタークラスは各グループが順番に課題曲を弾き、講師先生方が講評・指導し、受講生も意見を求められます。
コンサートプログラム
コンサート終了後、講師先生方の講評があり、沢山のお褒めと激励の言葉を頂きました。
私は、カルテットやクインテットは普段は初見演奏で楽しむことが多いのですが、一回通して弾いてオワリ、次の曲に移るという濫読状態、弾けないところは放置しがちです。今回は三日間一つの楽章にじっくりと向き合い、合奏技術と音楽造りを指導して頂きました。スケジュールがゆったりしているので、指導内容を反復消化し、また自分達で考える時間もかなり持てました。三日間で人前で弾ける一定レベルまで完成させる、まさにワークショップですね。オフ時間には盛り沢山の趣向を凝らしたイヴェントで楽しむこともできました。企画・指導下さった先生方、ご一緒下さった受講生のみなさま、運営をお手伝い下さったサポーターのみなさま、本当にありがとうございました。 その後は3日間の疲れを癒すため蓼科温泉へ向かいました。別途記事を書きます。 |
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8月23日〜26日まで 志賀高原ワークショップ に参加してきました。
自宅の奈良から志賀高原までは車で7〜8時間かかるので、いつものように、一緒に参加する名古屋のAさん宅に前泊させて頂きました。
名古屋で前泊Aさんの手料理をご馳走になり ました。
前菜はイカの姿焼き、鯛のホイル焼き トマト、茄子、ハムの冷製パスタ
旨かったです。ご馳走さま!! 志賀高原へ出発23日(木)朝7時40分、車で出発、途中2回たっぷり休憩。駒ケ岳SAでは緑のカーテンの影で舐めたソフトクリームが旨かった。志賀高原まであと170km!
正午過ぎ300km走破、志賀高原到着。高原入り口の手打ち蕎麦屋「羅臼庵」で昼食。構えは質素・昔風で、グルメにはかなり有名な店のようです。十割り蕎麦「吟醸蕎麦」を注文したら、前菜に夏野菜焼き、デザートにスイカが出ました。蕎麦は十割りには珍しく腰があって食べ応えありました。そば湯は白く濃厚な見かけの割りにはあっさりとした甘い味でした。夕食予約すれば北海道の新鮮魚介類も食べられるそうです。
蕎麦屋「羅臼庵」の入り口 店内
前菜 そば湯とデザート
ワークショップ始まる午後1時過ぎ、WSの会場/合宿所となる シャレード・イン志賀 に到着。午後2時からオリエンテーション、午後3時からWSが始まりました。三泊四日です。 今回の参加者は受講生23名、講師先生3名、計26名です。受講生内訳はVn:4、Va:1、Vc:6、Cb:6、Pf2、Bf:2、Sop:1、音大卒が7割、非音大系が3割。音域的な重心が低く、楽歴もまちまちです。課題曲は受講生のレベル・希望を勘案し、講師陣がメンバー編成と課題曲を決め、約1ヶ月前までに楽譜が配られます。今回は18曲です。
課題曲とメンバー配分表
レッスン&自主練習レッスンの1コマは1時間、一日に朝3、昼4、夜1の計8コマあり、5部屋に分かれて3先生が指導します。私の課題曲は
ベートーヴェン作曲 ピアノトリオ第4番 変ロ長調 Op.11「街の歌」 レッスン内容は、一つの課題曲を3人の先生がセッション毎に交代で指導下さいます。切り口は;曲のイメージ・様式感、フレーズのイメージ、フレーズの入り口処理・方向性・出口処理と受け渡し、縦の線の揃え、光と影、音の密度(エネルギー)、バランス、息、ダイナミクス、響き、細かなアゴーギク、終盤の盛り上げ等々。何度もダメだしがあり、あちらを立てればこちらが立たず、もぐら叩き状態になり勝ち、集中しない限りついて行けない厳しいレッスンでした。3先生方、指導の表現は違えどルーツは同じなので、迷うことなく返って理解しやすいです 。 合宿二日目8月24日(金)のレッスンスケジュール
この日は8コマ中、降り番は2コマだけで、6コマのレッスンが予定されていましたが、ピアニストのKさんが体調不良で夜のセッションがキャンセルになりました。降り番の時間帯でも復習や予習が必要になりますので、5コマ:5時間のレッスンはきつかったです。
レッスンは午後9時半頃には終了しますが、深夜まで自主練習に励む若手グループも居ました。合宿所となったホテルはスキー宿で夏はあまり宿泊客が無くほぼ毎日貸切状態で、音だしは無制限でした。
合宿の食事朝晩の食事はホテルの食堂。スキー客向けのメニューで高カロリー食です。夜は蛋白源として毎回魚、豚肉、牛肉が付いていました。楽器演奏も一日5時間レッスンだと、かなりのカロリー消費するようで、私は全ての料理を完食しました(笑)。昼は自由で弁当も頼めますが、外食する人が多かったです。
初日夕食 二日目夕食
三日目夕食 朝食は三日目だけが洋食、他は和食でした
反省会(飲み会)毎晩どこかの部屋でやってたようです。若手グループは2時頃まで飲んだ日もあったそうな。私は疲れていたため三日目だけ参加しました。後は部屋呑みでした。
朝の散歩風景私は朝の散歩は旅行中でも欠かしません。高原の朝の空気は爽やかです。気温は20度前後、秋の虫が鳴いています。合宿所シャレードイン スキーリフトよりシャレードインを臨む
ホテル近くの蓮池 蓮
地元大蛇祭りアトラクションは地元の大蛇祭。三日目(土)夜は観光客向けのバーベキュー大会、花火大会。四日目午前は大蛇行列、ミス志賀候補の行進があり、空き時間に見に行きました。花火
大蛇行列 ミス志賀候補お披露目行進
コンサート(成果発表会)三日目と四日目の2回に分けて、受講生により全ての課題曲が演奏されました。会場はシャレード・インのラウンジです。私は三日目のコンサートでべートーヴェンとヘンデル、四日目にシューベルトを弾きました。
三日目プログラム 四日目プログラム
ラウンジからはスキー場が見えます ヴィラロボスはSopが入ります
シューベルト・ピアノトリオ チェロ五重奏
コンサートが終わると講師先生方の周りを受講生が取り囲んで講評を聞きます。プロやプロを目指す受講生への講評はとても厳しいのですが、私のような趣味で弾く者に対してはとても寛容で、褒めるところを探してまで励まして下さいます(笑)。
S先生「右手(弓遣い)が安定してきた。音程も良い。楽器が揺れるような大きなヴィブラートの癖が取れてコントロールができるようになったね。シューベルトはゲネプロの方が良かったが、本番はだんだん持ち直してきたね。」 また、受講生の皆さんからもFBなどでお褒めの言葉を頂きました。
A.Mさん「シューベルト素晴らしい曲ですね♪次回は是非一緒にお願いいたします♡秘かにjack夫妻のファンです♪♪」 このワークショップを通じて「イメージを持つ」ということの大切さを実感しました。様式、フレーズ、ダイナミクス、音程などすべてに対してです。練習はイメージと現実とのギャップを埋める事なのですね。ギャップを埋めるために技術(Basics)を磨くということです。
ご指導下さった先生方、ご一緒下さった受講生のみなさま、運営をお手伝い下さったサポーターのみなさま、本当にありがとうございました。
打ち上げ?ワークショップは最終日のコンサートが正午頃に終了し、即解散となりました。東京方面からの参加者が多く、移動手段も車、バス、電車と皆さん違うので全員による打ち上げはありません。 私は奥志賀まで足を延ばし、 グランフェニックス奥志賀 でランチ。その後は4日間の疲れを癒すため下諏訪温泉へ向かいました。別途記事を書きます。 |



