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先週末は所属室内合奏団有志が集まり、京都東山にある 施設 で室内楽合宿を楽しみました。参加者は8名。複数の楽器を弾くマルチプレイヤーが多く、ヴァイオリン:6名 ヴィオラ:3名 チェロ:2名 クラリネット:1名、と延べ12名が交互に室内楽の名曲を次から次とリレー形式で演奏しました。アルコールは自己責任で演奏に差し支えない程度ならOKです。
土曜日のお昼前に集合。
まずは昼食。主菜は鱧天うどん。京都らしく薄味のだしで旨かった。
合奏は1時からスタートしました。
1曲目 モーツァルト作曲 弦楽五重奏曲 ハ短調 K.406テーブルにはアルコールやつまみが並びますが、しばしお預け。しかし、2曲目辺りから喉が渇き、早くもワインのコルクが抜かれました。誰が何を演奏するかは特に決めておらず、成り行き次第の初見演奏です。非番時はワインで喉を潤しながらの雑談や、演奏に野次(失礼!賛辞)を飛ばしたりで、時間の経つのは早いです。この施設はフリーのWiFiが使えますので、持ち込んだノートPCでネットサーフィンOKでした。
2曲目 モーツァルト作曲 クラリネット五重奏曲 イ長調 K.5813曲目 モーツァルト作曲 弦楽四重奏曲 イ長調 K.4644曲目 ベートーヴェン作曲 弦楽四重奏曲 へ長調 Op.18-1演奏にかなり熱が篭って、また、アルコールもかなり回って来たので、ここらで散歩休憩をとることに。
施設内には茶室、能楽堂があります。
そして隣は曼殊院です。
施設に戻り、合奏再開
5曲目 ブラームス作曲 弦楽六重奏曲 変ロ長調 Op.18午後6時夕食休憩 (↓このあとに揚げたての天ぷらが出てきました)
7時すぎから、合奏再開。
6曲目 ブラームス作曲 クラリネット五重奏曲 ロ短調 Op.1157曲目 モーツアルト作曲 弦楽五重奏曲 ハ長調 K.5158曲目 ウエーバー作曲 クラリネット五重奏曲 変ロ長調 Op.349曲目 シューベルト作曲 弦楽五重奏曲 ハ長調 D.956午後10時以降は音だし禁止。残念ながら、第1楽章だけで強制終了!
そして場所を宿舎に移して日付が変わるまで本格的反省会でした(笑)。
翌日は京都散策の予定でしたが、私は所用のため朝6時に宿を後にしました。久しぶりに室内楽を堪能しました。 |
カルテット・クインテット
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弦楽四重奏、五重奏などの譜読み・練習記録です。
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3月2日(金)午後7時半。先週はJimがJudyのリコーダワークショップに同伴しカリフォルニァへ旅行のためセッションがキャンセル、先々週はDianeが旅行のためMarilynが代役だったので、3週間ぶりの定例メンバーでのセッションとなりました。
例によってハイドンから。Jimが譜面台に用意したペーターズ版全集、今日は第1巻です。Dianeの選曲は:
ハイドン作曲 弦楽四重奏第65番 Op.64-3 Hb.Ⅲ.67 変ロ長調1stVn: Jim. 2nd Vn: jack, Va: Diane, Vc: naoko
この曲はニックネームは付けられていないが、第3楽章メヌエットはちょとトリッキーでひっかけがあるなど、ハイドンらしいウイットに富んだ曲です。因みにハイドンの弦楽四重奏は第1番〜第83番まで付けられている番号のほかにほーボーケンによる分類番号Ⅲ類として作曲順に付した番号、さらには初版の出版社が付した作品番号(Op.)等があり、実にややこしい。その中でよく演奏される曲には「ひばり」や「皇帝」などのニックネームが付けられています。83曲のうち、最近の研究で偽作とされるOp.3や欠番を除くと実際にハイドンが作曲したのは68曲というのが定説らしいです。
2曲目は私のリクエストで:
ベートーヴェン作曲 弦楽四重奏曲第3番 Op.18-3 ニ長調1stVn: jack. 2nd Vn: Jim, Va: Diane, Vc: naoko
ベートーヴェンのOp.18 6曲の中で1,4,5,6はよく弾くのですが、2,3は技巧的に難易度が高く、これまで避けて通ってきました。そこで 前回 は第2番に挑戦、今回は第3番を事前練習してきました。3番目という番号にも拘らずベートーヴェンが最初に作曲した弦楽四重奏だそうです。第1楽章は若いベートーヴェンらしいのびやかな主題ではじまります。難しいのは第4楽章です。ハイドンのトリックを踏襲したような楽章で、楽譜なしで聞くと弱起(アウフタクト)で始まるということが分からないかもしれません。かなりチャレンジングなテンポで始めましたが、無事止ることなく完奏し、Dianeから"Good job!"の声。
↑ バリリの演奏です。今でも名演奏のひとつです。
休憩カリフォルニアのワークショップへは往復片道二日半かけての列車旅行。空路なら半日で着きますが、Jimが飛行機嫌いなので。
モントレー水族館、サンノゼ州立大のベートーヴェン博物館見学の話もありあっというまに時間がたちました。
今回のアメリカ滞在最後となる曲はnaokoの選曲で:
モーツァルト作曲 弦楽四重奏曲 ハ長調 K.465 「不協和音」1stVn: Jim. 2nd Vn: jack, Va: Diane, Vc: naoko
第1楽章アダージョに不協和音を使っていることから「不協和音」のニックネームで知られています。うっかりしてると落ちてしまい、2度と這い上がれません。第4楽章はアレグロ、Jimはいつもはマ・ノン・トロッポを好むのですが、何故か速めのテンポでした。先のベートーヴェンの終楽章を私が速いテンポで弾いたのに刺激されたのかもしれません(笑)。以前ベニントンのワークショップで徹底的に練習したそうで、年齢を感じさせない軽快なアレグロでした。
今回の滞米約2ヶ月で「Jim宅カルテット」は6回で下記20曲を弾きました。TGIFの集まりは8回可能でしたが、Jimの旅行と指の怪我で2回欠けました。またDianeが旅行の時は、代役にMarilyneが2回来てくれました。
☆ ハイドン作曲 今年は日本での活動が忙しく、米国には来れない可能性が高いです。来年の再会を約してお別れしました。 |
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2月19日(日)午後1時半、Jim宅でカルテットです。定例メンバーのDianeがまたまた旅行で不在のためMarilynがヴィオラで参加してくれました。
指慣らし用にハイドン弦楽四重奏全集の第2巻が譜面台に載せてあります。Jimは2ndVnの席に既に自分の楽器を置いていました。どうやら私が1stVnの番のようです。私の選曲は「皇帝」です。一度きちっと弾きたかったのでちょっと家で練習してきました。
ハイドン作曲 弦楽四重奏第77番Op.76 Hb.Ⅲ.77 ハ長調「皇帝」1stVn: jack. 2nd Vn: Jim, Va: Marilyn, Vc: naoko
第1楽章ではスケール、分散和音が凄く高いハイポジで出てくるので私のレベルで初見弾きは無理です。
Bの2小節目で第6ポジションに上がりずっとそこにrestez(stay)し、Cの前で7ポジにあがる必要があります。
high_Cを含むこのパッセージは第9ポジションです。
こういう音型はガラミアン教本の最初に出てくる1posi scaleを10ポジまできちっとやっていればOKなのですが。
第2楽章は有名な「皇帝」のテーマによる変奏曲です。へマン著「弦楽器のイントネーション」p.56にも引用されています。ここは1stVnは旋律的イントネーション(ピタゴラス音律)で弾き、2ndVn,Va,Vcは和音的イントネーション(純正律)で弾きます。実践ではこれが自然に出来ないといけません。詳細は こちら
2曲目はJimが珍しく注文つけました。最近Jimも予習しているみたいです(笑)
ドヴォルザーク作曲 弦楽四重奏第13番 ト長調 Op.1061stVn: Jim. 2nd Vn: jack, Va: Marilyn, Vc: naoko
有名な第12番「アメリカ」の次にアメリカから帰国後作曲された晩年の大作。Jimによると第13番Op.106が彼の最後の室内楽作品。ただし第14番Op.105は完成が遅れたため作品番号が逆転しているそうです。Jimは今年6月にNY州で開催されるマンハッタン弦楽四重奏団による マスタークラス で弾く予定だそうです。彼は私より10歳ほど年上、励みになります。
休憩Judyがケーキを焼いてくれました。庭の観葉植物の茎を使ったそうです。葉は毒性があってたべられないそうです。Judyお祖国ポーランドの家庭料理だそうです。植物の名前は忘れました。
来週、Judyはカリフォルニアでリコーダのワークショップがあり、Jimは付き添い(笑)で同行します。楽譜を沢山持っていってヴァイオリンを練習するそうです。Jimは飛行機が苦手で、ポートランドから2日半かけて鉄道で旅行。私なら車で途中一泊していくと思うのですが、鉄道はちょっと信じられません。それで来週のセッションはお休みとなりました。
Marilynは 以前紹介した ように元ハリウッドのスタジオミュージシャン(サウンドトラック、CD対応のフリーの演奏家)でヴァイオリン、ヴィオラ両方弾きます。リタイア後、ロスから故郷ポートランドへ戻って室内楽やオケを楽しんでいます。Jimは我々のグループ以外に二つカルテットのセッションを持っていて、Marilynは別のグループに入っているようです。この世界は長く話題が豊富です。
Marilyn「最近、私のカルテット仲間になった新人が、私がロスで仕事をしていたことを聞いて、『僕も子供の頃ロスでヴァイオリン習ってました。Marilyn Bxxx知ってますか』って聞くのよ。それが私だったってわけ。彼もいまや40過ぎ、私は70過ぎ(笑)。お互い歳はとりたくないわね。」 今日は日曜日で夕刻からそれぞれ予定が入っているので、最後に短い曲を弾くことになりました。
シューベルト作曲 弦楽四重奏第12番 ハ短調 D7031stVn: Jim. 2nd Vn: jack, Va: Marilyn, Vc: naoko
シューベルトは長大な曲が多いのですが、この曲は第1楽章しかないので"Quartett_Satz"「四重奏断章」とも呼ばれています。シューベルトらしい一度は聞いたことのある曲だと思います。
来週はJimが旅行のためカルテットはお休み、今回の滞米では3月に入ってもう一回チャンスがあると思います。 |
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2月12日(日)午後7時半。先週はJimの左手3指負傷のためキャンセルになりましたが、負傷も完治しDianeが旅行から戻って来たので久しぶりの定例メンバーでのセッションとなりました。
例によってハイドンから。Jimがペーターズ版全集の第3巻を既に譜面台に用意しています。いつもはDianeが選曲するのですが、今日は珍しくJimがこれをやろうと言い出しました。
ハイドン作曲 弦楽四重奏曲第26番 Op.17-2 Hb.Ⅲ.26 へ長調1stVn: Jim. 2nd Vn: jack, Va: Diane, Vc: naoko
ハイドンは弦楽四重奏を80曲以上作曲しましたが、初期のOp.1〜3の18曲はまだ弦楽四重奏としてのスタイルが完成されておらず、ヴァイオリンの旋律がメインでそれにヴィオラとチェロの単純な伴奏といった多楽章喜遊曲風のものが多いです。それから16年後の1771年に作曲されたOp.17あたりからハイドンらしい弦楽四重奏のスタイルが確立されました。この曲も1stヴァイオリンは協奏曲並の技巧が要求され、他のパートにも同じフレーズが回ってきますので油断はできませんし、ハイドン特有のジョークもあり、きちっとカウントしていないと落ちることすらあります。
Jimは事前に復習していたようで完璧でした。他の皆は初見でしたが、Jimが旨くリードしてくれてほぼノンストップで通りました。
次に1st, 2nd交代して私のリクエストは
ベートーヴェン作曲 弦楽四重奏曲第2番 Op.18-2 ト長調1stVn: jack. 2nd Vn: Jim, Va: Diane, Vc: naoko
ベートーヴェン初期の6曲の中の第2番です。私はまだ一度もこの曲を弾いたことがなかったので、家で事前練習して来ました。予習には例のごとく ハイテク小道具 を使いました。 6曲の中で一番難しいと思いました。
←こんな曲です。
wikiによると、第1楽章の冒頭第1主題が挨拶をするような感じであることから『挨拶』というあだ名があるそうですが、そのようでもあり、そのようでもなし(笑)。
無事完奏し休憩に入ろうとすると、
Jimも暇があれば復習と新曲挑戦に余念がないようです。
休憩Judyは先週フロリダで同窓会があり、ちょうど戻ってきたところ。私の好物のチーズケーキを焼いてくれました。そしてよくみるとケーキの上に載せたイチゴがハート型に切ってあります。「ヴァレンタインンのお祝いよ」ということでした。ありがとうございます。
Dianeもジャマイカからの旅行から戻ったところ。10日間の探鳥ツアーだったそうです。現地人のガイドが島固有の種を中心に探鳥スポットを案内するという垂涎のツアー。Dianeは写真は撮らずリストにチェックを入れていくだけとのこと。勿体無いようですが、そのような楽しみ方もあったのだと変なところで感心しました。
3曲目はDianeの選曲で
シューベルト作曲 弦楽四重奏曲 イ短調 「ロザムンデ」 D8041stVn: Jim. 2nd Vn: jack, Va: Diane, Vc: naoko
おなじみの曲で楽しめました。
時計は10時をまわり、お開きとなりました。次週はDianeがまたもや旅行!Jimが代役を探してくれることになりました。
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1月28日(土)午後1時半Jim宅。前回に引き続きヴィオラのDianeが旅行中のため、Marilynが来てくれました。
ハイドン弦楽四重奏曲集第2巻が譜面台に乗っています。80曲を超えるハイドン弦楽四重奏の中でも良く演奏される有名曲ばかりが集められている巻です。私は比較的弾きやすい「鳥」を選びました。
ハイドン作曲 弦楽四重奏曲第39番ハ長調『鳥』 Hob.III.391stVn: jack, 2ndVn: Jim, Va: Marilyne, Vc: naoko
2曲目はJimの選曲で
シューベルト作曲 弦楽四重奏曲第10番 変ホ長調 D87 作品125-11stVn: Jim, 2ndVn: jack, Va: Marilyne, Vc: naoko
休憩Judyはちゃんとスナックは用意してくれています。ぶどう、クッキー、ヴェジ・クラッカー。昼なのでワインは辞退して、発泡水で喉を潤します。
昨日1月27日はモーツアルトの誕生日でクラシックFM局では一日中モーツアルトを流していました。先日Jimがプレゼントしてくれた アリアーガ (Arriaga)が話題に上りました。
アリアーガはスペインの作曲家で作風がモーツアルトに似ており、20歳で夭折したことから、スペインのモーツアルトの異名を取っています。
← こんな感じです。
凄い人が居たもんですね。USCはその伝統を受け継いで米国超一流の音楽学部を持つ総合大学となりました。
3曲目は私の選曲。Marilyneに敬意を表して
ドヴォルザーク作曲 弦楽四重奏曲第12番 ヘ長調 作品96、B.179 『アメリカ』1stVn: jack, 2ndVn: Jim, Va: Marilyne, Vc: naoko
丁度1年前日本で所属する室内合奏団の定演で弾きました。良く覚えていました。メモリーをリフレッシュした感じです。
今回Jimが新しいパート譜を出してきました。それはベーレンライター(BA)の原典版です。楽譜は自筆譜をもとに出版社が数多くの校正を経て出版しますが、どうしても誤植が残ります。原典版は過去の出版譜、資料等を比較検討の上、校訂したもので最も信頼できる版です。 以前から疑問に思っていた箇所 の答えが見つかりました。昨年の合奏団定演で弾いた時は指揮者やメンバーの所有する楽譜が全てSimrock版だったこともあって楽譜通りに弾いたのですが、やはり弾きにくかった記憶があります。
昔からあるSimrock版(海賊版もこれのコピーです) 最近改訂されたベーレンライター(BA)原典版
疑問は第1楽章 練習番号7の小節 1st. Vn パートのこの部分です。
Simrock版 8分休符+16分休符 BA版 16分休符が消され、8分休符のみ
Simrock版では8分休符の後に16分休符をがあり、次の旋律のリズムがシンコペーションになっています。これはとても弾きにくく、私の聴いた限りではこのように演奏した例はありません。今回のBA原典版ではこの16分音符が消され(スペースはそのまま残り不自然な形になっています)、次の八分音符に付点が付けられ(写真ではわかりにくいですが)、リズムが他の部分と統一されています。これでやっとすっきりしました。
もう一箇所チェロパートにもありました。これはnaokoが見つけました。
第2楽章 17小節 Vcパート
Simrock版 ミ・ド・ラ BA版 レ・ド・ラ
第2楽章はまず1stVnが主題をうたい、チェロがそれを繰り返すのですが、Simrock版は最後の三連のところがヴァイオリンと少し違えてありミ・ド・ラとなってます。BA版はヴァイオリンと同じレ・ド・ラに修正してありました。他にもあるかも知れないので、このBA原典版(BA8302)は買っておくべきと思いました。
さて、まだ少し時間があるので、リーディング・セッションに戻ります。4曲目は先ほど話題の曲
アリアーガ作曲 弦楽四重奏曲第2番 イ長調1stVn: Jim, 2ndVn: jack, Va: Marilyne, Vc: naoko
Jim「皆さんこの曲は初めてだと思うけど、初見弾きなかなか良かったよ」 午後4時過ぎに散会。来週はDianeが戻ってくる予定です。 |





