Beautiful Stranger

韓国で日本語を専攻しています〜よろしくお願いします!

本の話

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吉本ばななは韓国でも有名だったので、結構前から名前は聞いていた。
だけど、何故か読む気にならなかった。
みんなにすごく進められたりしていたけど、
変に反発しあえて読まないようにしていた気がする。
(これじゃ思いっきり子供じゃん!)


初めて彼女の作品を読んだのは、試験の準備をしていた2002年のこと。
長文の読解の練習に、いつもなら記事や論説を使っていたが、その日はなんと小説。
うれしくなってすごく頑張って読んでいった。


「春休みに入ってすぐ、私は走り始めた。」という文章で始まったその話を
最初は大変な状況から抜け出すため頑張ってる主人公の話、だと思っていた。
だけど話はだんだん暗くなり、やがてこんな文章が目に入ってきた。


「彼が死んだからも私はそこが好きだった。」


ええっ?!


今までの彼女の努力が愛する人の死から抜け出すためで。
自分自身に考える時間すら与えないため頑張る彼女を見て、
なんか切なくなりそのページをもう一回読んで、作家の名と小説のタイトルに下線をひいた。


吉本ばなな、ムーンライト・シャドウ。


1988年に発刊された本に載ってあるこの話をちゃんと読んだのは2003年の夏だった。
友達に連れられて寄った古本屋で『キッチン』を発見し、
昔進めていた友達を思い出して目次を見たら、あの話が載っていた。
「ムーンライト・シャドウ」
読解の時間を思い出した。
本を抱えて家に帰り、一気に読み、泣いた。


大学卒業の時書いたものだし、他の吉本さんの小説より、幼いかもしれない。
でも若かったからこそ心が動かされるのだと思う。
素直で、ストレートに感情が流れてくる感じだった。
大事な物を失った時そのものと一緒に自分のどこかも一緒に死んでしまうけど。
それでも生きていくしかないのだとさつきも柊もうららも、読んでいる私も分かっている。
だから頑張る。努力する。支えあって前に進む。
まったく、うららが言ったとおりだから。


「今が一番つらいんだよ。死ぬよりつらいかもね。
でも、これ以上のつらさは多分無いんだよ。
その人の限界は変わらないからよ。
今と同じことが襲ってくることはあるかもしれないけど、
本人さえしっかりしてれば生涯、ない。
そういう、しくみだから。」


どんなにつらくても、死ぬほどつらくてもいつかは良くなると。
このようなつらいことはもうないと。
そう信じて前に進む力をくれる小説。
だから弱くなった時、本を取り出してこの「ムーンライト・シャドウ」をよむ。
夜を過ぎてやってくる明け方のようなこの話を。

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