『矛盾』。
受け止め方がとても難しい言葉だと思います。 多くの場面で「言ってることと、やってることが『矛盾』してるんだよ!バカヤロー!」って遣われますよね? もちろんそれは正当な使い方だと。 侵入角度を変えますね。 『俺達にボールを持たせたら最強だぜ。なぜなら相手にボールを触られることなく、相手ゴールに運び入れることができるからさ。』 という、AとBの2チーム。 逆に、『俺達が守備をしたら最強だぜ。なぜなら相手に絶対にゴールさせないことができるからさ。』 という、CとDの2チーム。 ここでは、考え方でいう2チームではなく、4チームが必要です。 この4チームでリーグ戦を行ったらどのような結果になるでしょう? さて、検証してみましょう。 【A vs B】 キックオフにアドバンテージがあって、得点後に相手キックオフがある。 終了ホイッスルのタイミングで勝敗が着くかもしれないけど、同点引き分けの可能性も高い。 【C vs D】 互いに失点しないから「0-0」で同点引き分け。 【A vs C】【B vs D】 (【A vs D】【B vs C】も同じこと) これはもう『矛盾』ってやつ。 このように考えるとリーグ戦では、勝ち点の重要性の意味では、終了ホイッスルのタイミングによっては、オフェンス重視のABが有利な気もする。 では次はリーグ戦ではなく、トーナメントで検証してみましょう。 矛盾が発生する時点で検証しようもありませんが、CDが無失点に抑えられたならPK戦に持ち込める可能性があります。 しかしABがCD相手にも得点できたなら、ABが勝利します。 このように考えるとトーナメント戦でも、オフェンス重視のABの方が有利な気もします。 でもこれは完全なる極論で、ここで自分が言いたいのは、どっちを目指すとか、そういう話ではないです。 目指すのは『矛盾』です。 ABとCDの両方を持てば、勝てる確率は上がり、負けることもない。 『そんなことは分かってる。だけど育成年代では!』という指導者の方もたくさんみえると思いますが…。 年齢を重ねる毎に、習慣が癖になり(曲になりかな?)ユース年代になった頃には…それはなかなか抜けないです。 頭が器用な選手は良いんですけどね…。 20代後半〜30代の人に、『ここまで来たら、あの人の性格はもう変わらんよね…』ってことと同じです。 何かしら強制的な力が働いた時は別ですけど…。 世代設定は違いますけど、プレーの癖で言うならそういう年代です。 思考力や判断力を司る前頭葉が、一般的に最も発育すると言われる5才が本当だとするなら尚更のこと。 攻守両面において初めから教えていくべきだと考えます。 サッカーというスポーツの本質を考えた時に、『「攻」と「守」のどちらが大事?』とか、その議論をすることさえバカ馬鹿しいと…。 自分はそう考えます。 『俺はこっちの方が好きだ』とか、もちろんそういうのはあると思うけど、だからと言って「俺にはあっちは必要ない」とはならない。 指導者が、そうさせてはいけない。 と、個人的にそう思います。 |
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