お道具箱日記

アシスティブテクノロジー・AAC・AIMについての情報を提供します。今年は支援技術6年(2012年が元年と私が勝手に決めました。

全体表示

[ リスト ]

 みなさん、表題のTouch を Reasonable に変えたものはよくご存知だと思います。

 ここ数年、支援教育関連の講演では、演題にReasonable Accommodationsが入ったものが多く、支援教育では流行り言葉になっています。

 さて、Reasonable Accommodations意味がわかった人も多いのではないですか? 

 そうです”合理的配慮”ですね。

 それでは、タッチ調整(配慮)とは一体どんなものなのでしょうか。ちょっと想像がつきませんね。

 ところで、日本時間の昨日から、Appleのワールドワイドデベロッパカンファレンス世界開発者会議、以下WWDC)が、カルフォルニア州クパティーノで開かれました。

 この会議は、あくまでもAppleのアプリを開発者のための会議なのですが、次のバージョンのiOSなどで、どのような新しい機能が搭載されるかが発表されるということで、Appleファンにとっても、私たちiPadなどを障がいのある子どもたちに利用しているものにとっても、興味深いものです。

 WWDCの基調講演については、一般に公開されていることを知っていたのですが、他の開発者向けセッションなどの動画も公開されているということは知りませんでした。

 例年基調講演では、iOSのアクセシビリティについての言及やヒントなる語句がプレゼンに表示されたりするのですが、今回はそういったものはなかったようです。

 ところが、今日の未明(現地時間 9日9時)にアクセシビリティのセッションがあり、その動画がなんと本日公開されたのです。

 動画の内容の大部分は、もちろんアクセシブルなアプリを開発するためには、どのようにプログラミングしたらよいかといったものですが、一部iOS9のアクセシビリティの新機能の紹介があったのです。

 この新機能の一つが、今回紹介するTouch Accommodationsです。私は、この機能は、iOSのアクセシビリティにとって非常に大きな進展で、今までiPadやiPhoneをうまく使えなかった上肢に障がいがある人や、手指の巧緻性に困難がある多くの子どもたちに役立つと思います。

 
 またパーキンソン病などの高齢の方や、さらに障がいや病気といった人でないかたにも役立つかたがいるのではないかとも思っています。
 
  それでは、どんな機能かを以下のページの動画の4分28秒ぐらいから見てください。
 もちろん英語ですが、iPhoneのスクリーンキャストなどで、どんな機能かはわかるかと思います。

iOS Accessibility WWDC2015

上記のiOSアクセシビリティの動画ですが、iOSのデバイスまはたMacで見てください。
 Windowsの場合は、一旦動画をダウンロードする必要があります。
 Androidでは見ることはできません。 
 
 プレゼンターのIan Fishが、Touch Accommodationsの中で、最初にオンにした機能(Hold Duration 保持継続時間)は、タッチしている時間の閾値を決めるものです。この動画では2.0秒を設定しています。
 すなわち2.0秒以上画面を押し続けたら、それがタッチとして認識されるということです。

 この機能をオンにして、iPhoneの画面をタッチすると、タッチした位置にタイマーが表示されます。タップし続けて、このタイマーが一周するとタッチと認識されます。

 このタイマーのアニメーション、いいですね! 指が太い人は指に隠れて見えないのではと、突込みが入るかもしれませんが、まさに”視覚支援”ですね。

 
 つぎは、 Use Final Touch Location(タッチ終了位置を使用)にチェックを入れています。

 これは、タッチしている最中に指が動いた場合、指を離したとき丁度指の下にあるものが、アクティベート(動画の場合は、アプリが立ち上がる)されるという機能です。
 このメニューの上にある Use Initial Touch Location(タッチ開始位置を使用)はその逆で、指が動いても最初にタッチしたものが、アクティベートします。

 またメニューの Ignore Repeat(繰り返しを無視)は、ある一定時間内に何度もタッチしても、1度のタッチとしてしか認識しないというものです。

 上肢に障がいがある子どもたちにとって、タッチパネルが使いにくいという問題は、iPadが日本で初めて発売され支援教育に用いられたときから、肢体不自由関係の研究者や先生方から提起されていました。

 その後、スイッチコントロールの機能がiPadなどに実装されても、認知や手指の巧緻性の問題などで、その機能を実際に用いることができるお子さんは、支援学校において少数しかいないという状態でした。

 今回のTouch Accommodationsで、まさに”配慮”できるお子さんも増えるかと思います。

 先生がたの中には、やっとAppleがタッチパネルの使いにくさに、対応してくれたのかと思っている方も多いかと思います。

 でも、私はこの動画を見て、”ブラボー”という言葉を、このIan FishをはじめとしたAppleのアクセシビリティチームに贈りたいと思います。

 ここには詳しく書けないですが、さらにiOS9ではAppleからのレシピ(一連のジェスチャを、1回だけスイッチを押すことで実行できるマクロ)というプレゼントがあります。

 それは、PMLD(profound and multiple learning disabilities)などの子どもたちを対象に、iPadなどの支援技術を利用していた世界各地の方々が待ち望んでいたものです。

 私は、iOS9がリリースされる今年の秋が待ち遠しいです。

Apple ブラボー!

追記・一部表記変更(9/17日 iOS9リリースされた日
タッチ調製は、実際にiOS9のiPadなどで試しながら、英語ですがつぎの動画を見るとわかりやすいかと思います。

Touch Accommodations in iOS 9 Luis Perez





閉じる コメント(1)

顔アイコン

上記のiOSアクセシビリティの動画ですが、iOSのデバイスまはたMacで見てください。
Windowsの場合は、一旦ダウンロードする必要があります。
Androidでは見ることはできません。

2015/6/12(金) 午後 6:58 情報支援のお道具箱 返信する

コメント投稿

顔アイコン

顔アイコン・表示画像の選択

名前パスワードブログ
絵文字
×
  • オリジナル
  • SoftBank1
  • SoftBank2
  • SoftBank3
  • SoftBank4
  • docomo1
  • docomo2
  • au1
  • au2
  • au3
  • au4
投稿

.


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事