お道具箱日記

アシスティブテクノロジー・AAC・AIMについての情報を提供します。今年は支援技術6年(2012年が元年と私が勝手に決めました。

日記

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はじめに

 電子書籍は、デジタル教科書という形で学校現場にもだんだんと入ってきています。

 これらのデジタル教科書の多くは、EPUBという国際標準のファイル形式でできています。EPUBはDAISYのアクセシビリティを引き継いでいるため、障がいのある子どもたちにも、アクセシブルなデジタル教科書や教材を作ることが可能です。

 そういったアクシブルなものにする場合に、音声による読み上げの機能が有効である必要があります。

 読み上げ機能を実現する方法として、2つの方法があります。一つは音声合成ソフトを使う方法で、もう一つは人の声で朗読し録音する方法です。

 人の声を録音して作った例としては、青空朗読が有名です。しかしこのような電子書籍は、まだまだ数少ないのが現状です。

 そこで、iOSで朗読付きの電子書籍を作るアプリと、それを表示・再生アプリやソフトをご紹介しようと思います。

 まず、開発した作成アプリを紹介して、そのあと、出来上がった電子書籍を、表示再生するiBooksなどの主に無料のアプリを紹介します。

イメージ 11


※「かたりべ。」で作った朗読付きの電子書籍をiOSのiBooksで表示再生している様子

電子書籍作成ツール「かたりべ。」

 朗読付き電子書籍作成ツール「かたりべ。」は、iPadやiPhoneで動くアプリです。イメージ 1

 iPhoneやiPadを操作できる方なら、それらの特徴を生かして誰でもが短時間に容易く朗読付き電子書籍(※)を作ることができます。

 手作りの朗読付きの本や絵本の作成ツールとして、あるいは小学校などでの英語教材作成などにもお役にたてばと思っています。

 つくられた電子書籍は、iPadやiPhoneだけでなく、WindowsやAndroidでも表示・再生できます。

 作成方法は、このアプリの最初の画面の左下にある アイコンをタップしてください。詳しい使い方が表示されます。

※EPUB3 Media Overlays
 電子書籍の世界標準規格であるEPUB3で、音声に合わせて読み上げている部分がハイライトする機能。
  ただし「かたりべ。」の場合、iBooksにおいてはJavascriptを用いて、読み上げハイライトを実装しています。また作成されたEPUBはリフローです。今のところ、画像のalt属性はつけれません。縦書きについてはテストバージョンです。

iBooks

イメージ 9

無料 iOS/Mac
 全てのiPhone/iPadに入っています。操作方法は少し違いますが、MacのiBooksでも表示・再生できます。
 縦書きの場合自動的にページをめくることができません。ページをめくる場合は、ページ番号が表示されている部分でフリックしてください。
 文章の途中のフレーズをタップしても、そのフレーズから読み上げない場合があります。
 背景色の変更には対応していません。


ChromeのアプリReadium

イメージ 10

無料 Windows/Mac 
 WebブラウザChrome用のWebアプリです。WebブラウザChromeをインストールしてから、ChromeウェアブストアからReadiumをダウロードしてください。
縦書き表示も可能です。


Adobe Digital Editions

 
イメージ 2

無料 iOS/Windows/Mac/Android対応 日本語化されています。
 縦書き表示可能です。
 フォントサイズや読み上げの速さ変更可、検索(日本語に未対応のようだ)・ノート(メモ)・しおり機能あります。
 OSの違いによって表示や動作が違います。
 背景色などの変更に対応しています。


いーリーダー

イメージ 3

有料 iPadのみ対応 
 日本語 「かたりべ。」の現在のバージョンでは、縦書きで文が一部表示枠からはみ出ます。
 文字の大きさだけでなく、文字色・背景色やハイライトの色、あるいは読み上げの速さを変更できます。


イメージ 4

  上記の無料版 再生時間は2分間。





楽天Kobo

イメージ 5

無料 iOS/Windows/Mac/Android対応 日本語。
 楽天Koboにユーザー登録する必要があります。
 縦書き表示可能、ただし「かたりべ。」の現在のバージョンでは、縦書きで文が一部表示枠からはみ出ます。
 フォントやフォントサイズ変更可、背景色などの変更に対応しているが、夜間モードの場合、ハイライトの文字色が変化しません。

Menestrello

イメージ 6

無料 iOS/Android対応 英語 
 縦書き不可 英語のアプリですが日本語EPUB表示可能
 フォントサイズ変更可、文字色・背景色やハイライトの色変更可、朗読のバックグラウンド再生に対応(デバイスがロック状態でも再生する)


Cloudshelf Reader

イメージ 7

無料 iPhone/iPad対応 英語 
 英語のアプリですが日本語EPUB表示可能。
 フォントサイズ変更可、検索・書き込み・ノート・しおり機能あります。
 ”「かたりべ。」”の現在のバージョンでは、背景色などを変更するテーマ(THEME)に対応していません。


Gitden Reader

イメージ 8

無料 iOS/Android対応 英語 
 英語のアプリですが日本語EPUB表示可能。
 フォントサイズ・行間変更可、朗読のバックグラウンド再生に対応(デバイスがロック状態でも再生する)してウマス。
 iOSの合成音声でも読み上げ可能で、ルビがあれば本文ではなくルビを読み上げます。
 メモ・検索・しおり機能あります。

Himawari Reader

 無料 Android対応 日本語 広告あり 有料の広告なしバージョンあります。
 「かたりべ。」で作った電子書籍の表示・再生は確認していません。 

まとめ

 上記のように朗読付きの電子書籍を表示・再生できるのは、iOSだけでなくWindowsやAndroidなど様々なプラットフォームで可能になっています。

 今回、「かたりべ。」がリリースされたことによって、iPadやiPhoneがあれば、誰もが朗読付きの電子書籍をつくることができる環境になりました。

 いつも忙し親御さんが、小さな子どもさんに自分の声で朗読した電子絵本の作成したり、先生方が、児童生徒のための読書用の学習教材、あるいは語学の教材の作成に是非お使いください。

※「かたりべ。」で作った電子書籍の表示・再生の確認は、iOS/Macのアプリ、およびWindows上でのReadiumのみ行いました。



 日本時間6月6日早朝からカリフォルニア州サンノゼで、アップルの世界開発者会議が開催されています。

 新しいiPad ProやiMac Proなどが発表され、iOSの新しい機能など日本のサイトでも大々的に取り上げてられていますが、残念ながら今回もアクセシビリティについて日本ではあまり取り上げられていません。

 また、WWDCの最初に行われるキーノートで例年新しいアクセシビリティの機能について、ティム・クックが取り上げることが多いのですが、今回はまったくなかったようです。

 でもアクセシビリティを重視しているアップルが、iOSのアクセシビリティに関して、まったく新しいものがないということは考えられませんね。

 そこで、以下のキーノートの動画を詳しく見てみると、プレゼンターのクレイグ・フェデリギが話しているときのほんの数秒(92分45秒付近)、iOS11の新たに付け加えられた、あるいは強化された様々な機能がテキストで表示されています。

Apple Events - WWDC Keynote, June 2017 - Apple

 次の写真がプレゼンのスクリーンショットを引用させてもらったものです。

イメージ 1

 スクリーンショットの項目は60近くあり、そのうち次の項目がアクセシビリティに関するものだと思われます。簡単な解説をつけておきますが、あくまでも推測なので実際にリリースされたiOS11では、下の記述は間違っているかもしれません。
 
 スクリーンショットをよく見てみると、キーノートでは取り上げられませんでしたが、さすがアップル9項目もありました。

①Type to Siri Accessibility 文字入力でSiriが使える
②PDF accessibility PDFアクセシビリティ
③Enhanced Switch Control typing 強化されたスイッチコントロールの文字入力
④Spoken / braille captions for video 動画の音声や点字による字幕
⑤Redesigned Invert Colors 再設計された色の反転機能
⑥Enhanced Dynamic Type support 強化されたダイナミックタイプ(より大きな文字)サポート
⑦Expanded braille editing 拡張された点字の編集機能
⑧One-handed keyboard 片手キーボード
⑨VoiceOver descriptions for images ボイスオーバーで画像の説明

①のSiriが音声だけでなくキーボードでタイプして利用できるようになるれば、聾の方や肢体不自由で声を出すことが困難な方に役立ちそうです。

②と③に関しては、これだけでは詳しくわかりません。ベータ版などで試して見る必要があります。

④に関しては、全盲あるいは盲聾の方に役立つかもしれません。

⑤に関しては、現在もiOSは色を反転する機能があり、これを利用している弱視の方もいます。ただ、Windowsと違って画像の色も反転してしまうことが不評でした。

 このことで以前、写真や画像を反転しない選択肢をつけてくれるようアップルに要望をだしたことがあります。このオプションがつけられていれば、うれしいのですが、さっそくこんな記事もありました。
 弱視の方だけでなく、ダークモードは一定の需要があるのですね。

【動画】iOS11では「ダークモード」が利用可能! - グノシー
【iOS 11】次期iOSではダークモード(スマート反転)が使えるように アクセシビリティから機能をオンに | CoRRiENTE.top

アップル ブラボー!

※実はこの機能については、アップルは開発者用ドキュメントですでに公開しています。
 参照の説明では、写真や動画に”destructive impact”(壊滅的なインパクト)を与えると書かれています。それならもっと早く治して欲しかったですね。
以下参照 英語
accessibilityIgnoresInvertColors - UIView | Apple Developer Documentation
 
⑥についても、iOS10で「さらに大きな文字」という設定で実現されています。でも、例えば画面に表示された文字列を長押ししたとき表示されるポップアップメニューの項目名が小さいとか、このポップアップで表示される辞書(調べる)をタップしたときの辞書で表示される文字の大きさが小さく、それも変更できないということに弱視の方だけでなく、老眼の方も読みにくいと感じている方は多いかと思います。
 これらに「さらに大きな文字」の機能が適応されるようになるとありがたいです。

⑦はこれだけでは、不明です。

⑧は、片手しか使えない人にも役立つかもしれません。

⑨は、現在写真アプリの写真については、ボイスオーバーをオンにすると、正確かどうかは別にして映っているものを読み上げてくれる機能があります。
 これは、何が映っているかの判断材料にはなるのですが、この機能が写真アプリ以外の画像にも広がるのでしょうか?
 iOS11で機械学習の機能が開発者に公開されました。写真の読み上げの機能も機械学習を用いているようです。公開に伴って機能が強化されたのでしょうか?

 上記のアクセシビリティに関すること以外に、個人的には以下の項目も興味があります。これらの機能が実現されると、今までMacにiPadを繋げてやっていたことや、サードバーティ製のアプリでやっていたことをiOSの標準アプリでできるので便利ですね。
①Screenshot and markup スクリーンショットに書き込みができる
②QR code support QRコードのサポート
③Screen recoding 画面録画
④PDF annotaion in iBooks iBooksでPDFの書き込みができる

 iOS11では、アクセシビリティについて大きな進展はないようですが、今までの機能をより充実して障がいのある人一人一人にフィットできるような選択肢を提供したと言えるのではないでしょうか。

 みなさんiOS11がリリースされる秋が楽しみですね。

追伸:
 読者のみなさん、長い間このブログを休んでいました。関わっていた大きなプロジェクトもほぼ終わり、またアプリの開発も目標には達しませんでしたが、8本のアプリをリリースできました。これからは、元の生活に戻りぼちぼちブログも書いていこうと思っています。再びよろしくお願いします。

 日本時間の9月17日(木)に、iOS9がリリースされました。以前からiOSのアクセシビリティの追っかけをしていますので、早速ダウンロードして色々と試してみました。
イメージ 1
 ただ、今年は6月にでたiOS9の開発者用のバージョンですでに試していたので、以前のようにどんな機能があるかワクワクしながらの試行ではありません。

 でも、正式バージョンを試し、Appleのアクセシビリティチームの素晴らしい成果に、称賛の言葉を贈りたいと思います。

 さて、今回のリリースの大きな特徴は、上肢などに困難がある方のための新しい機能が追加され、また追加変更されたということです。

 新規機能としては、タッチ調整とキーボードがあります。また、追加変更された点としてはスイッチコントロールのレシピがあります。

 タッチ調整については、すでに6月にこのブログで報告しましたので、今回は表題のようにレシピを取り上げたいと思います。

参照
iOS9 アクセシビリティ速報 Touch Accommodations(タッチ調整)とはどんな配慮? 〜WWDC2015から〜

 初めて”レシピ”という語句を見たとき、スイッチと調理法にいったいどんな関連性があるの?と疑問に思うとともに、iOSのアクセシビリティにとって、なんでレシピという語句がここにあるのかわかりませんでした。

 おそらく、みなさんも何の機能かわからないかと思います。

 たぶんそれを見越して、Appleもレシピの機能について詳しい説明をいれています。以下がその説明です。

「レシピとは、スイッチに一時的に割り当てることのできる独自の操作法のことです。iBooksでページをめくる操作やゲームで一連のアクションを実行する操作など、Appでよく行う操作や複雑な操作を割り当てることができます。一連のジェスチャーをレシピの一部として記録することもできます。」

 この説明にでているiBooksのように、電子書籍のページをめくるということでレシピを設明すると分かりやすいと思います。

 具体的には、ひとつの外部スイッチにページをめくるという操作を割り当てることができます。iBooksの場合、ジェスチャーとしては、右から左スワイプです。指先を軽くタッチパネルに触れて右から左へ指を動かす動作ですね。

 Microsoftのエクセルをよく使っておられるかたにとっては、レシピとは、結局Windowsでいうところのマクロのようなものと言えばわかりやすいかと思います。

 レシピには、ひとつだけでなく複数のスイッチにそれぞれ操作を割り当てることができます。丁度調理で、包丁や鍋、ボウルなどを使うように。

 したがって、本を読むとき、前のページに戻る操作をもうひとつのスイッチに割り当ててやると便利ですね。iBooksの場合は、左から右のスワイプの操作になります。

 では、実際にやってみましょう。

 1、iOS9のiPad(iPhone)に、「できiPad。」などのスイッチインターフェースかブルーツースのキーボード、あるいはカメラコネクションキットとUSBのキーボードをつないでください。
 
 2、iPadで、”設定”アプリの”一般”→”アクセシビリティ”→”スイッチコントロール”から”スイッチ”→”新しいスイッチの追加…”で外部スイッチを追加してください。
イメージ 2

 今回は、ページをめくることとだけでなく、戻ったりするので、2つのスイッチで試してみます。もちろん1つのスイッチでも結構です。

 さてキーボードの場合は、SpaceとEnterキーを追加するのがよいかと思います。”新スイッチ”にはスイッチ名をいれるのですが、私の場合はSpaceやEnterなどキーの名前にしています。

 「できiPad。」の場合は、海外アプリモードかトーキングエイドモードがよいかと思います。外部スイッチを1と2のコネクターに差し込んでください。
 
 3、次に外部スイッチを実際に押して、アクティベートします。

 4、続いて、スイッチに割り当てる”アクション”の選択ですが、レシピの場合はなんでもよいのです。レシピを利用中は、本来のアクションがレシピで割り当てられた操作に置き換わります。

 でも、レシピ以外の機能も使う場合のことも考慮すると、Spaceには”次の項目に移動”、 Enterには”項目を選択”のアクションを選択するのがよいと思います。

 5、スイッチを追加したら、”スイッチコントロール”の画面に戻り、”レシピ”をタップしてください。 “レシピ”には、すでに2つの調理法が登録されています。そのうち”ページ移動”をタップしてください。 先ほどの2つのスイッチがすでに設定されています。
イメージ 3

 6、“レシピ”にもどり”レシピを起動”をタップしてください。そして、”ページ移動”をタップしてチェックをいれてください。チェックを入れたら、”スイッチコントロール”に戻ってください。

 7、最初にある”スイッチコントロール”をオンにしてください。もし、すでに”スイッチコントロール”をオンにしていたら、オフにしてから再度オンにしてください。
イメージ 4

 オンにした途端、一瞬「スイッチは”ページ移動”レシピを使用するように設定されています。」というメッセジが画面中央に現れます。

 8、iBooksを立ち上げ、適当な本を表示します。そしてSpaceに相当するスイッチを押すとページがめくられ、Enterに相当するスイッチを押すと、前のページに戻ります(逆かもしれません)。

 この”ページ移動”レシピは、いわゆる電子紙芝居アプリやKeynoteなど多くのアプリで利用できます。したがって最初から登録されているのだと思います。

 ただし、Keynoteの場合は前のスライドにはこの設定ではもどれませんが。もう少しスイッチに割り当てる操作に”味付け”が必要なんです。

 今回は、既存の”ページ移動”というレシピを使いました。自分で作る場合は、”レシピを新規作成…”をタップして、レシピの”名前”をつけ、”スイッチを割り当てる…”で、最初に追加したスイッチを選択して、それぞれのスイッチに”アクション”を割り当てていきす。

 割り当てられる”アクション”は以下6個があります。
・画面の中央
・右から左スワイプ
・左から右スワイプ
・カスタムジェスチャ
 ※最初の説明の「一連のジェスチャーをレシピの一部として記録することもできます。」とはこのジェスチャ
・レシピを終了
・項目を選択(自動ハイライト有効)

 レシピにとって、この中のカスタムジェスチャです。

 特に重度の肢体不自由のお子さんひとりひとりにあった教具としてiPadを利用する場合、このカスタムジェスチャーを支援者が習得すれば鬼に金棒で、子どもたちにとっては、i+Padタッチャー以上に様々なそしてより高度な操作が可能となります。

 iPadを教具として使っている肢体不自由の学校の先生方、”カスタムジェスチャ”に挑戦して、自分が考えた”料理”を子どもたちに食べてもらいませんか?

 きっと、子どもたちは喜びますよ。

 と、書いたところで、いきなり私の方は、先の見えないアプリのバグ取りに再びもどります。

 追記
 もともとは、
「スイッチコントロールのレシピでどんな料理が作れるの?」 「太鼓が叩けるんだよ! それもドンドンだけでなく、カッカッも」「えー」 という表題でしたが、最後まで書くのにはまだまだ時間がかかります。したがって、タイムオーバー(開発しているアプリの利用者の方々から要望のあった改良のため)でここまでとしました。

 たぶん”カスタムジェスチャ”の名称から、どんな機能かわかる人も多いかと思います。また、この項目をタップしたら、使い方は書いてあります。もしわからないという方はFaceBookの”いいね!”をポチしてくださいね。みなさんの要望が多い場合、上記の表題で続きを書かせていただこうかと思っています。

参照 すべて英文です。
iOS 9 Accessibility Switch Control - The Missing User Guide Ablenet Updated 09/15/15(PDF スイッチコントロールの解説書)

What’s New in iOS 9 for Accessibility | The Website of Luis Perez(動画あり)

・Accessibility for motor-impaired gamers in iOS9 | IAN HAMILTON(ゲーマーの視点からです。ここに引用されている”Apple Accessibility Team: Thanks and a Plea”の動画は、ぜひ見てください。英国のOneSwitch.orgさんからのものです。スイッチゲームユーザーの歴史とともに、i+Padタッチャーがでてきます。確かF先生による太鼓の達人のデモの場面です。嘆願は英語圏の各地から有名な実践者がしています。この嘆願が今回実現しました。Apple万歳!!!)

iOS Accessibility WWDC2015(6月のもの動画)

・What’s New and Changed in iOS 9 Accessibility for Blind and Deaf-Blind Users | AppleVis(主に視覚障がい)

※イラストは、ドロップスを使わせていただきました。
いつもありがとうございます。
 App ストアを通さなくても、iPadなどの実機に無料でアプリをインストールできるようになりました。

 ただし、アプリのソースプログラムが必要ですが。

 以前は、Appleに99ドル払うか、ジェイルブレイクするしか方法がなかったのです。

 アプリ開発の、バリアーが一つ取り除かれました。

 WWDC2015でこのことが発表されたようです。米国のXcodeのサイトには、すでに掲載されていますが、記事執筆時点では日本のサイトにはまだ載っていません。

以下、上記のサイトより引用
Now everyone can get their app on their Apple device.
Xcode 7 and Swift now make it easier for everyone to build apps and run them directly on their Apple devices. Simply sign in with your Apple ID, and turn your idea into an app that you can touch on your iPad, iPhone, or Apple Watch. Download Xcode 7 beta and try it yourself today. Program membership is not required.
 
 だいたい、以下の手順のようです。

 Apple IDでサインインして、Xcode 7 betaをダウンロードし、ソースプログラムをコンパイルし、iPadやiPhoneあるいは、Apple Watchをつなげて、インストールできるようです。
 ただし、Windowsではできません。Macが必要です。
 
詳しい方法は、画面コピー入りで以下のページに説明されています。

How to sideload apps on your iPhone using Xcode 7


 これで支援学校の先生も、自分でアプリを開発する人が増えるかもしれません。

 かつてのハイパーカードや、あるいはFlashのように、現場の先生のアイデアで、子どもたちに役立つアプリが次々と開発されたらよいのですが。

 ただ英語の障壁や、技術的な問題でまだまだ難しいかな?

 ある程度支援教育の知識をもち、ICTに堪能で、Appleのファンである先生に期待します。
 
 仕事をしながら、アプリの開発は好きでなければできませんからね。

追記
 日本のサイトでも、アプリを実機にインストールする手順が詳しく紹介されています。

 以下のサイトなどを参照してください。

iOSアプリの実機テストがXcode 7で簡単無料に!早速試してみた!

 
 これでも、先生方難しかな?
 そういう方は、以前書いたこの記事も参考にしてください。
 
 実際のiPadやiPhoneで動くと、感動しますよ。
 あなたも、挑戦してみませんか? 

追記(10月11日):iOSアプリの実機テストをXcode7で無料で行う方法ですが、上記のリンクはXcode7のβバージョンで行ったものです。

 Xcode7のリリースバージョンでは、少々ややこしくなっています。以下のページを参考にして試してみてください。


 みなさん、表題のTouch を Reasonable に変えたものはよくご存知だと思います。

 ここ数年、支援教育関連の講演では、演題にReasonable Accommodationsが入ったものが多く、支援教育では流行り言葉になっています。

 さて、Reasonable Accommodations意味がわかった人も多いのではないですか? 

 そうです”合理的配慮”ですね。

 それでは、タッチ調整(配慮)とは一体どんなものなのでしょうか。ちょっと想像がつきませんね。

 ところで、日本時間の昨日から、Appleのワールドワイドデベロッパカンファレンス世界開発者会議、以下WWDC)が、カルフォルニア州クパティーノで開かれました。

 この会議は、あくまでもAppleのアプリを開発者のための会議なのですが、次のバージョンのiOSなどで、どのような新しい機能が搭載されるかが発表されるということで、Appleファンにとっても、私たちiPadなどを障がいのある子どもたちに利用しているものにとっても、興味深いものです。

 WWDCの基調講演については、一般に公開されていることを知っていたのですが、他の開発者向けセッションなどの動画も公開されているということは知りませんでした。

 例年基調講演では、iOSのアクセシビリティについての言及やヒントなる語句がプレゼンに表示されたりするのですが、今回はそういったものはなかったようです。

 ところが、今日の未明(現地時間 9日9時)にアクセシビリティのセッションがあり、その動画がなんと本日公開されたのです。

 動画の内容の大部分は、もちろんアクセシブルなアプリを開発するためには、どのようにプログラミングしたらよいかといったものですが、一部iOS9のアクセシビリティの新機能の紹介があったのです。

 この新機能の一つが、今回紹介するTouch Accommodationsです。私は、この機能は、iOSのアクセシビリティにとって非常に大きな進展で、今までiPadやiPhoneをうまく使えなかった上肢に障がいがある人や、手指の巧緻性に困難がある多くの子どもたちに役立つと思います。

 
 またパーキンソン病などの高齢の方や、さらに障がいや病気といった人でないかたにも役立つかたがいるのではないかとも思っています。
 
  それでは、どんな機能かを以下のページの動画の4分28秒ぐらいから見てください。
 もちろん英語ですが、iPhoneのスクリーンキャストなどで、どんな機能かはわかるかと思います。

iOS Accessibility WWDC2015

上記のiOSアクセシビリティの動画ですが、iOSのデバイスまはたMacで見てください。
 Windowsの場合は、一旦動画をダウンロードする必要があります。
 Androidでは見ることはできません。 
 
 プレゼンターのIan Fishが、Touch Accommodationsの中で、最初にオンにした機能(Hold Duration 保持継続時間)は、タッチしている時間の閾値を決めるものです。この動画では2.0秒を設定しています。
 すなわち2.0秒以上画面を押し続けたら、それがタッチとして認識されるということです。

 この機能をオンにして、iPhoneの画面をタッチすると、タッチした位置にタイマーが表示されます。タップし続けて、このタイマーが一周するとタッチと認識されます。

 このタイマーのアニメーション、いいですね! 指が太い人は指に隠れて見えないのではと、突込みが入るかもしれませんが、まさに”視覚支援”ですね。

 
 つぎは、 Use Final Touch Location(タッチ終了位置を使用)にチェックを入れています。

 これは、タッチしている最中に指が動いた場合、指を離したとき丁度指の下にあるものが、アクティベート(動画の場合は、アプリが立ち上がる)されるという機能です。
 このメニューの上にある Use Initial Touch Location(タッチ開始位置を使用)はその逆で、指が動いても最初にタッチしたものが、アクティベートします。

 またメニューの Ignore Repeat(繰り返しを無視)は、ある一定時間内に何度もタッチしても、1度のタッチとしてしか認識しないというものです。

 上肢に障がいがある子どもたちにとって、タッチパネルが使いにくいという問題は、iPadが日本で初めて発売され支援教育に用いられたときから、肢体不自由関係の研究者や先生方から提起されていました。

 その後、スイッチコントロールの機能がiPadなどに実装されても、認知や手指の巧緻性の問題などで、その機能を実際に用いることができるお子さんは、支援学校において少数しかいないという状態でした。

 今回のTouch Accommodationsで、まさに”配慮”できるお子さんも増えるかと思います。

 先生がたの中には、やっとAppleがタッチパネルの使いにくさに、対応してくれたのかと思っている方も多いかと思います。

 でも、私はこの動画を見て、”ブラボー”という言葉を、このIan FishをはじめとしたAppleのアクセシビリティチームに贈りたいと思います。

 ここには詳しく書けないですが、さらにiOS9ではAppleからのレシピ(一連のジェスチャを、1回だけスイッチを押すことで実行できるマクロ)というプレゼントがあります。

 それは、PMLD(profound and multiple learning disabilities)などの子どもたちを対象に、iPadなどの支援技術を利用していた世界各地の方々が待ち望んでいたものです。

 私は、iOS9がリリースされる今年の秋が待ち遠しいです。

Apple ブラボー!

追記・一部表記変更(9/17日 iOS9リリースされた日
タッチ調製は、実際にiOS9のiPadなどで試しながら、英語ですがつぎの動画を見るとわかりやすいかと思います。

Touch Accommodations in iOS 9 Luis Perez





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