摂食障害

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吐くなんて勿体ない、
食べ過ぎよ…

彼女達を非難してはいけません。何故なら、過食は彼女達の生きるエネルギーの結果です。
それに、自らを否定する言葉を必要以上に持っているからです。

そして、彼女達が愛に飢えているという事を忘れないで下さい。

過食は自傷行為であり、愛を求めている手段でもあります。

アナタは、過食で冷蔵庫や炊飯器を空っぽにする事は
信じられない行為に見えるでしょう。

分かりやすく言うと、
例えば、愛情の量を例える時、
弁当箱位の愛、やパン一斤の愛、冷蔵庫いっぱいの愛、
でアナタは愛されていると思えるでしょうか。
多分、それだけ?と感じるでしょう。

彼女達は、愛を欲していると思って下さい。対象が、食べ物と言うだけの事です。

でも、出来れば嘔吐をしなくても良い、という事を伝えてあげて下さい。
歯のエナメル質を胃液によって溶かす恐れもありますし、
何より更に、過食を誘発するからです。
体を痛めつける必要なんてないのです。

痩せたアナタじゃなくたって、愛し続けるに決まってる、と伝えて下さい。
食べた罪悪感で吐いてしまうほど、追い詰められている事も分かって下さい。

彼女達は、何も悪くないのです。愛を欲しているだけなのです。

吐く事を辞めたら、存分に誉めてあげて下さい。
食べ物も喜んでるね、と吐かなかった偉大さを誉めてあげて下さい。

沢山、頭を撫でてあげて下さい。抱き締めてあげて下さい。
一緒に寝てあげて下さい。

大切な子、という事を伝えてあげて下さい。

 もし、このまま餓死してしまったらどうしよう、
こんな姿、見ていられない、とあなたは思ってしまうでしょう。

何度も言うように、本人が一番辛いのです。
過食や、拒食の手段を用いなければならないほど、
愛に飢えているのです。

でも、無理に食事をさせるのは、
本人を傷つけるだけという事を覚えておいてください。

摂食障害の人間にとって
食事やカロリーは、特別な意味を持つようになります。

食べて、という命令やニュアンスは
言わば拷問です。

分かりやすく言うと、

例)あなたに婚約者がいると仮定して下さい。とても、愛し合っている関係です。
しかし周りから見れば、低収入で要領も悪く器量も悪い、あなたに相応しくない相手です。
あなたの友人は、そんな奴と別れろと、あなたの顔を見るたびに言ってきます。
あなたのご両親は、お願いだから別れて、とお見合い写真を見せたり、
無理やり、あなたの知らない人と結婚をさせようとします。

この婚約者を、摂食障害という症状に置き換えると、
どれだけ苦しめているかお分かりでしょう。
ましてや、押さえつけて食べさせようとする行為は
共犯のレイプと同じです。

何度でも、言います。
まず、苦しんでいる事を理解している
と、伝えてあげてください。
そして、愛していると伝えてあげて下さい。

年齢など気にしないで、
頭をなでたり、背中をさすったり、
マッサージをしてあげたり、抱きしめてあげてください。

それでも、食べさせる事に急いでしまう方は
お茶を一緒に飲む事から始めて下さい。

本人が、食べ物に手を出すまで、食べさせようとしないで下さい。
まず、愛情を伝えてあげて下さい。

 必ずしも、きっかけとなるものが
摂食障害の悪化につながるとは限りません。
いじめだったり、恋人だったり、ストレスだったり、
ダイエットのつまずきだったり・・・。

あるいは、スリムな女性を美しいとする、社会や、時代のせい、
親子関係や、幼児の頃のトラウマと決め付ける。

しかし、私の言いたい事はこうです。
原因探しは誰にでも出来る。まずそばにいるあなたに何が出来るかを
考えてみてください。

前回も申し上げたように、あなたの大切な人が苦しんでいる。
と認めてあげてください。無理に食べさせたり、
過食をやめさせる事はしなくていいのです。

しかし、過食嘔吐は「しなくてもいい」と伝えてください。
吐く事でリセットし、また過食へ進む事を止める為です。
嘔吐の恐ろしさは、歯のエナメル質を胃液によって溶かしてしまい、
歯をボロボロにする可能性があるのです。
また、低血糖状態になり、貧血を起こしやすくなります。

摂食障害の食べる事のできる方には、まず、お米を勧めてください。
甘いものは禁物です。血糖値が不安定な為、過食を起こす原因となります。
非常に甘いものを欲しますが、できれば、避けてください。

 私はフェミニストでもなければ、医師でもありません。
だからこそ、言える事もあるのです。
社会や時代のせいか、育て方が悪かったのか、
愛情表現が上手く伝わらなかっただけで、追い込まれる必要はないのです。
そんな事は二の次です。

言ってあげてください。辛かったね、と認めてあげてください。
手紙でも、なんでもいい。あなたが辛い事を知っている
という事を伝えてあげてください。
そして、愛してあげてください。
頭をなでる、一緒に眠る、背中をさする、
赤ん坊のように、愛を注いであげてください。

信頼できる人、愛してくれる人を
誰よりも求めているのです。
愛を伝えてあげてください。

医師でもないけれど、摂食障害の経験者として伝えておきたい事があります。 
 
 何故、摂食障害になったのだろう?
もし、娘さんや奥さん、だんなさんや息子さんがこの病にかかった時、
そんな疑問を追及するよりも、大切な事があります。
勿論、ご家族の方は混乱するでしょうし、どう接していいのか分からないと思います。
しかし、これだけは覚えておいて下さい。

彼女・彼自身、どうしていいのか分からないのです。
摂食行動を止めないで、受け入れてあげて下さい。
一番辛いのは、本人なのです。

どんな結果であれ、認めてあげてください。
責める事よりも、追求する事よりも、
認めていると言う事を、伝えてあげてください。

「もう頑張らなくていいんだよ。」
「もう我慢しなくていいんだよ。」
私が一人で苦しんでいた時、一番ほしかった言葉です。

「どうしてこんな風になっちゃったの。」
「お願いだから食べてちょうだい。」
私自身、一番辛かった言葉です。

摂食障害者は、安心を求めています。
責める言葉なんて、自分の心に山ほど持っているんです。
どうしていいのか不安でしょうが、しかし、本人の辛さに比べ物にはなりません。
コレは、拒食でも過食でも当てはまります。

食べるという、一番大切な欲求や機能が壊れてしまうほど、
悩み、苦しんでいたのですから、
彼女達が辛い、という事を、まずは分かってあげて下さい。

 初めての神経内科。
私は一人で行った。17か18歳の頃。
私はまだ処女だった。
「彼氏は?」医者がたずねる。「いないです。」
「しばらくは僕と付き合うだな。」白髪の綺麗な医者が笑って言った。
私も、できる限りの笑顔を作った。「そうですね。」
 その言葉は、確かだった。今でも私の医者なんだから。
薬をもらって帰った。今までは市販の安定剤を使っていたから。

 薬を飲み、初めての遅刻をした。この身体には効きすぎたのか、
いや、本当に久しぶりの安眠だった。
 過食は治らない。
当然だ、私自身の問題なんだから。

 次第に明るさを取り戻し、喋るようになった。
それは、同じグループのコには気に障る事だった。
「おとなしい方が、トモちゃんらしいよ。」
「最近変だよね。」

 混乱した。どうすれば良いのか混乱した。
せっかく、笑えるようになったのに。
話せるようになったのに。

 太っていた時はいじめられ、痩せれば非難される。
鬱のようになれば、怒ってると言われ、明るくなれば、忌み嫌われる。

 この話を医者に話した。
最初で最後の同情、「辛いね。」

 あやつり人形になろう。自分の意思を捨てよう。
私はやけになって決心した。

人前で、無理やり食べた。これが過食とは誰も分からない。
人前で、常に笑っていた。心では、恐怖でイッパイになっているなんて誰も知らない。
人前で、自分を卑下した。先に言ったモン勝ちなんて分かりはしない。

 だれも知らない。私一人で、芝居をしていた。
誰にも知られず、ダイエットし、拒食になり、過食になり、
精神に異常をきたし、神経内科に行き、薬を飲み、腕を切る。

 大学に入る頃には、自由にしたい事をした。
39キロまで落ちたが、これは意識はさほどしていなかった。
一日の食事が一食になり、吐く事が減り、会食不能になる事意外は
私のやりたいようにやれたように感じる。

 食に縛られる日々は変わらないが、その縛るものは、随分ゆるくなった。
決して治ってはいない。しかし、拒食や過食が遠のいたのは事実である。

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