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つくしはホテルの部屋のドアの前でじっと立ち尽くしていた。
そこは5日前につくしが総二郎に初めて抱かれた場所。
この数日、もう二度とこんな真似はやめようと何度も自分に言い聞かせてきた。
けれどその日が来てみると、まるであらがえない魔法にかけられたかのように彼女はフラフラと
ホテルに来ていた。
扉が目の前に大きく立ちはだかる。
この扉を開いてしまったら、もはやどんな言い訳もできない。
つくしはぎゅっと瞼を閉じた。
司と類の顔が一瞬、脳裏をよぎる。
けれども。
つくしは静かに目をひらき、そしてその指を呼び鈴にのばした。
ブザーの音が響いて間もなく、ゆっくりと開かれたドア。
その時間が無性に長くつくしには感じられた。
開けられたドアの隙間から総二郎の姿が見えると、それまで思い煩っていたすべてのことが霧散していく。
まるで彼女の五感すべてが総二郎を求めているかのように吸い寄せられる。
白皙の美貌の謎めいた笑み。
黒い闇を思わせる瞳のなかに浮かぶ鋭い光。
そして奇跡のような芸術をつむぎだす美しい指。
悪魔のような面を持つこの男が、なんでこんなに魅力的なのだろうと思う。
総二郎は黙ってつくしを中に入れると、扉を閉じた。
とたんにそこが二人だけの、閉ざされた異次元空間になったような錯覚に襲われる。
部屋の主である総二郎は、いつも以上に魅惑的な笑みを浮かべてつくしを見下ろしていた。
その左の手のひらの上では、6つ目の玉が光っている。
「・・・これを取りに来たのか?それとも・・・?」
「あたしは・・・。」
つくしはそれだけをやっとのことで言うと、目の前で光る玉を取ることも、総二郎に近寄ることもせず、
下を向いた。
「やっぱりお前はずるいな、牧野」
揶揄するように言われ、つくしは総二郎を見た。
「いつだってそうしていたら、周りがお前を助ける。司はもちろんあきらも・・・類も。
そうして自分の手を汚さずにおきれいな顔をして安穏としている奴には、罰が必要だと思わないか?」
総二郎がゆっくりとつくしに近づく。
ゾクリと背筋が震えるのを感じながら、そのまま彼女は動けずにいた。
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つくしのか細い声が総二郎の腕の中で途切れることなく響いていた。
彼女がその扉を開いてからどのくらい時間がたっていたのか。
中途半端に高められては突き放される刺激につくしがむせび泣いても総二郎は許さなかった。
罰という言葉そのままに、さんざんじらし、とことんまで追いつめ。
とうとう耐えられなくなった彼女がそれまで口にしたことがないような露骨な言葉で彼を求めるまで
その甘い責め苦は続いた。
やっと総二郎が入ってきた後に与えられた快楽は彼女の許容量を超えていて、苦痛にも似た
すぎた快感に溺れこむ。
息も絶え絶えの我を忘れたその状態で、つくしはきゃしゃな腕を総二郎の首に回してすがりついた。
愛おしいと思う反面、憎らしいその動作。
とつぜん湧き上がってきたおさえようのない激情を、総二郎はそのまま腕の中の細い肢体にぶつける。
激しい抽挿に文字通りつくしは翻弄され、その瞳からはとめどなく涙が流れた。
やがて何度目かの絶頂をむかえた時。
意識もうつろな彼女が震える唇でかすかに形作った言葉・・・。
それを総二郎は確かに見た。
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○・りん***** さま
総ちゃんの行動、意味不明ですよね(汗)。
ていうか、次(というか今回の更新)ではもっとエライことをやらかしてて、花男でこれはアウトじゃないかとビビりつつ・・・。
そろそろ本当に終盤なので、最後までにはうまくそのへんがなんとか説明できるようにと・・・思ってます。
○nao**** さま
ご丁寧にお知らせいただきありがとうございます。
本当はゲストブックとかアドレス公開とかいろいろやったほうがいいのだろうなあ・・・と思いつつ、時間的なこととかあって正直なところそこまで管理しきれる自信がなく、ほとんど一方通行のブログ運営という状態で甘えさせてもらってます。
ですので、本当にお気遣いなく。
こちらこそ長い間どうもありがとうございましたv
またよろしければ気が向いたときにふらりとお立ち寄りくださいね。
じゃみ
2010/3/23(火) 午後 11:37 [ jam*_g*e*n99* ]