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谷川岳 茂倉新道−吾策新道周遊 10月15日
前夜、土樽 茂倉新道駐車場にて車中泊。 目が覚める 時計を見ると6時、 もう一度横になり、目を閉じる。 ハッ!6時半だ!! まばたきをしただけなのに30分が過ぎていた。 広〜い駐車場には誰もいない、 夜のうちに来た人も無く、自分の車が一台ポツンとあるだけだ。 おかげでぐっすりと眠れたのだが この登山口はそんなにマイナーか? 秋の紅葉の真っ盛りである 駐車場は満員御礼と思っていただけに 拍子抜けだ。 誰もいないということは静かな山を歩けるということだ こちらとしては好都合。文句は無い!! もう少し早く出発するつもりだったので 大急ぎで準備を始める。 いつものように必要なものをザックに詰め込む、 ツェルト、雨具、無線機はすでにザックに入っている ダウンジャケット、厚手のシャツ、救急薬のパックを放り込み 次は食料だ スポーツドリンク2リットル、麦茶1リットル、前日握ってもらったおにぎり4ケ さらにコンビニで買ったおにぎり3ケと稲荷ずしのパック、菓子パン1ケ、梨1ケ、 その他に非常食としてチョコバー、ソーセージ。 これだけあれば、万一の時でも一晩はしのげるだろう。 パッキングの途中で車が一台やってきた、 単独の青年だ。 挨拶をし、話をする。 周遊するのか?と聞くと、この時間からなので茂倉ピストンだと言う。 6:40 また後で会いましょうと、青年に声をかけ先に出発。 とりあえず茂倉岳まで登り、その後 蓬峠周りにするか万太郎山周りにするかは 頂上に着いた時間と天気次第で考えよう、などと思いながら歩く。 最初はブナを中心とした広葉樹の林の中を行く、 道幅も広く、手入れされて快適だ。 高度を上げるにしたがい、赤、黄の色が濃くなり 紅葉真っ盛りを実感する。 途中右手にはときどき万太郎尾根から万太郎沢に落ちる斜面の紅葉が望める、見事に斜面を彩っている。 稜線上に太い杉や松の木が混じるようになりしばらくすると 矢場の頭に到着 8:15 新潟県側からどんどんガスが湧き上がり、吹き上がってくる風も心地よさを通り越し、少し冷たく感じる。 腰を下ろし、おにぎりをほおばりながら地図を確認、ここまでは順調だ。 しばらくして かの青年が登ってきた、 長岡に住んでいて登山暦は1年半、冬はテレマークスキーにはまり 山をオールシーズン楽しんでいると言い、 先々週の越後駒以来一週間山に登っていないのでキツイといいながらも、少しもその気配は無い、 ほぼ毎週のように山に登っていれば疲れた気配が無いのは当たり前か・・・ 体が冷えないうちにこちらが先に出発、 ここからは両サイドの木々の丈が低くなる、足元の枯れた草を見ればいろんな種類がある 初夏には花の稜線になるだろう、そのころにも歩いて見たいものだ。 相変わらず道は良い。 右手の眼下には高速の関越トンネルの排気塔が巨大な姿でニョキっと突き出している、 上を見れば目指す茂倉岳は雲の中だ。 ときどきガスの切れ間の景色を楽しみながら歩く。 ここまでで下っていった人は3組6人だけ 皆小屋で泊まった人たちだ、 昨夜はさぞ星がきれいだっただろう。 9:20 茂倉避難小屋 青年も追いついてきた。 小屋の中はきれいで土間が中心 その周りに一段高くなって板敷きの寝床があり20名は泊まれそうだ。 少し休憩でおにぎりをほおばる。 今度は青年が先に出発。 ひとのぼりで茂倉岳山頂。9:40 群馬県側は雲も少なく、先に着いていた青年と二人で、すぐ正面に白毛門〜笠ケ岳の稜線、 その向こうに上州武尊、さらに遠くまでの展望を楽しんでいると 蓬峠の方向から男性2人が登ってきた。 入れ替わるように青年と一緒に一ノ倉岳を目指す。 雲も少なくなってきたように感じる、まだ10時前だ、 ここで万太郎山周りを決断する!! ↑ 雲わく稜線 一ノ倉岳 10:00 一ノ倉岳 谷川岳のオキノ耳まではいったん下って登り返す、細尾根の縦走路だ、 左側は白毛門〜笠ケ岳が湯檜曽川から屏風のように立ち上がっている、 足元には幾多の岳人の命を奪った一ノ倉沢の大岸壁が目も眩むように垂直に切れ落ちている。 このあたりから、ひっきりなしに人とすれ違うようになる。 後ろをふり返るが長岡の青年の姿は見えない、 彼は多分、谷川岳の山頂で折り返すのだろう。 お互い新潟県人、またどこかで会えるだろう。 10:35オキノ耳 双耳峰の谷川岳、オキノ耳、トマノ耳はまるでバーゲンセールのように人が群がっている。 さすが百名山である。 10:40トマノ耳 バーゲンセールには目もくれず、肩の小屋の裏手まで一気に駆け抜け、 万太郎山に続く稜線に入り、ほっと一息。 10:50 正面にオジカ沢の頭、左手に川棚ノ頭につづく稜線が吊り尾根になり見事だ。 目指す万太郎山はオジカ沢の頭の影で見えない。 ↑ 右はオジカ沢の頭、左手に川棚ノ頭につづく稜線 遥か前方に背中の銀マットを輝かせた単独行が行き、すぐ前を黒づくめの単独行が歩いている。 先行者は二人、肩の小屋から谷川岳の山頂にかけてのバーゲンがうそのように静かだ。 中ゴー尾根分岐まで笹原と草紅葉を眺めながら下る。 11:05 中ゴー尾根分岐 先行する人の熊鈴がすこしうるさく感じたので休憩、 またまたおにぎりをほおばりオジカ沢の頭への登りに備える。 先行者も遠くなったので腰をあげる、 晴れ間もでてきて快適な登り、景色も最高だ! ↑ オジカ沢の頭 オジカ沢の頭手前で先行の二人に追いつく、 黒づくめさんは草原をトラバースして避難小屋に向かう、 銀マットさんとはオジカ沢の頭の標柱で言葉を交わす、 今日は大障子避難小屋に泊まるそうだ。 11:35 オジカ沢の頭 正面に目指す万太郎が姿を現した。 道が遥か彼方へ続いている、まだまだ遠い! しかもいくつかのアップダウンを越えてゆかねばならない。 ↑右奥、ガスの中が目指す万太郎山 これからが後半戦!ガンバリどころ!! オジカ沢避難小屋の前で万太郎山方面からの二人とスライド、 しばらく歩き、ふり返ってみるが誰もついて来ない、皆小屋に入って休んでいるのだろうか? 一人きりの稜線歩きだ。前も後ろも人の姿が無い。 雲間からは時おり光がす−っと差し込み、草紅葉の原が輝く、 こういう稜線を歩きたかったのだ!! 来て良かった!! ↑ 稜線に広がる草原の中につづく道 左手の川棚ノ頭も登高意欲を掻き立てる姿のよい山だ、残雪期なら行けるだろうか・・・ そんなことを考えながら小障子ノ頭に向け歩く、 足元の笹は刈られ、朝露も乾きとても歩きやすい。 12:00 小障子ノ頭 山頂標識の名残、標柱だけが風雪にさらされ立っていた。 少し下って 12:10大障子避難小屋 小屋の前で休憩、おにぎりを2個食べる。 湯沢方面に目をやる、目指す土樽パーキングが遥か下方に見える、 あそこまで下らなければならない。 もっとゆっくりしたいところだが、まだ先は長い。 腰をあげ、目の前にそびえる最後の万太郎山への登りに取り掛かる。 ↑ 大障子避難小屋をふり返る 一歩一歩確実に登る、 右手から後方にかけて歩いてきた稜線がぐるっと見渡せる、 よくこれだけの距離を歩いたものだと 自分の足を褒めてやりたい気持ちになる。 13:10 万太郎山 新潟県側から吹く風が強く、冷たい。 少し休憩したいところだが、冷える前に吾策新道の下りにかかる。 最初は岩がゴツゴツした道を下る、 少し歩いたところで後ろに人の気配がした。 ふりかえると 今まで誰もいなかったところに突如として人が立っていた、 ヘルメットにロープを肩にかけている、沢を登ってきた人だ、それも単独だ。 お互い軽く手を上げただけの挨拶。言葉はいらない。 大ベタテノ頭までの間で右側、万太郎谷方面に何箇所か登山道が崩れている、 ロープは張られているが要注意である。 道はどんどん下る、 左手は仙ノ倉山から平標山が逆光のシルエットとなり浮かび上がり、下方は広葉樹の紅葉真っ盛りだ!。 大ベタテノ頭を過ぎ、舟窪にかけていったん登り返す、 このあたりの紅葉がちょうど見ごろだった。 14:20 舟窪、 菓子パンを食べ休憩、静かだ・・・。 ここまでたっぷりと歩いた満足感に浸る。 さてと、最後の下りだ。 すぐに素晴らしいブナの林の中へ、 全体が黄色に染まっている、ウワォ――!思わず声が出てしまった。 太いブナの中に これまた太い栃の木、朴の木、ミズナラなどが混じり上を見上げながらで 首が痛くなりそうな森だ。そんな雰囲気の中を下ってゆく。 足元にオオバコが目に付くようになったので里が近いと思ったら すぐに杉林の中へ入る、そこで先行者が三人、声をかけると万太郎山往復だったとのこと だいぶ疲れているようだ。 三人を追い越し杉林の急斜面を一気に下る。 15:10車道に降り立つ。 とりあえず、無事下ってきた、 あとは帰りを待つ車まで車道歩きだ。 1時間は覚悟し、最後に残ったおにぎりをほおばりつつ、ゆっくりと歩く。 高速道路のチェーン規制で入れられる土樽パーキングの下をくぐり さらに蓬沢をぐるっとまわり 15:50 茂倉登山道 駐車場へ戻る。 満足山行の一日。 2006.10.15 茂倉岳 しげくらだけ 1978m 一ノ倉岳 いちのくらだけ 1974m 谷川岳 たにがわだけ 1977m 万太郎山 まんたろうさん 1954m 新潟、群馬県境 単独 茂倉岳登山口駐車場6:40−8:15矢場の頭−9:40茂倉岳−10:00一ノ倉岳−10:40谷川岳トマノ耳−
−11:35オジカ沢の頭−12:10大障子避難小屋−13:10万太郎山−15:50茂倉岳登山口駐車場 |
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きっと。




すごく楽しませていただきました山行記!!途中行き交う人たちもユニークな名称で、個性がありましたね。それにしても綺麗な山だなぁ。それとkyazuさん、改めてすごい!あんまり休憩もせずに、一気、デスね。傑作です。
2006/10/18(水) 午前 0:40
いつもいつも一緒に歩いた気分になれます。それに、とにかく奈良の山と全く景色が違う。美しい紅葉も楽しめます。ありがとうございます。
[ - ]
2006/10/18(水) 午前 0:43
今までにも増して、スケールの大きな山なんですね。一ノ倉沢の大岸壁は目が眩みそうですが、ここも歩いたのですか? 大ベタテノ頭の紅葉がとても綺麗です。ふ〜む。黄色に染まったブナ林か。。。傑作!
2006/10/18(水) 午前 0:58
すごい、すごい、やっぱり山屋の山行には迫力があります。万太郎山がはるかに見える、あそこまで行くのかと思うと私などは尻込みしてしまいます。それを独行で、本当にすごいです。無線機を持つなど準備もさすが万端ですね。
[ hou*ous*nzi* ]
2006/10/18(水) 午前 7:23
百名山の山を写真で一緒に歩かせていただきました。紅葉真っ盛りの山々が歓迎をしてくれているようですね。家にいながらこんな良い景色を見ることが出来・・・本当にありがたいことです。
2006/10/18(水) 午前 10:00
きれいですね。紅葉の頃は行ったことが無いので感激です。 山歩き・・・続けていればよかったななんて思います。 頭ではいけると思うのですが・・・きっと体力がついていかないのでしょうね。
2006/10/18(水) 午前 10:16
良い周遊コースですね、カシミールで一緒に辿ってみました。私ももう少し詳しく調べて見ようかな?
[ はるみ ]
2006/10/18(水) 午後 1:34
山葵様、持っている地図のコースタイムだと暗くなってしまうので、未知のコース、少しでも先に行きたくて休憩もそこそこでした。というよりせっかちな性格なのでしょうね。
2006/10/18(水) 午後 8:07
とうこん様、いつも一緒に歩いていただきありがとうございます(笑)。やはり豪雪地の山は違いますかねぇ?
2006/10/18(水) 午後 8:09
Nobikit様、一ノ倉沢の上部も もちろん歩きましたよ、新潟県側は絶壁になっていないのであまり怖さはありません。これからの時期、ブナ林は全身が黄色く染まるような感じに色づきます。お弁当でも持って歩かれたらいかがですか?気分いいですよ〜。
2006/10/18(水) 午後 8:10
愚山人様、万太郎山が見えたときには正直、まだまだ遠いなぁ〜という感じでした。単独のロングコース、何があるか分からないのでとりあえず装備だけでもと思っています。
2006/10/18(水) 午後 8:11
Kyon2様、百名山の谷川岳を目指す多くの人がロープウェイを使って登ってきます。魔の山もハイキング程度で登れるのでジーパン、スニーカーの人も多く見受けられます。私の歩いたコースにジーパンの人は来ないのでとても良かったです。
2006/10/18(水) 午後 8:12
きょうこ様、ロープウェイで天神平から登ればハイキング程度と思います。でも天気のいい日は行列です。平日なら少しはましかも・・・。わたしは静かな山が好きなので閉口してしまいますが・・・。
2006/10/18(水) 午後 8:13
はるさん、今回はGPSの電池が途中で切れ、歩いたルートを載せることが出来ませんでした、ゴメンナサイ。でもカシミールならバッチリですね。いいコースですよ!!
2006/10/18(水) 午後 8:13
「つるべ落としの秋の夕暮れ」のこの時期、「一ノ倉岳の決断」は勇気がいりましたね! 相手(山)と己を知った、KYAZUさんの勝利、充実の山行、おめでとうございます。
[ 驥尾 ]
2006/10/19(木) 午後 8:02
きび様、茂倉岳までで、地図のコースタイムと実際のタイムでかなりの差があったので決断しました。しかし先の行程が気になりゆっくりとは休めませんでしたね(笑)。ここのところ遭難のニュースが多いので無茶をしないように気をつけようと思う今日この頃です。
2006/10/19(木) 午後 8:35
素晴らしい景観。さすが谷川岳ですねー。コースはハードそうだけど・・それがまた楽しいんですよね。
2006/10/20(金) 午前 3:43
KEN様、谷川岳の山頂は人が多くうんざりなのですが、1歩はずれると静かでとても快適に歩けました。そちらの安達太良もそうですけど、ロープウェイがある山は別ルートじゃないとダメですね(笑)。
2006/10/20(金) 午後 8:16